自分で考える社員のつくり方 (PHP新書 579)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569705125

感想・レビュー・書評

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  • まあ興味持てる話。

    モチベーションに近いこともあったりして

  • この本はトヨタ生産方式の生みの親である大野耐一の弟子である、山田日登志の著書である。著者はセル生産の創始者とされている。停滞のムダや運搬のムダを生み出す、大量生産時代のベルトコンベアや、在庫が見えず需要が分からない自動倉庫はムダの代名詞としている。また、この本では加工のムダをさらに削るよりも、運搬のムダや停滞のムダを削るほうがお金もかけずに簡単にコストダウン出来ることが書いている。たしかにそうだ。システム開発などもコーディングや設計の効率化よりも、結論のでない会議のムダや、会議をするための移動のムダのほうが大きい。こういったムダを省くほうが簡単で効果も大きいと思う。

  • [ 内容 ]
    なぜ仕事がつまらないのか?
    なぜやる気が起きないのか?
    機械やコンピュータに依存した分業システムは、いつしか人々から「働く喜び」を奪ってしまった。
    創意工夫を忘れ、指示されたことだけくりかえす。
    右肩上がりが限界を迎え、給料の大幅アップが見込めなくなったいま、おカネに左右されない働きがいのある職場をつくるしか道はない。
    会社も個人も発想の転換が急務なのだ。
    経営の効率化を図る「山田流ムダとり術」は、みずから行動する最強社員が育つ秘策である。
    会社の危機を救うため、まずは現場のムダをとれ。

    [ 目次 ]
    序章 現場の顔が見える製造業―脱・大量生産で「一生モノ」を生み出す(茂木健一郎(脳科学者))
    第1章 発想を転換すれば「働く喜び」は生まれる
    第2章 ムダとりはヒトづくり
    第3章 やる気を生み出す現場改革
    第4章 みずから考える社員の育て方
    第5章 ムダとりを通して喜びのある社会を
    終章 トヨタ生産方式―“量の拡大”を排す現場力(西成活裕(東京大学大学院工学系研究科准教授))

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • トヨタ生産方式に詳しい人の本だと聞いて読んでみたが、中身は精神論・思い込みの域を出ておらず期待はずれだった。

    ベルトコンベアの分業は実は非効率で、セル生産方式の方が効率的だと主張していたが、それをあたかも普遍的事実のように説いていることに違和感を禁じえない。

    そもそも分業の利益を説いたアダム・スミス以来の経済学を踏まえることなくセル生産方式の方が生きがいを満たす、と言われても白けるだけ。それはお金を稼ぐことが必ずしも生きがいに繋がらなくなった現代日本という特殊事情においては当てはまるかもしれないが、それが普遍的とは思えない。

    結局成功した年寄りが、自分の言うとおりやれば世の中は良くなる、と語っているようにしか思えず、全然納得できない。もちろん中には経験から得られた知見も含まれているのだろうが。

    最近(昔からかもしれないが)こういう本が多すぎないか。たった一つの成功例を取り上げて、それを実践すれば全てがうまくいくように説く(投資本など典型的だ)。

    自分などはディベートを経験してきたからか、主張が事実と論理を踏まえ十分説得力があるのみならず、予想される反論に対して効果的な反論をし、比較の上で自説が優れていると説明してくれなければ納得できない。

    ここまで求めるのは普通の本には難しいかもしれず、だから読んでも納得できる本は少ないのかもしれないが。

    時折出会うそうした本は繰り返し読みたくなる本である。

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