「行動できない人」の心理学

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569697420

感想・レビュー・書評

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  • 行動できない人はどういう人なのか。
    行動することは何故大切なのか。
    それを分かりやすく書かれた本。

    やるかやらないか迷うなら、まずはやってみよう。
    やっている内に楽しくなる。
    エネルギーがわいてくる。
    自信がついてくる。
    そういった事が書かれています。
    加藤諦三さんの本は他のテーマの本でも「まずは行動しよう」という結論にいきつく事が多いように思います。
    そしてその行動というのはいきなり難しい事をせよというのでなく、まずは挨拶をするとか、朝三分正座するとか、まずは玄関に行って靴をはいてみようとか、そんな所からまずは行動しようという事が書かれています。

    この本で私がなるほどと思ったのは次の文章です。
    『無気力になっている人は、エネルギーを使わないから衰弱してるのである。活動するから元気になるのであって、エネルギーがないから元気になれないのではない。エネルギーを使わないから気がめいってくるのである。
    エネルギーの使い方を気にして計算している人は、自分にはエネルギーが少ないから計算しているつもりになっているが、決してそうではない。計算などという消極的なことをするから、エネルギーがなくなるのである。
    いつも僕はいうのだが、人間のエネルギーは貯金ではない。使ったらなくなるものではなく、使えば増えるものである。』

    以前、毎日通勤に使っていた車が仕事を辞めて乗らなくなってから急に故障ばかりするようになった事がありました。
    その時、「物って使わないとサビついて却って傷みやすくなるんだな」と思いましたが、それと同様に人間のエネルギーも使った方がいいと改めて気づかされた気がします。
    私のイメージでは、エネルギーは備蓄するもので、休日などで英気を養ったエネルギーをどこかで少しずつ消耗していくというイメージだったのですが、エネルギーは使えば使うほど増えて潤滑に使える物なら出し惜しみせずに使った方がいいんだと思いました。

    他の加藤諦三さんの本で見た事があるような似たような事が多く書かれていますが、行動するきっかけや、少しやる気を出せるきっかけになる本かもしれません。

  • 札幌駅で 今一番読まれているというので 私も早速読んでみた・・・
    確かに

    自分も他人のことは言えないが、行動しない・できないタイプは「受身」の考え方を持っているようだ・・・

    そのような考えの人間は不要だ・・・我が社は思ったほど暇ではない!

    この本のみならず、人間の行動学の著書は多々あるだろうが、いくら読破しても・・・

    人間性まで指導できない・・・





    これからは 精神力・仲間意識を 鍛え上げて行く時期だ・・・

  • 行動できない心理の解説本なんですが読んでいてちょっと行動できない人と共感してきて滅入ってきました。負の感情につぶされそうだったので、読むのを途中でやめました

  • 面白かった。軽い気持ちで読みはじめけど、いわゆる毒親のことまで話が及び、読みごたえあった。そういった親に誤った愛され方、育てられ方したせいで「行動出来ない人」になっている人も多いのだという。
    「少しでも興味を持ったことは、なんでもやってみること」の重要性をこの本は語っている。
    なぜやるのか深い意味考えてるヒマあったら、まず一歩踏みだしてとりあえずやってみる。行動するから、自信がついてくる。自信がないから……やる意味よくわかんないから……などといって座ってテレビ見てるだけじゃ、いつまでたってもなにも出来ないまま。自信も育たない。

  • 行動できない人は、行動の前にああだこうだと余計なことばかり考えているからなのだ。
    確かにそうなのだと思う。
    どんな小さな一歩でも良いから踏み出さないと何も始まらないということ。
    そして動けば自然と自信も湧いてくるのである。
    精神的に疲れている時に、ジョギングなどで体を動かすてみるのも気分転換になる。
    人に対して、攻撃的であったり嫌なことばかり言う人は、自信の無さの象徴や怯えがあるからで、自分を高い場所に置くための手段だということに気付く。
    それを知るだけでも、理不尽に傷つかずに済むのではないだろうか。

  • なるほどー、とは思ったものの…、
    著者の他の本を読んでいたらものたりない感じがするかもです。
    でも500円はお得。

  • 精神的に弱い人達の陥る思考回路
    それが親の教育から来ていること
    自分の感情を認めることが第一

    …などなど、実にもっともだと思う内容ばかりです。でも、それができないから苦労してるんだよ~と思わずつっこみたくなるところもあります。

    何かと強い口調となってるところも多く、発破をかけて勢いづけるにはいいのかも。

    でも、僕が読みたかったのは弱ってしまった人を如何に上向きに持っていくかだったんで、ちょっと内容が違いましたね…。

  • 行動できないことの原因に幼児期の親の接し方が大きく関わっている点が強調されていました。ちょっとそこに偏りすぎているような気もしますが興味深い内容が詰まっています。「1億円出すからあなたの眼を売ってくれと言われたらあなたは眼を売るか」という問いにはちょっとドキッとさせられました。100億円出すって言われても眼は無理かなあ。当たり前のように存在しているものが決してお金では買えない。その有り難さに私たちは普段気づかないでいる、ってことでしょうか。

  • 2008/4/9
    たまたまコンビニで見かけて買ってみたけどコスパのいい本だったと思う。いっぱいグサグサきました。悔しい。

著者プロフィール

1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科を修了。元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員。現在、早稲田大学名誉教授。
主な著書に、『自分の心に気づく言葉』『心を安定させる言葉』(以上、PHPエディターズ・グループ)、『心の休ませ方』『自分のうけいれ方』『不安のしずめ方』『自分に気づく心理学』『やさしい人』『絶望から抜け出す心理学』(以上、PHP研究所)、『なぜ、あの人は自分のことしか考えられないのか』(三笠書房)、『心と体をすり減らさないためのストレス・マネジメント』(大和書房)などがある。

「2023年 『ブレない心のつくり方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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