捨てる力 (PHP文庫)

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  • PHP研究所
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レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569679532

作品紹介・あらすじ

ひとつの手を選ぶことは、それまで考えた手の大部分を捨てること-史上初の七冠独占を25歳で成し遂げ、その後も記録を塗りかえ続ける天才棋士、羽生善治。彼が進化し続ける秘密は、意識的に過去の経験やアイディアを「捨てる」ことにあった!「忘れることは、次に進むための大事な境地」「創造的な思考をする際に、記憶は足を引っ張る」など、最強頭脳の真髄に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 今の情報洪水の中で、情報にどう立ち向かうか
    と言うことは、情報を集め、整理するより、
    捨てることの方が重要だと思う。
    将棋で、数々の実績を積み重ねている羽生善治が
    「捨てる力」を 出版しているので、読んでみた。

    何を、どのように、捨てて、捨てることで何が変わるのか?
    ということを知りたいと思った。

    「変化を求める攻めの攻勢と状況に合わせた思考の厚み」
    いわゆる ポジションを明確化して、攻めていくこと。
    知識を積み重ねて理解していくことで、知恵に変える。
    どういう風につかったらいいのか?
    知識では変わらない。
    現実主義と理想主義が一人の人間の中に存在する。
    通用してきた記憶は、保守的になり、足を引っ張る結果になる。
    情報は 分類、整理しても、どこが問題かをしっかりとらえることだ。
    一番大切なのは、形勢判断なのだ。
    安全なところにいたい。リスクを避けたい。現状維持。
    それでは、形勢を帰ることはできない。

    個人の波と時流の波をどう会わせるのか?
    努力と成果のモノサシが、重要で、
    心で考えることが必要である。
    曇りなく自信をもって、次にすすむ。
    最後に必要なのは、継続する力がポイントとなる。

  • 再読です。史上初の七冠独占を25歳で成し遂げた羽生さんの、思考法。
    40歳を迎え、「変化」を求める攻めの姿勢と状況にあわせた思考の厚みをますことを、これまで以上に充実させ進化していきたいと述べる羽生さんの哲学が詰まったこの1冊は、何度読んでも心に響きます。

    一流と言われる人は例外なく、それぞれが自分の哲学を持っていて、単純に「才能があるから」という一言で終われるものでなく、攻める姿勢や継続する忍耐力、不調のときとの向き合い方などを兼ね備えていて、その強さに痺れるとともに自分を省みるばかりです。

    ついつい守りに入ったり、楽な方に流されてしまうけど、プロとして生きる人の己への厳しさや対象への愛情に触れると、本当に背筋が伸びる想いです。

    中でも印象に残っているが、羽生さんが好きだという『運命は勇者に微笑む』という言葉。そして、その根っこにある自分で決めたことを思い切ってやるという決断。

    そしてタイトルにある「捨てる力」について。
    膨大な情報にアクセスできる今、年齢を重ねて知識や経験が増えていきます。そうすると、選択肢や判断材料が多くて決められないということがでてきてしまう。
    失敗や挫折の経験からくる恐れが直感を鈍らせる可能性もある。
    だからこそ、捨てる力が大事になってくるし、「知識」として得た情報を積み重ねて「知恵」に変えていくために自分で考えることが大切。

    勝敗ももちろん大事だし、負けると悔しいというけれど、羽生さんの視線はいつももっと遠くの「美しい棋譜を残したい」という理想や、夢中になるほど大好きという想いがプロたる所以に感じます。
    挑戦することを辞めたらきっと、残りの人生は余生ですよね。何かを極めるというプロフェッショナルな姿勢がとにかくかっこよくて。ガツガツしていない熱い魂に触れられる1冊でした。

  • 読書録「捨てる力」4

    著者 羽生善治
    出版 PHP文庫

    p85より引用
    “山ほどある情報から
     自分に必要な情報を得るには
     ”選ぶ”より“いかに捨てるか”のほうが
     重要である”

    目次から抜粋引用
    “棋士の日常
     継続するために必要なプロセス
     どんなデータを捨てて何を選択するのか?
     挑戦を恐れない
     勝負の流れに乗る”

     若い頃から将棋界のトップに居続ける著者
    による、物の考え方や行動に関する発言等を
    集めた一冊。過去に他社から刊行された「羽
    生善治の思考」改題・再編集版。
     日々の行動についてから将棋に対する姿勢
    まで、簡潔な言葉で語られています。

     上記の引用は、題名に通じる、情報の取捨
    選択についての一文。
    自分にとって必要なものや情報は、本当はそ
    れ程多くないのかもしれませんね。手に入れ
    ようと思えば、いくらでも情報に触れること
    が出来る時代ですが、その分自分の時間は減
    る一方になってしまっては、もったいないの
    ではないかと思います。
     将棋に関しては最近、コンピュータとの対
    局などが話題になることも多くなってきてい
    ます。普段将棋に興味のない私でも、著者が
    電王戦に参戦されるかどうか、気になるとこ
    ろです。
     
    ーーーーー

  • タイトルだけ見て,一つの決断をする上でどうやって他の選択肢を振り払うかというところについて掘り下げている内容なのかなと思い,深く考えずに入手したが,実際の内容はもっと広く浅くで,著者の思考ルーチンやものごと(当然将棋が中心だが)に対する姿勢についての「語録集」といったところであった(そもそもが「羽生善治の思考」という本の再編とのこと).
    私はそれまで著者の考えについて知るところはほとんど無かったが,これを読んだ限り,彼はとにかく「自身が将棋が好きだ」というところに疑いを挟む余地がなく,それが苦難を厭わず続ける原動力になり,そのまま強さに繋がっているという印象を受けた.
    ここで説いているところとしては,攻撃は最大の防御という一言に集約できそうであり,とにかく積極的に打って出ることを模索し考え続けよ,というのは,著者が本書でも自称している「主導権を取りに行くタイプ」の棋風とよく符合している.その上で,難局を打開するためには,揺るがない自信を持てるところについてはそれを変えずに貫く勇気を,一方で特に未知の局面なり,勝ちが続いて妙な安心感に安住してきているような状況なりでは,今まで得てきているものを一度脇へどけてものを捉える勇気を,それぞれ持つ必要があると,そのように私には読めた.

  • 2013年2月19日初刊。
    羽生さんのこれまでのコメント等を集めた内容。
    一言一言なのでかなり読みやすい。
    それぞれはシンプルでどれも大切な言葉なのだけど、もう少しコメントの前後も含めて読みたかった。

  • 前にも読んでたんだ!同年代なんで共感するところが多々あり、親近感を持った。

  • 攻め方、守り方の勉強になった。

  • 私にはまだまだ捨てる力が足りない。欲張りすぎると、大事なものを拾いきれない

  • 一区切りずつが短くて、いまいち羽生さんの思考がつかめなかった。
    捨てる力についても、あんまり触れてなかった印象。

  • 羽生さんが将棋を指す上で考えていること、感じたことについて終始語られています。
    この本で山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには「選ぶ」より「いかに捨てるか」の方が重要とありますが、これは将棋云々だけでなく仕事をする上でも必要な話。考え方としてとても参考になりました。

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著者プロフィール

羽生 善治(はぶ よしはる)
1970年生まれの将棋棋士。十九世名人、永世竜王、永世王位、名誉王座、永世棋王、永世王将、永世棋聖、7つの永世資格を持ち、史上初の永世七冠に。さらに名誉NHK杯選手権者の資格を持つ。
多くの著作を記している。初の著書、『決断力』は一大ベストセラーになった。ほか、人工知能技術を使った将棋ソフト研究をたゆまず続けており、『人工知能の核心』といった書籍にも関わっている。

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