世界をつくった八大聖人 人類の教師たちのメッセージ (PHP新書 520)
- PHP研究所 (2008年4月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569699394
感想・レビュー・書評
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うーん。期待はずれでした。そもそも短期間で8大聖人をわかろうとすること自体にむりがある。歴史、宗教に興味がある方の入門書としてはいいのでは?
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8人の聖人の思想や生涯がわかりやすく概説されている。そしてそれら聖人たちの関係性もよくわかる。特に聖徳太子が他の聖人たちと性質上違っているという話が面白かった。欧米の一神教の世界では、排他的な考えから他の宗教を弾圧したり、宗教戦争を起こしたりしている。日本人である私からすると、「何のための宗教か?」という疑問を感じずにはいられない。一方、日本では神仏習合がなされており、また、イスラム教など他の宗教に対しても欧米のような違和感を日本人は感じていないはずだ。。その、和をもって貴しとなす精神が聖徳太子の17条の憲法に集約されているという指摘はなるほどな、と感心した。教養として1回読んでおくのはアリです。
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ブッダ、孔子、老子、ソクラテス、モーゼ、ムハマンド、そして我等が聖徳太子が、本書の主人公たちだ。
彼等個別の著作や並列に書き上げた本であれば、珍しくはないだろうが、本書は、時空を異にする彼等の横のつながりだったり、相似性だったりに着目しているのが面白い。
聖人個別の言及は浅いが、こうした「人類の教師」たちを横並びに俯瞰することで、人類が人類足らしめるべく生きていくためのエッセンスが見えてくるのではないだろうか。著者は、最後に聖人たちのメッセージを、自分なりの要約を試みている。このシンプルなワンフレーズが、なかなか深いのだ。 -
ブッダ、孔子、ソクラテス、イエスの「四大聖人」と、
著者はムハマンド、老子、モーセ、聖徳太子を加え「八大聖人」としています。
国や時代が違えど、そこには何らかの関わりや共通点が書かれており面白い。
今までも私は教科書などで聖人たちの名前はよく耳にしていましたが、
彼らの教えを深く知ることはなかったと思う。
特に聖人8人のプロフィールの章では生誕や教えまで説明があり、
古くから世界で聖人や人類の教師と呼ばれるのに、
誰もが納得するほどの理由がそこには書いてあります。
それは現代だからこそ、学ぶべき教えだと感じました。 -
キリスト、釈迦といった聖人たちも現在の存在になるまで道のりが険しかったことが分かります。
聖徳太子宗教の総合的存在という説は面白い。 -
ブッダ、孔子、ソクラテス、イエスの四大聖人に、モーセ、ムハマンド、老子、聖徳太子を加えた八大聖人について書かれたものです。もちろん、この1冊でそれぞれの思想と背景が理解できるなどとは思っておりませんでしたが、日本人の柔軟性や許容範囲の広さ、寛容さ、大らかさが何に起因しているのか解ったような気がします。この中になぜ聖徳太子が?と思われた方は、読んでからのお楽しみです。ここで取り上げられている聖人以外にも、人類の教師と呼ぶに相応しい賢者は歴史上数多くいます。けれど、世界に争いごとの絶えたためしはありません。人間とは哀しいものですネ。
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イエスに関する記述は難あり。参考文献にギデオンの聖書があった(^^;;
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こんな風に、自分なりにまとめるのってとても大切だと思う。
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とても面白かった!
著者は、怪しそうだが(笑)この本はとてもよく書かれていて
すごい知識量だなと思いました。
世界の平和のために、この八大聖人について勉強することは
必要だと、私も著者に賛同いたします。