博報堂スタイル 発想職人のスピリット

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 581
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569698175

作品紹介・あらすじ

1960年、博報堂は「これから、この精神でいく」と『博報堂宣言』を立ち上げました。ここから革新が始まります。▼広告は、企業と生活者のあいだで、両者の満足・喜び・幸せを創るもの。決して、企業が伝えたいことをメディアに乗せるだけの仕事ではないし、まして、自由な舞台の上で何を演じてもいいというわけではありません。生活者を徹底的に観察し、深く洞察する人間学であり、そこで発見したことを発酵させて情報価値を生みだす仕事です。▼博報堂はこのスタイルで働き続けてきましたが、このスタイルは、広告人だけに必要とされるものではありません。企業と生活者、両者の満足・喜び・幸せを創ることは、すべてのビジネスパーソンに求められるスタイルです。▼本書では、博報堂の空気を35年間呼吸してきた元制作部長が、そこで身につけた「考える姿勢」を伝えます。最先端になるための、60の「根っこ」。

感想・レビュー・書評

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  • 見出しや文中に、本質を捉えた言語化が多く膝を打つ思いがする。

  • 読み進めているうちに、博報堂が長く活躍してる理由が熱く流れ込んできます。環境にとらわれない生き方やモノの考え方を博報堂さんの視点で学べる本です。

  • 博報堂で 35 年間呼吸してきた空気、その考え方・働き方を、元博報堂制作部長である著者からビジネスの基本姿勢として学ぶことが出来る。1960 年、博報堂は「これから、この精 神でいく」と『博報堂宣言』を立ち上げ、ここから革新が始まっていく。広告人としての稼 ぎ方ではなく、生き方のスタイルを考える。これは、誰にとっても必要なことである。著者 が博報堂の現場で感じたことや仲間から教えられた、人間観察の重要性や生活者の視点に 立つこと、地道な姿勢など広告人として必要な基礎を知ることが出来る。評論家ではなく、 実務者の経験に基づいているため、言葉の重みを感じられる。広告人だけでなく、すべての 社会人に必要とされるスタイルを学ぶことのできる一冊となっている。

  • There is no shortcut to show your worth.
    Those that continue to polish over time are evaluated.

  • 企業と消費者(生活者)との間に立つ者(広告人)としてどういう存在、人間性、姿勢を持つべきかが抽象的に語られている。発行年が古いからか、スピード感にかける印象を受ける。言われていることは理解できるが、書かれた10年前に比べて遥かに情報量が増えている現代において、生活者の求めているものを見出す能力はまたさらに違うものがある気がする。私はその解を持たないが、少なくとも今の時代背景をもとに語られないと納得感が弱く感じる。
    また、筆者は博報堂が本当に好きなのだろう。過去も過去で50年前を含む自慢の取り組みについて何度も触れているが、取り組みの名前をキーワードで挙げるのみで具体的には何も語っておらず抽象的な記載に終始している。ハウツーではなく姿勢を語ると導入で語っていたのでそれを貫いているのかもしれないが、客観的に見せる上ではある程度の具体例が語られないと印象に残りにくいと感じた。

  • 広告に携わる人の心得が書かれた本ですが、業界と関係のない私でも、わかりやすく読むことができました。
    一般のビジネスマンにも十分通じる心得です。
    特に具体的なトピックが書かれているわけではありませんが、評論家ではなく、実務者が書いているため、説得力があり、理解しやすい。

  • 総評
    博報堂の在り方を深く理解することができた。どこまでも、人間に力点を置いているところに感銘を受けた。クリエイティブとは、部分部分の破天荒さではない。どこまでも、地道に足を使い考えていく姿勢がユニークな新しい価値をを生み出すことなのだと感じた。




    序章「これから、この精神でいく」
    博報堂は生活者と企業の真ん中に立ち両者を豊かにする会社である。

    第1章 広告会社は。
    人との違いを出していく、必要のある21世紀。広告は企業の長期的なブランディングのkeyである。そのためには、深い人間観察が必要になるのだ。また、広告人は謙虚である必要がある。

    第2章 博報堂は。
    想いを表現していくのが、博報堂である。人間視点。生活者視点であることの大切さ。いかに付加価値というソフトパワーを企業に与えられるかが博報堂に課させる使命。まさにアートの分野なのだと感じた。情報や技術が陳腐化されるなかだからこその重要な立ち位置になっていく。

    第3章 社会とは。
    生き方以上の発想は生まれないのだ。普段から、思考を巡らせながら生きることが大切なのだ。仕事においては、全体観に立ち考えて考えて考える姿勢を持ち続けることが必要なのだと感じた。どこまでも「人間」が価値を生み価値を定義していくのだと。


  • 仕事に対する博報堂のスタイルが描かれているが、仕事全般で関連するものがあるため、広告業をやる人にとっては共感性の高いものになっている。

    一方で今の日本の考え方において、この組織文化が通用するのか、という部分において疑問に思う。必要な考え方だが、企業ごとの汎用性は高いメッセージではないため、読者のステータス(業界、職種)によって反応が異なる内容であった。

  • 広告業も博報堂も好きやけど、この本には正直バイト先に置かれてる社長のどうでもいい格言付き日めくりカレンダーとあまり変わらない距離感を感じた。こんなこと言えるほど何も成し遂げてない人間やのにすんまへん。

  • 創り出す、生み出すために必要な、考え方と行動の仕方が簡潔に記されています。頭が固くなるとほんと怖いです。

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著者プロフィール

元博報堂制作部長、フリープランナー

「2015年 『「コラボ」で革新』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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