学校では教えてくれない日本史の授業 (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569679594

作品紹介・あらすじ

誰もが学生時代に日本史を習う。しかし、「なぜ源頼朝は天皇家を滅ぼさなかったのか」「なぜ日本人は無謀な戦争に反対できなかったのか」といった本質的かつ重要な問いに、きちんと答えられる人は非常に少ない。本書は、学校の授業や教科書にはない「長いスパンの中で歴史的出来事の本当の意味を考える」という視点で、日本史をもう一度学び直す本。

感想・レビュー・書評

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  • とても面白かった。筆者の主張や仮説は説得力があり、その時代を生きた人々のリアルな思考や感覚に触れることができたように感じた。年号や人物の名前を事務的に記憶する現在の歴史の学び方ではなく、このように出来事の因果関係や、過去に生きた人々の考え方を理解しようとする方が、はるかに面白いし、私たちの人生の役に立つと思う。

  • 学校の教科書では説明されない歴史的出来事を、鬼才【井沢元彦】が腰を据えて解説しています。徳川幕府の鎖国政策の失敗、源氏物語と平家物語誕生の歴史的背景、太平洋戦争の開戦に反対できなかった理由など、日本人の精神構造まで掘り下げながら丁寧に解説されています。

  • とても読みがいがある本でした。

    学校で社会科を教えている先生方に、是非とも読んでもらいたい本。

  • とてもおもしろかったです

  • ただ事実を知るのではなく、物事が起きた経緯を根拠を交えて書かれており読んでいて面白かった。

    しかし、どれだけ恨んでいるのか知らないが、歴史学者を批判する内容を繰り返し書いていて、途中から「何回同じ事言うんだ」と笑ってしまった。

  • 歴史ものはほとんど読まないので新鮮。そして、この本に書かれていることも新鮮だった。
    過去、その時代においてコミュニティを支配していた貴穀賤金という意識。当時から今の日本人のこころにも根付いている和の精神、怨霊信仰、穢れ思想、言霊信仰。「なるほど、そう考えると確かに腹落ちするね」という事例が多い。非常に面白い。

  • 歴史を事象を並べて覚えるだけではダメだ、と教えてくれた本です。
    点と点だけで見ていたので新鮮に感じられました。

    でも言霊、言霊と全面的に連呼するのにはちょっと違和感を覚えました。
    戦争の理由はその信仰はなくはないと思うけれどそれだけではないと思います。
    多分著者はそれをわかっていてキチンと書いているとは思うのだけれどそれしか印象に残らなかった。

  • 20151229読了

  • 「逆説の日本史」で有名な著者が、日本史上の重要イベントについて独自の切り口から分析。
    著者の主張は教科書にありがちな史実の列挙にとどまらず、それぞれの背景事情について、「一定の」根拠を示しながら推察。
    強引かなと思う著者の主張はあるものの、それぞれの推察には「一定の」説得力があり、お話としては面白い。
    ただ、主流派を馬鹿にしたかのような過激な物言いをすると、主流派の人からは疎まれてしまい、どうしても「際物」的な評価を受けてしまうので、そこらへんはうまくやって歴史教科書の内容がより面白くなるよう活動してほしいなぁと願う。
    ・日本史の専門学者ほど日本史を知らない
    ・モンゴルは「騎兵」の力で世界各国を征服したが、海に囲まれた日本ではその強みを活用できなかった。が、黒船の来航はそれを覆し、発想の転換を促した
    ・司馬遼太郎「明治維新は一足先に佐賀で達成された」。佐賀藩のアームストロング砲は戊辰戦争でも活躍
    ・日本が紳士的なビッドル代将を追い返し、それに反応してアメリカが野蛮なペリーを派遣。この経験は、「日本と交渉するには強引に」との先例になっている可能性

  • 要するに日本史の豆知識が詰まった本です。大変、私好みの本でした。

    タイトルが目を引きますね。各章のサブタイトルも鋭い表現でインパクト大です。
    例:第五章 藤原家 -天皇家に巣くう寄生虫の謎

    確かに藤原氏一族は地位を確立するために天皇家にグイグイいっている印象を持っておりましたが、ここまでハッキリ書かれると衝撃が隠せません。

    この作者は作中「正史(国家が作った歴史書)の記録が絶対に正しいと思っていては歴史の真実にはたどり着けない。」と何度も述べております。
    続けて「なぜならば、戦争に勝った人間が作らせた書は必ず自分を正当化する。」とあり、目からうろこが落ちる思いでした。

    確かに自分で自分が謀略をめぐらせて○○を暗殺し、見事政権を乗っとりましたなんて記録を残そうとは思わないですよね。都合の悪い真実を曲げて美談を伝えようとするだろうと思ってしまいます。
    つまり、正史での英雄は実は英雄ではないのではないかというのがこの本のテーマでした。

    私の歴史の知識といったら学生時代の教科書が元となっているので、まさに正史(=教科書)は正しいと思っている人間の一人でしたので、この本に書かれていることは驚くことばかりでした。
    しかも、クローズアップされているのが、天智天皇、平将門、源頼朝、義経、足利尊氏、毛利元就などなど興味深い有名人ばかり。
    読めば、きっと日本史が楽しくなるお勧めの一冊です。ご興味があればぜひぜひ。

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』シリーズ、『井沢元彦の激闘の日本史』シリーズ(ともにKADOKAWA)など多数。

「2020年 『天皇の日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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