成功への情熱

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569696393

作品紹介・あらすじ

人生においても、仕事においても、成功するための哲学を説いた普遍のロングセラーをクロス表紙の文庫サイズにして発刊。座右の書にぴったりの趣になって登場。
「人間とは何か」「人生とはいかにあるべきか」「人間として何が正しいのか」……人間としての本質は、洋の東西を問わず同じはずであると考える著者。本書は、京セラが1990年に買収したアメリカの電子部品メーカーAVX社の幹部との勉強会をベースに、著者の経営哲学を平易に語ったもの。当初は、著者の考えに否定的だったアメリカ人たちだが、やがて著者の経営哲学を理解し、経営に活かすようになる。その結果、AVX社の業績は飛躍的に伸び、95年にはニューヨーク株式市場に再上場を果たす。すなわち、「人間として正しいことを追求すれば、人間は自ずと成功する」という著者の哲学がアメリカでも実証されたのである。

感想・レビュー・書評

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  • 書かれていることが、綺麗事のように思えることもあったが、ただ、人間としてあるべき姿を実直に追求していくと、この本に書かれてあることを実践することになるのかなと思うに至った。稲盛さんほど清廉潔白に生きられる自信はないが、この本の考え方を血肉にしたいと思った。

  • 副業の収入を増やしたいと思い読んだ。

    気付き
    ・成功とは
    考え×情熱×能力
    ・一番重要なのは考え
    ・利他的であれ
    ・地獄と天国は紙一重
    ・お客から尊敬されるようになろう

    仕事だけではなく、生き方についても学ぶことができた。
    考えとは、個人の哲学でありどのように経営するか、どのように生きるかである。例えば人のために生きようという考えがあれば、そこに情熱と能力がかかって、いい方向に進むことができる。逆に個人の哲学が悪の方向に向いていると、悪い方向(犯罪や悪徳商法)にその情熱と能力を注ぐことになってしまう。そのため、考えが一番重要なのだ。
    その、考えを人のために生きようという「利他的」な精神を持てば自ずと成功する。
    天国と地獄は紙一重というエピソードは、地獄は熱々の釜でうどんが茹でられており、自分の事しか考えない飢えた人たちが1メートルほどの箸でそれをすくって食べようとするが、一向に食べることができず永遠に飢え続ける。天国とはその長い箸で、うどんをすくって相手に食べさせてあげる。そして、そのお返しに自分も食べさせてもらい、常に満たされた状態である。
    とのことであった。まさに利己的と利他的の対比をうまく表したエピソードであると感じた。
    利他的であればお客から尊敬され、たとえ他社よりも値段が高かったりしてもお客はずっと買い続けてくれる。

    今後は考え×情熱×能力を成功の方程式として
    常に利他的な考えを持ち続け、お客から尊敬されるような経営をしていく。

  • 稲盛和夫の経営論は、道徳や倫理に根差していて気持ちがいいです。
    この本では見開きで稲盛和夫の考えを学べます。
    リーダーとはこうあるべき、それはこういう理由だ、というのがシンプルかつ、情熱的に語られています。
    どれも、成功者が必ず実行していることばかりですが、やはり大切なことは共通しているのだと再認識させられる。
    中には今日の日本にはそぐわないように思うものもあります。
    たとえば、「自己犠牲」ということば。
    仕事一筋、家庭を顧みないで休日も休まずに働く、ということを今は「美学にするな」と批判されます。
    もちろん、働くことに疲れきり、心を消費してしまうような社会は問題にすべきですし、効率的な仕事の方法を作ることも大切ですが、一つのことに打ち込み、自分自身を捧げるような心構えをリーダーは自分自身にもっていくことは大切なのではないかと思います。

  • 原理原則について知りたくて読書。

    2011年10月末に大連盛和塾の開塾式のため大連へ来る予定の著者。原書は15年ほど前のものである。しかし、内容は一貫していると思う。塾生向けの[盛和塾]へ目を通すと共生という言葉が多く登場する。15年前だと重要だと考えられていなかった共生や調和という考え方は地球規模の環境問題やテロなどの国際、地域紛争の世界で日々重要性が高まっているように感じる。

    原理原則に従い、筋を通し、毎日を全力で、今この瞬間を大切にし続けることの連続である。

    自己客観視を高め、日々反省し、改善するこの繰り返しだと改めて思う。

    自分にとっての幸せ、生きがい、使命とは何か。それを持っている人がPASSIONを維持し、自然性の人間となるのだと思う。

    自分の場合は、日々神経を図太くし、精神を平らにする努力が必要だと感じる。

    読書時間:約55分

    本書はバンコクで購入しました。

  •  成功とは何か。その答えを追い求めた稲盛和夫は京セラ、KDDIとJAL再建で知られる経営者だ。彼の原動力は「成功への情熱」にあった。どんな困難にも誠実に向き合い努力を積み重ね励まれた。
     企業経営だけでなく「利他の心」を説き人としての在り方を示した。その哲学は多くの人の指針となっている。
     だが成功は一朝一夕に得られるものではない。信念を持ち努力し続けることこそが道を拓く。いかなる時も沸き上がる、ほとばしる情熱。
     情熱を燃やし続ける者に成功の扉は開かれる。

  • 名著確定٩( ᐛ )و
    買収先の会社の会社を力でねじ伏せる事は出来るかも知れないが、心や考え方を説くのは簡単に出来る事ではない。ましてや国籍・文化・宗教が異なる相手となれば尚更の事。

    この本を読めば稲盛さんは今の日本が予見出来ていたように思う。
    夢や希望をかなえる為の情熱は、成功のエンジンだ!

  • 縮小版京セラフィロソフィー
    だいぶ前に読んだ著者の別著である京セラフィロソフィーを思い出す内容だった。
    自分の社会人としてのあるべき姿のイメージの多くは稲盛和夫の哲学に影響されてるなと再実感した。

    おそらくとても忙しい日々を過ごしたであろうにも関わらず、このような一貫した哲学体系を作り上げるのはすごいなぁ。

    一日一日を懸命に生きる

    有意注意

    楽観的に構想を練り、悲観的に計画し、楽観的に実行する

  • 稲盛和夫の経営方針に感銘を受け、海外で書籍化された’A PASSION FOR SUCCESS’の日本語訳。

    だいぶ後に出版された「生き方」と内容が変わらない。
    時が過ぎても変わることのない稲盛和夫の軸をより深く体感でき、更に当時のアメリカ人視点の稲盛和夫の経営方針に触れることができる。

  • 響く言葉多数。当たり前と言えば当たり前のことなんだけど、人として正しく生きるということを自らの行動規範にするために大切なことを振り返らせてくれる良書。「生き方」を読んだ時にはあまり響かなかったため、稲盛氏の著書は読んでいなかったけれど、これは繰り返し読んで自分のものにしていきたいなと思えた。仕事をしていると、何となく手段に寄りがちだけど、やはり他者のためにとか、正しくあろうとするとか、そういうことが大事だよなぁと思ってしまったけど、年を重ねたが故か…。サクッと読めるところも佳き。

  • 20年前に読んだで、感銘を受けた本。
    でも、当時は、読み流していたんだな、と
    改めて痛感する。

    考え方×能力×熱意、という
    成功の方程式において、
    考え方が大事であることを、
    歳をとってやっと理解した。

    すべてのことが、自分を成長させてくれる
    機会と捉えられていたのなら、
    もっと、人生、楽しく生きられたのに、と思う。


    別の書籍の感想にも書いたが、
    時代にそぐわない点は、多々ある。
     家庭を顧みないことを自己肯定する点
     → 今の時代、生活者、であることが 
      大事なのではないかと思う。
      仕事人だけでは、できない経験をすべき
     
     

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著者プロフィール

1932年鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長に就任。84年、第二電電(現KDDI)を設立し、会長に就任。2001年より最高顧問、2010年には日本航空会長に就任する。代表取締役会長、名誉会長を経て、15年より名誉顧問となる。84年、稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰している。2022年8月逝去。その他著書に、『稲盛和夫の実学』『アメーバ経営』『稲盛和夫のガキの自叙伝』『高収益企業のつくり方』『人を生かす』『従業員をやる気にさせる7つのカギ』『成功への情熱』『生き方』等がある。

稲盛和夫の作品

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