脳を活かす仕事術

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  • PHP研究所
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レビュー : 161
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569701936

感想・レビュー・書評

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  • 新しいことにチャレンジをしていくのとを後押ししてくれる一冊。ミラーニューロンの働きにより、周りの人間の行動が自分の行動や思考に影響を与える。だからより良い仲間を見つけること。いい意味で楽天的であることは、未来に希望を持つこと。インプットしたことをアウトプットして、それをインプットしないと、脳内の回路は繋がらないこと。面白い話が盛り沢山だった。何より、読みやすかった。

  • 会社で平日に仕事をしていると、次から次へと仕事が割り込んできて、やりたかったことの半分もできないことがよくあります。この本の著者である茂木氏は「1時間脳セットアップ法:仕事を分割して一つずつ着実にこなす」を提唱していますが、今の私の環境を考えると参考になりそうだと思いました。

    脳の働きを研究された方が、脳が最も効果的に動く仕事術をこの本では紹介しています。特に、インプットしただけでは役立たせることは難しく、実際に行動して成功・失敗してはじめて、役に立つという考え方には納得させられました。私も取り入れて今後の社会人生活に活用していきたいと思いました。

    以下はためになったポイントです。

    ・脳の出力を高めるには、脳に入力された感動した言葉、役立ちそうな情報を友人などに話して「出力」することが大切(p30)

    ・脳に入った情報は、行動・体験を加えることによって少しずつ整理され、「意味」という抽象概念に変換される(p36)

    ・文献保存や引用の管理は、「Papers」等の管理ソフトウェアを使うとよい(p57)

    ・当日書かずに翌朝に書く理由は、夜寝ている間に脳が無意識のうちに前日の体験を整理し、熟成されるため(p64)

    ・脳は遠い目標よりも直近のスケジュールを優先させる傾向にある、1~2時間で終わるものに集中することが大切:「1時間脳セットアップ法」(p76)

    ・やる気になったらその瞬間にいきなり集中して始めるのが効果的:「瞬間集中法」(p80)

    ・パフォーマンスを高めるには、得意な時間帯を見つけるとよい(p94)

    ・脳に入力された情報・記憶は、運動系の出力を経て「意味づけ」をされてはじめて応用可能な「経験」となる、これにより創造性が発揮できる(p106)

    ・創造性を高める準備とは、1)思考のリフティング:普段からどれだけ勉強するか、自分の頭で考える、2)世間に問いかけるである(p113)

    ・偶然を幸運に結び付けるには、1)行動する、2)気づく、3)受け入れる、である(p131)

    ・そばにいる人の悪い点ばかり発見していると、その悪いところが自分に伝染する(p144)

    ・上司を変えることはできないが、組織のあり方やルールを変えていこうとすることはできる(p174)

    ・英語を思うように操るようになるには、英語のシャワーを浴びて、英語のエピソード記憶を増やすしかない(p198)

    ・仕事には正解はなく、自分で見つけるしかない、基準は「自分が喜びを感じるか」にすると良い(p200)

    ・人間は「変わり続けること」を否定してはいけない、「自分はxxxをする人間だ」と定義するのは、変わり続けることを否定していることになる(p212)

  • 120505
    感覚系と運動系のバランス。一度かたちにしてみる。背伸びが成長。意欲×経験+準備は想像性。不安を書き出す。根拠なき自信をもつ。得意な時間帯を知る。

  • 茂木健一郎氏の著書、ケンブリッジ大学に留学をしたことがあるということをこの本で知った。
    人が成長するときは背伸びをしたときだという、目指したいものがあるから引っ張りあげられる。ブログをやるにも人に見られることがあるから、それも背伸びだという。文章力が身に付くという効果もある。読んでいてもっともだと感じる。
    スピーチを読んでいるだけでは伝わらない、そこに思いや感情が加わるから伝わる、山に登りたいと思うだけならそれは感覚系の脳しか働かず、実際に登ってみて、運動系の脳が働くという。
    だから、思いを実行に移すことが大事だと。
    行動をすると「気づく」と「受け入れる」ことを覚える。
    よく観察をしていないと気付けないし、自分が思っていない展開になったりすると拒否しがちではあるが、それを受け入れることも自然に覚えていく。
    行動をしないと、幸運にもめぐり合うことは出来ない。根拠のない自信も時には必要だそうだ。
    内容自体は、そこまで目新しいものはないが茂木さんの視点が多く盛り込まれている作品である。

  • 良い自己啓発書だと思います。理論が書いてるので、ただの自己啓発のようなスピリチュアルなことは、書いてません。読者が科学根本主義者でもスッと、受け入れられる内容です。

    実際は、脳の仕組み、脳の出力と入力のサイクルが書いてることですが。

  • 脳は活かさないとね。
    続ける事で脳は喜ぶのかなぁ

  • 「脳を小さな情報整理や暗記に使わない方がいい」
    「不確かな未来におびえて何も行動しないことはせっかくの学習機会を失うことになる。『根拠なき自信』によって明るい未来を描くことはいいこと」(⇒ポジティブなイメージ化は脳の扁桃体を活発化させドーパミンを放出)
    装丁はお手軽な感じですが、中身は結構役に立ちそうなことばかりでした。

  • インプットとアウトプットのバランス。特に意識しないとインプットが多くなり、アウトプットが少なくなる。
    とりあえずアウトプットをしてみる。それが、インプットになって、次により良いアウトプットができる。

    自分にとって、納得できた。最後まで読んでいないので、あらためて読みたいと思う。

  • 人間は、自分の脳の中にある情報を出力(アウトプット)するには、必ず手や足、口などを使って「運動」をしなければなりません。「何がいいものか」がわかるのは、感覚系が発達している証拠です。しかし「実現できない」のは、感覚系に対して運動系の発達が遅れているからなのです。

    あらゆる手段を使ってでも、自分の脳が喜んでくれる方法を自らの手で探しだすことです。 「脳を活かす仕事術」の神髄は、喜びの中で「脳の出力と入力のサイクルを回す」ことにほかなりません。 好奇心をもって様々な「いいもの」を見て感覚系を鍛え、インプットした情報を運動系から“〝 作品”〟 として外部に出力し、そして成長していくことが大切なのです。人間に限らず、生命を特徴付けているのは「自律性」と「自発性」です。自ら考えて動き、成長する。これこそが生物の最大の特徴です。この二つは、意識や意欲を司る前頭葉が中心になってかたちづくられていると考えられています。生命の輝きとは、まさにこの「自律性」と「自発性」から生まれるのです。

    一方、「運動系学習」は、身体を使って情報を出力する時に重要な働きをします。 手を動かして絵を描く、声を出して歌を歌う、思ったことを文章にして表すなど、能動的な運動を通して表現する場合、アウトプットの精度は、運動系学習の回路がどれだけ鍛えられているかに依存するのです。 感覚系学習がちょっとしたきっかけで飛躍的に発達するのに対し、運動系学習は反復でしか鍛えることができません。  感覚系と運動系の学習回路は、車の両輪の関係にあります。感覚系のほうが発達しすぎていると「納得のいくよいものが作れない」となり、逆に運動系が発達しすぎると「たいしたことのない成果物」になってしまうわけです。これが、感覚系と運動系のバランスがとれていない状態のこと

    人間の脳には「 可塑性」があることがわかっています。可塑性とは物理用語の一つで「新しい機能を獲得し、それを維持・保存することに優れている」ことをいいます。

  • 一度形にしたら、世界が変わる。
    感覚系学習と運動系学習の回路がある。運動系は反復でしか鍛えられない。
    仕事はなるべく早めに作品にする。運動系と感覚系は脳の中でつながっていないので、アウトプットでリンクさせる必要がある。

    英語は、読む、が大事。英語の情報量は圧倒的。
    英語のスカラーペディアは査読付きの百科事典。

    デブリーフィング=自分の経験を報告させる。ブログと同じ。出力することで、経験を再構成できる。

    集中するためには、時間を決めて始めるのではなく、今から、と決めて集中して始めること。思考だけでなく手を動かす。深く散策したいときは歩きながら、が効果的。

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著者プロフィール

脳科学者。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。『脳と仮想』(新潮社)で第4回小林秀雄賞、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。『クオリアと人工意識』(講談社現代新書)『脳を活かす勉強法』(PHP文庫)など、著書多数。1962年、東京生まれ。

「2021年 『10年後の世界を生き抜く教育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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