「黄金のバンタム」を破った男 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
3.64
  • (95)
  • (175)
  • (146)
  • (45)
  • (9)
本棚登録 : 1040
レビュー : 176
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569679167

作品紹介・あらすじ

打たれても打たれても前に出る男は、こんなにも美しい-敗戦から十余年、十九歳で世界王座についたファイティング原田。三年後、史上最強と言われていた「黄金のバンタム」エデル・ジョフレを破り、日本人初の二階級制覇。だが時代の寵児となった原田の前に、世界の強豪が立ちはだかる。一九六〇年代、日本人を熱狂させた男の戦いを描きつつ、昭和の"熱"を見事再現した傑作ノンフィクション。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 百田さんの「ボックス!」でボクシングの世界を垣間見た私。
    ボクシングはスポーツだ!と改めて実感した。
    この本はノンフィクションで、日本のボクシング界を詳しく知ることができる。

    思い起こせば、子どもの頃、TVでは頻繁にボクシングが放送されていた。
    人気ボクサーも多数いた。
    しかし、そんな日本のボクシング界の道のりは険しかったとは…
    「ファイティング原田」の名前は聞いたことがあるけれど、その試合を見たことはない。
    でも、この本を読むと、ファイティング原田が人間的にも魅力あふれるボクサーだったことが良くわかる。
    ちょっとボクシングを観戦してみたくなった。

  • 戦後まもない日本における、ボクシング黄金時代のノンフィクション。
    書き手は『永遠の0』や『海賊とよばれた男』の百田尚樹氏。

    軸となるのはその黄金期の一翼を担ったファイティング原田選手の軌跡。

    その原田選手が「黄金のバンタム」と言われる史上最強の呼び名も高い、
    世界チャンピオン・エデル・ジョフレ選手と二度対戦し、その二度ともに勝利します。

    国内でも「フライ級三羽烏」の一羽に数えられた原田選手ですが、
    アスリートとしての才能には決して恵まれていたわけでもなく。

    それでも着実に歩みを進めて大成できたのは、恐れない勇気、継続する力、
    そして何よりも「ボクシングを愛する心」があったから、でしょうか。

    またその真っ直ぐな姿勢も、人々の共感も巻き込んでいったのだと、
    「好きこそものの上手なれ」とは、正しく至言だなぁ、と思います。

    そして当時はボクサーが綺羅星のようにいたのだなぁ、とあらためて。
    「世界チャンピオン」の価値が、今とは比べようもなく高かったのも、なるほどと。

    そういえば、『はじめの一歩』の主人公のモデル?とも感じました。
    ん、当時の"熱"を少しでも感じてみたいと渇望した、そんな一冊です。

    • 円軌道の外さん

      ご無沙汰です(^O^)

      自分もプロボクサーなので
      この本スゴく気になります!


      原田はもう伝説のボクサーなので、
      ボ...

      ご無沙汰です(^O^)

      自分もプロボクサーなので
      この本スゴく気になります!


      原田はもう伝説のボクサーなので、
      ボクシングをしてる人の中では
      野球をする者にとっての王貞治のように
      知らない人はいないし
      永遠の憧れです。


      自分もできるなら
      原田や海老原や大場のいた時代に生まれたかったと
      何度悔やんだことか(笑)(^_^;)


      確かに今のボクシングは
      細かに階級が増えすぎて
      当時と比べて
      チャンピオンの価値が軽くなっちゃってますよね。


      当時は今の半分くらいの数の階級しかなかったので、
      体重差のある
      強豪ひしめくバンタムの選手層の中で
      原田のチャンピオン奪取は
      今の二階級制覇以上の価値があると思います。


      2013/02/24
    • ohsuiさん
      おぉ、ボクサーの方だったのですね。

      読むだけでもすごく入ってきたので、実際にやられてる方なら、もっと凄いんでしょうね~。

      永遠の憧れ、な...
      おぉ、ボクサーの方だったのですね。

      読むだけでもすごく入ってきたので、実際にやられてる方なら、もっと凄いんでしょうね~。

      永遠の憧れ、なるほど~

      柔道などもですが、スポーツ色が強くなってくるといろいろと細分化されるのはわかりますけど、格闘技としてみると物足りなくなっても来るんですかね。。

      ボクシング、頑張ってください!
      2013/02/26
  • 昭和という年号の表記が昭和に生まれた自分を一気に本の中に引き込んだ

  • ノンフィクションというジャンルでも作者の個性を遺憾無く発揮されていて楽しく読めるし。自分の知らないボクシングの歴史と当時の世相何かも分かって良質なスポーツノンフィクションだった。

  • 昭和30年代は、ボクシングの世界チャンピオンは各階級に1人ずつ、計8人しかいなかった。文字通り,その階級の絶対的王者だった。『あしたのジョー』は、その時代の話で、世界チャンピオンに挑み敗れるのは、あの時代ならリアリティがあったわけだ。時代が変わって、亀田が東洋チャンプになり、それを返上し世界挑戦、日本人初の3階級制覇を見ていて、あれ?ジョー<亀田??ともやもやしていたが、スッキリした。あれは昭和との錯覚を利用した売り出し方だったのだ。

  • 私が生れる前の、日本中がボクシングに熱狂していた時代のヒーローであるファイティング原田を中心に、当時のボクシング界と社会の一面を描いたノンフィクション。不屈の精神、という今では誰も使わなくなった言葉がそのまま当てはまる、努力の塊のような主人公がライト級・バンタム級の二階級制覇をするまでの道のりは素晴らしく、かつ苦しい。こういうことは今の我々が失ってしまった大切なことなのかもしれない。

  • ボクシングについて、全然知らなかったのに、選手の並外れた努力や波乱万丈な人生に、男のロマンを感じさせられました。 ボクシングの試合の見方が一変した気がします(o^^o)

  • ボクサーであるファイティング原田を中心に昭和のボクシング界を描いたノンフィクション。
    現代の世界チャンピオンと以前の世界チャンピオンとの違いや、ボクシングビジネスの駆け引き、そして戦後日本がどのようにして立ち上がってきたのかなど、ノンフィクションながら小説を読んでいるかのようで一気に読ませます。
    ボクシングや格闘技に興味のある方にはおすすめです。

  • 当時史上最強と言われた「黄金のバンタム」エデル・ジョフレを破り、日本人初の二階級制覇を成し遂げたボクサー、ファイティング原田のボクサー人生を描いたノンフィクション作品。
    愚直で不器用。打たれても打たれても前に出る勇敢さに国民が熱狂する。当時は敗戦間もない頃。裸一貫で復興を目指す国民は、体一つで世界の強豪と戦う原田に自分たちを重ねていたとも思える。又、勝利の為に一生懸命取組む姿勢について考えさせられる一冊。
    読了後、YOUTUBEで当時の映像を見たが、熱が伝わるすごい迫力。

  • ボクシングには詳しくないのだが、戦後(一部戦中)の日本ボクシングの歴史って面白いなあ。ランキングの仕組みや、世界チャンピオンの重さが今と全く違うらしいのだが、ハングリー精神も今と大きく異なる気がする。
    ノンフィクションだけど、とてもドラマチック。

全176件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

百田 尚樹(ひゃくた なおき)
1956年生まれ、大阪府出身の放送作家・小説家。『探偵!ナイトスクープ』の放送作家として活躍。
50歳の時にはじめて執筆した『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。ヒット作となり、映画化されている。
ボクシング青春小説『ボックス!』が第30回吉川英治文学新人賞候補、第6回本屋大賞の5位に選出され、映画化もされた。『海賊とよばれた男』で2013年本屋大賞大賞受賞。コミック化、映画化された。

百田尚樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
百田 尚樹
三浦 しをん
百田 尚樹
池井戸 潤
横山 秀夫
有効な右矢印 無効な右矢印

「黄金のバンタム」を破った男 (PHP文芸文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする