なぜ自信が持てないのか: 自己価値感の心理学 (PHP新書 487)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569690742

作品紹介・あらすじ

真面目で、周囲から賞賛される立場にありながら、いつも不安や焦燥感にかられる人。ちょっとしたことで傷つき、大きく動揺してしまう人。そのような人は「自己価値感」が欠如している、と著者はいう。「自分に価値があるという感覚」=自己価値感はどのように育つのか。幼児期から青年期の養育環境にカギはある。「安心感」「達成感」「友情」「恋愛」など、それぞれの経験の心理学的意味を解説。そして、たとえ不幸な境遇ゆえに心が屈折していても、自己価値感は修復できると説く。不安を自信に変える処方箋。

感想・レビュー・書評

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  • 個別の事例は分かりやすいが家庭環境が原因で自分ではどうしようもないないと思う。
    最終章の自己価値を修復する実践法は共感できる部分もある。
    こうあらねばならないという恐れに負けずに自分の素直な思いを自分や周りに伝えよう。それは正々堂々と生きよう。ということだ。
    こうあって欲しいではなく、相手の良い面を見て、あるがままに相手を受け入れよう。
    自己価値感を得る技術として
    自分の良いところを見る。
    欠点も長所に置き換える。
    褒め言葉を素直に受け取る。
    自分には価値がある。と自己暗示をかける。

  • 自分自身、他者、人生観、それらすべてへの捉え方の基礎になる自己価値観(自己肯定感)について書かれた本。

    幼年期・思春期を通しどのように自己価値観がつくられ、また脅かされるか。今後のどのようにしてそれを育てていくか。

    素人にも解る文体で、さまざまな事例が挙げられており、とても理解しやすい。
    自分のことや悩んでいたことが客観的に把握でき、読んだあとはスッキリです。

  • 序章
    自己価値感=「自分に価値がある感覚」
    人間は自己価値感を求めようとする。
    競争心が強い人ほど自信がない。
    自己価値感を得ようとするスタイルがその人の性格を決める。

    第1章
    いろいろなタイプの人がいて、それぞれその逆のタイプの人がいる。
    決断できる人⇔優柔不断な人
    傷つきやすい人⇔傷つきにくい人
    自信が持てる人⇔自信が持てない人
    自分に価値感がない人は、「させられている」という感覚が多いらしい。
    気を遣うタイプは常に気を遣っている。
    攻撃タイプは相手を攻撃して自分を守る。
    無関心を装うタイプ

    第2章
    幼児の心が育つ3つの条件
    〇自分が守られているという感覚
    〇自分と外界とがフィットしているという感覚
    〇自分がこの世で歓迎されているという感覚
    自己価値感を実感させてくれるのは言葉である。
    大事なのは頭で考えたものではなく、自然な対応力

    第3章
    友情関係とは、お互いがあるがままに受け入れる関係。

    タイトルにひかれて約1か月間読んできた。引き続き読み進めたい。

  • 自己価値観のある人はどのくらいいるんだろうか。
    裕福なアメリカ人のイメージ。
    そして日本人では勉強も運動も友人関係も充実して、明るく元気で、でも嫌味な感じ全くない人がたまにいるけど、そんな人のイメージ。
    多かれ少なかれ、自己無価値観を持つ人の方が多い気がする。
    もしも生きにくいと思うなら、この本を読むとその根本原因が少しわかるかもしれない。


    自分がもし褒められた時に「ありがとう」ではなく「すみません」とか「そんなことないです」と言ってしまうのなら、「ありがとう」それだけを言ってみるようにする。

    自分の感覚や感情、自分の言葉に自信を失っているのなら、自分を抑えずに言葉に出してみる。他の人の意見に左右されずに。素晴らしい、好き、嫌い、つらい、やりたくない、、、なんでも!

    自分の努力や根性では自分の本当にやりたいこと望むことにはたどり着けない。必要なのは情熱と知恵と勇気と愛。三代目魚武浜田成夫さんも「情熱」という詩で言ってる。

  • こういうのって、それなりのことが書いてはいるんだけど、じゃあこういう本を読んだら自信を持てるのかっていうとそんなことはなくて、結局のところ自信の有無って遺伝で決まるのでは?との疑念が払しょくできない。

    あと本書の悪い点は、いろんなケーススタディを単純な人間関係に還元しちゃっているところ。
    嫁と姑の権力闘争とかよくある話なのに、それを諸悪の根源みたいな話の進め方をしているところはかなりの眉唾物だった。

  • 『人生の目的は、無価値感を埋めることではなく、幸福であることです。』
    これにつきますね。
    無価値感に悩んで、色々な本を読んでみましたが、目から鱗でした。
    無価値感を克服することばかりを考えていると、どうしても思考が無価値感に支配されてしまいます。
    そうなんです、幸福になりたいだけなんです。
    全体の論調は加藤諦三著に近いですが、どうすべきかについても一歩踏み込んで書かれているため、読了後の感覚としてはこちらのほうが希望が持てるかもしれません。

  • なぜ自信が持てないかについて、平易で簡潔に書かれていて読みやすい。
    作者の観点ではなく、心理学の観点を簡潔にまとめてくれているといった印象。なので変に思想的でなく、客観的内容。だからこそ納得しやすいし受け入れやすい。
    一読しておくと良い一冊。

  • 根本先生の論文・本には卒論でお世話になってます。
    最近の若者の傾向を色々と分析してみると、生活環境というのが随分関わってくるんだなあと思う今日この頃です。
    自分がこんなテーマの本に惹かれるのも、「自分」に確固たる自信が持てていないからかもしれないですね…。
    でも、誰だって…今は社長や部長になっている人だって自信の持てないときはあったと思うんですよね…それをいかにして乗り越えるのか。この本の中にもありますが、その乗り越えを、今の若者は耐えきれないのかな…。

    いずれにせよ、心理学は面白いですね。

  • 自己無価値観。
    子供の時の育ち方が重要。
    特に幼児期までに、安心を与えられることが自己価値を高める。

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