すべては音楽から生まれる 脳とシューベルト (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
3.32
  • (28)
  • (52)
  • (136)
  • (17)
  • (7)
本棚登録 : 622
レビュー : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569696249

作品紹介・あらすじ

音楽はあらゆる芸術をつかさどる。そればかりではない。生命原理と創造性の本質にも通じているのだ。わたしたちはみな楽器であり、音楽家である。脳の中では、常に交響曲のような働きが起こっている。耳をすませば、世界を満たす豊饒な旋律が聴こえてくるだろう。そして人生とは、自分だけのハーモニーを奏でることなのだ。シューベルトをはじめ、モーツァルト、ベートーヴェン、ウェーバー、ワーグナーetc.かつて「未完成」との印象的な出会いをした脳科学者が自らの体験をもとに語り誘う、音楽の新たなる地平。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 脳科学者による音楽哲学論と言ったところか。

    第5章はルネ・マルタン氏との対談
    ルネ・マルタンシしの言葉
    「ライブというのは、最も美しく、最もいい経験だと思います。なぜなら、アーティストとと言うのは不思議な存在で、これから演奏を始めようという時、自分の目の前にいる人たちを知ろうとするのですね。会場の聴衆を把握しようとする。・・・(中略)・・・。ですから、『音楽を聴く』ということは、非常に能動的な行為だと言えます。演奏家には演奏するというアクションがあり、観客には演奏を聞くというアクションがある。これこそが、生のコンサートの豊かさであり、力であると私は考えています。」

  • マッチングCDもとてもよかったです。

  • 音楽がいかに人にとって大切なものかということが書かれています。理論とか技術よりも、もっと音楽という不思議なものの本質を捉えている気がします。

  • 新書

  • 1章 音楽は微笑む(私の中に楽器がある―シューベルト/交響曲第八番「未完成」
    人生の絶対的な座標軸 ほか)
    第2章 音楽との出会い(あの静かな没我の様子―R.シュトラウス/歌劇「エレクトラ」
    「知りたい」という気持ち ほか)
    第3章 音楽と創造力(まるで一つの啓示のように
    モーツァルトとザルツブルク ほか)
    第4章 音楽のように生きる(日々と音楽―ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」
    知らない自分との対面 ほか)
    第5章 特別対談 「音楽の力」―ルネ・マルタン×茂木健一郎(ルネ・マルタン印象記―茂木健一郎
    本物の「美」と出会える場「ラ・フォル・ジュルネ」 ほか)

  • 音楽はすべての芸術をつかさどる、最も生命原理に近い根幹にかかわるものである。脳内の活動がシンフォニーのようなもの。シューベルトの温かさ。そんなことが書かれている。ラフォルジュルネなる音楽イベントを、その主催者と著者の対談を通してこの本で知った。

  • つまらなくて途中で挫折。脳科学者の本ということで音楽を脳科学で解説してくれるのかと思いきや、著者の個人的の好みや思い出ばなしでブログレベル。ファンなら楽しいのかもしれないが、初読ではつらい。しらんがな、という感想。この方の他の本もそんなレベルなら読まない、と思わせる本。と思ったら、レビューも全般低くて納得。

  • 音楽にはその場だけの衝動があるのは痛烈に感じたことがある。練習の最中に涙を流してしまったり、ステージの上で練習してきたこととは違うことを無意識にやったりした。
    あのときの興奮は忘れられない。

    臨界を超える音楽〜ウェーバー/歌劇《魔弾の射手》
    本番で彼女が起こしたハプニングが衝撃的だった。最終幕、悪魔の奸計に陥った主人公が危機を脱し、恋人アガーテとの結婚を許されるハッピーエンド。フィナーレである〈神をたたえよ〉のコーラスで、即興的に、譜面より一オクターヴ上の音で「ハァーーッ」と歌い切ったのだ。

    心清く、罪なく生きる者は、
    父なる神の、情けを受けん!

  • 茂木さんの音楽観をがっつり知ってしまった。シューベルトかぁ…と思っていたら(まったくなじみがない)、この本を読んでいる数日間、なぜかシューベルトを聴く事が多かった!人生ってこんな偶然重なるもの?シューベルトという新しいアンテナが生まれただけ?茂木さんならではのお話で面白かったな。マルタンとの対談も。

  • 抽象的でフワフワした感じで読みにくかった。

    でも「科学的に証明できない、数値で表せない、音楽のもつ不思議な力の素晴らしさが存在するということ」は自分も感じることがあるからとてもよく分かる。確かに、ジャンル問わず生録音問わず音楽からよく分からない何かが伝わってきて胸を打つことはよくある。
    「能動的に耳をすます」とか「内なる自分から何かを発想する」とかそういう高尚なことは私には分からないけど。この人はアイデアとかが必要な仕事してるからそういう音楽の聞き方をするというだけかもしれない。

    ラ・フォル・ジュルネの話が思いがけず書いてあったのはよかった。また次回も行こう。

全85件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1962年東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士、脳科学者。

「2020年 『眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

すべては音楽から生まれる 脳とシューベルト (PHP新書)のその他の作品

茂木健一郎の作品

すべては音楽から生まれる 脳とシューベルト (PHP新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする