市民のための裁判入門 (PHP新書 517)

著者 :
  • PHP研究所
3.25
  • (0)
  • (2)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569698618

作品紹介・あらすじ

裁判員制度の導入により、一般市民にも裁判の知識が必要になった。しかし、そもそも裁判員制度は憲法違反であると著者は言う。憲法が規定する「法律に基づく裁判の原則」が守られず、基準なき裁判となるからだ。このように、裁判を正しくとらえるには、憲法のような原理原則から、着実な理解を積み上げることが求められる。本書は「裁判の意味」「裁判官の独立」「上告と控訴の違い」といった基礎知識から、「蛇足判決」など現代司法の矛盾点まで、知っておきたい事柄を網羅。元判事が親しみやすい語り口で解説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ついに始まった裁判員制度。
    裁判とは何か、という初歩的な視点から
    裁判、そして裁判員制度を切り込む本。

    裁判についての知識ゼロでもすんなり読めます。
    憲法とは何か~というところからスタートし、
    裁判の「知らなかった!」という仕組みや
    裁判員制度の問題点まで
    幅広くカバーしてあり、とても読みやすい!
    新書の割にはすらすらすらすら~っと読めちゃいます。

    なんてったって、著者は元裁判官。
    そりゃ内情も全部知ってるわ。
    元裁判官だから知っていることが面白い。
    「裁判官の独立」について書かれている部分が特に。
    裁判官って法律のみに縛られているのかと思いきや、
    最高裁の人事や最高裁の判例などなど
    いろんなものに縛られているんだなぁと。

    ただ、ちょっとこの本過激w
    特に5章後半部分(判決文の蛇足について)と
    6章(裁判員制度について)。
    思いっきり批判してます。はい。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

同朋大学大学院人間福祉研究科・社会福祉学部准教授。臨床心理士。
名古屋大学大学院文学研究科博士前期課程(心理学専攻)修了(文学修士、1982)。愛知県児童相談所に勤務(1983〜1999)。1999年より同朋大学社会福祉学部専任教員。家族援助論、児童福祉臨床研究などを担当。児童家庭相談、特に児童虐待防止ケースマネジメントを研究。
主な著書等:『児童虐待へのブリーフセラピー』(共著 金剛出版 2003)、『新生児医療現場の生命倫理』(共著 メディカ出版 2004)、「サインズ・オブ・セイフティ・アプローチ入門」(共著 そだちと臨床vol.2 明石書店 2007)。訳書として、『安全のサインを求めて』(ターネル、エドワーズ著 共監訳 金剛出版 2004)、『児童虐待を認めない親への対応』(ターネル、エセックス著 共監訳 明石書店 2008)

「2008年 『子ども虐待防止のための家族支援ガイド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井上薫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×