- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569679532
感想・レビュー・書評
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将棋の一手一手、一局一局を指すために決断するということは、他の手を捨てるということ。
人として、プロとして、社会人として、生き方にもつながる一冊。
将棋に詳しくなくても読みやすいと感じた! -
読み進めるごとに、「なるほど」と気づかされる内容ばかり。
特に、ツキやバイオリズムはあるけども、それに深く関わらない方がいいという考え。
ツキを逃げ道にしてしまうという考えには、はっと気づかされた。
「ツキを追い求めるよりも自分を信じて努力すること」という言葉の通り、その日の運に一喜一憂するのではなく、自分の底力を高められるように努力していきたいと思った。 -
あらゆる原則を将棋で体現した一冊。
以下メモ。
新しい型は実践で試して負けないとマスターできない
将棋ら白黒つくからPDCAが回しやすい
真似から理解へのステップは創造力を培う基礎力になる
過去に選択しなかったことに対してなぜか楽観的になる
たくさんの選択肢から選ぶと後悔する
美しい棋譜を残したいかどうかは結果的に近道
仕事に行き詰まったら整理整頓
ラッキーだと心底思えることが実力
感性を磨くために他ジャンルとの人と絡むべし
不安=目標に近づいてきたことの裏返し
何かを成し遂げると努力と成果のモノサシができる。これくらいやればこうかと理解できる。
自分の埋もれた力を見出せた人や発掘できた人を天才
何かに打ち込んだ経験のある人が価値ある人
何時間も考え続けるのは慣れないとできない
真似た後にプロセスを理解できるのでまずは真似するところから頭が良くなるには頭を使わねばならない -
短い文章の中に珠玉の言葉が詰まっている一冊。「将棋とは…」を自分の仕事や置かれている状況に置き換えるとグサッと突き刺さってくる。
「勝敗を決するのは、高いテンション、自分への信頼、分が悪い時に踏みとどまる根性」
マイナス面に打ち勝てる知性、自分自身をコントロールする力を同時に成長させていかないと、経験を活かし切るのは難しくなってしまう」
対局中のミスについて「反省は勝負がついたあとでいい」 -
最近気になるword…
「くだる」「おろす」そして、「捨てる」…
ただひたすら上だけを見て突っ走るのもイイケド、これからの人生を見据えた時、大事な要素が詰まっている。
登るよりも「くだる」方が難しい。
後のwordもまた然り。
先達に学ぶ。
羽生さんに学べるなんて!
実に貴重な一冊 -
年齢も近く、昨年書かれた本なので、親近感が湧く。羽生善治氏の考え方には反論するところがない。なので読んでいて非常に心地良い。ずっと読んでいたい気もするが、3部作を読んで、取り敢えず羽生さんの著書からは一旦離れるとしよう。
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基礎的なことができていれば、方向を間違った時や誤った時に修正がききやすい。
勝った負けただけで判断すると、非常に広がりのない世界になってしまう。
洗練されるとはどういうことか。それは無駄をなくすこと。
3割の敗戦のなかに、色々なヒントや、自分のすすむべき方向が隠れている。
年齢を重ねると知らないうちにブレーキを踏んでることが多いので、意識してアクセルを強く踏みこむことをしなければ、なりません。
守りたければ攻めなければならない。 -
日本が誇る天才の一人。
文章自体も洗練されており、無駄がない。
良書だと思います。