脳を活かす仕事術

著者 :
  • PHP研究所
3.39
  • (52)
  • (138)
  • (269)
  • (31)
  • (9)
本棚登録 : 1364
感想 : 163
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569701936

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 新しいことにチャレンジをしていくのとを後押ししてくれる一冊。ミラーニューロンの働きにより、周りの人間の行動が自分の行動や思考に影響を与える。だからより良い仲間を見つけること。いい意味で楽天的であることは、未来に希望を持つこと。インプットしたことをアウトプットして、それをインプットしないと、脳内の回路は繋がらないこと。面白い話が盛り沢山だった。何より、読みやすかった。

  • 会社で平日に仕事をしていると、次から次へと仕事が割り込んできて、やりたかったことの半分もできないことがよくあります。この本の著者である茂木氏は「1時間脳セットアップ法:仕事を分割して一つずつ着実にこなす」を提唱していますが、今の私の環境を考えると参考になりそうだと思いました。

    脳の働きを研究された方が、脳が最も効果的に動く仕事術をこの本では紹介しています。特に、インプットしただけでは役立たせることは難しく、実際に行動して成功・失敗してはじめて、役に立つという考え方には納得させられました。私も取り入れて今後の社会人生活に活用していきたいと思いました。

    以下はためになったポイントです。

    ・脳の出力を高めるには、脳に入力された感動した言葉、役立ちそうな情報を友人などに話して「出力」することが大切(p30)

    ・脳に入った情報は、行動・体験を加えることによって少しずつ整理され、「意味」という抽象概念に変換される(p36)

    ・文献保存や引用の管理は、「Papers」等の管理ソフトウェアを使うとよい(p57)

    ・当日書かずに翌朝に書く理由は、夜寝ている間に脳が無意識のうちに前日の体験を整理し、熟成されるため(p64)

    ・脳は遠い目標よりも直近のスケジュールを優先させる傾向にある、1~2時間で終わるものに集中することが大切:「1時間脳セットアップ法」(p76)

    ・やる気になったらその瞬間にいきなり集中して始めるのが効果的:「瞬間集中法」(p80)

    ・パフォーマンスを高めるには、得意な時間帯を見つけるとよい(p94)

    ・脳に入力された情報・記憶は、運動系の出力を経て「意味づけ」をされてはじめて応用可能な「経験」となる、これにより創造性が発揮できる(p106)

    ・創造性を高める準備とは、1)思考のリフティング:普段からどれだけ勉強するか、自分の頭で考える、2)世間に問いかけるである(p113)

    ・偶然を幸運に結び付けるには、1)行動する、2)気づく、3)受け入れる、である(p131)

    ・そばにいる人の悪い点ばかり発見していると、その悪いところが自分に伝染する(p144)

    ・上司を変えることはできないが、組織のあり方やルールを変えていこうとすることはできる(p174)

    ・英語を思うように操るようになるには、英語のシャワーを浴びて、英語のエピソード記憶を増やすしかない(p198)

    ・仕事には正解はなく、自分で見つけるしかない、基準は「自分が喜びを感じるか」にすると良い(p200)

    ・人間は「変わり続けること」を否定してはいけない、「自分はxxxをする人間だ」と定義するのは、変わり続けることを否定していることになる(p212)

  • 『知覚する私』と『出力する私』

    バランスが取れてなかったと気づきました。

    せっかくのインプットも宝の持ち腐れ…
    アウトプットする前にお蔵入り…

    『鉄は熱いうちに打て』

    行動しようと心改めました。

  • 120505
    感覚系と運動系のバランス。一度かたちにしてみる。背伸びが成長。意欲×経験+準備は想像性。不安を書き出す。根拠なき自信をもつ。得意な時間帯を知る。

  • 茂木健一郎氏の著書、ケンブリッジ大学に留学をしたことがあるということをこの本で知った。
    人が成長するときは背伸びをしたときだという、目指したいものがあるから引っ張りあげられる。ブログをやるにも人に見られることがあるから、それも背伸びだという。文章力が身に付くという効果もある。読んでいてもっともだと感じる。
    スピーチを読んでいるだけでは伝わらない、そこに思いや感情が加わるから伝わる、山に登りたいと思うだけならそれは感覚系の脳しか働かず、実際に登ってみて、運動系の脳が働くという。
    だから、思いを実行に移すことが大事だと。
    行動をすると「気づく」と「受け入れる」ことを覚える。
    よく観察をしていないと気付けないし、自分が思っていない展開になったりすると拒否しがちではあるが、それを受け入れることも自然に覚えていく。
    行動をしないと、幸運にもめぐり合うことは出来ない。根拠のない自信も時には必要だそうだ。
    内容自体は、そこまで目新しいものはないが茂木さんの視点が多く盛り込まれている作品である。

  • 良い自己啓発書だと思います。理論が書いてるので、ただの自己啓発のようなスピリチュアルなことは、書いてません。読者が科学根本主義者でもスッと、受け入れられる内容です。

    実際は、脳の仕組み、脳の出力と入力のサイクルが書いてることですが。

  • 脳は活かさないとね。
    続ける事で脳は喜ぶのかなぁ

  • 「脳を小さな情報整理や暗記に使わない方がいい」
    「不確かな未来におびえて何も行動しないことはせっかくの学習機会を失うことになる。『根拠なき自信』によって明るい未来を描くことはいいこと」(⇒ポジティブなイメージ化は脳の扁桃体を活発化させドーパミンを放出)
    装丁はお手軽な感じですが、中身は結構役に立ちそうなことばかりでした。

  • インプットとアウトプットのバランス。特に意識しないとインプットが多くなり、アウトプットが少なくなる。
    とりあえずアウトプットをしてみる。それが、インプットになって、次により良いアウトプットができる。

    自分にとって、納得できた。最後まで読んでいないので、あらためて読みたいと思う。

  • 日常生活で意識しておきたいことを下記する。

    ①ビジネス、スピーチなどで前置きは不要
    無駄な話、行為をしている間に集中力が無くなってしまう。いきなり本題に入った方が気持ちがこもる。とりあえず行動してしまえ!!

    ②インスピレーションのためには思考のリフティングと世界への問いかけ
    思考のリフティング=勉強と自分の頭で考えることを常にする
    世界への問いかけ=自分に足りないものは?本当にこれでいいのか?を考える

    ③ポジティブなことを考える
    うつなどの人は扁桃体が沈静化している。逆にポジティブなことを考えると扁桃体が活性化する!!楽観的に考えて行動することでチャンスに巡り合う可能性も高くなる。

全163件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特別招聘教授。「クオリア」をキーワードに、脳と心の関係を探究しつづけている。1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。
著書『脳と仮想』(新潮社、第4回小林秀雄賞受賞)『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房、第12回桑原武夫学芸賞受賞)『脳とクオリア』(日経サイエンス社)『脳内現象』(NHK出版)『感動する脳』(PHP研究所)『ひらめき脳』(新潮社)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

茂木健一郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
フィリップ・マグ...
アンソニー ロビ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×