- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569706740
作品紹介・あらすじ
心を磨く生き方のバイブル。お金や時間の使い方から、よき社会生活の送り方まで、日々充実した幸せな人生を送るための心得を網羅。
感想・レビュー・書評
-
イエローハット創業者の方の考え方や行動指針について
まとめた本。
経営者でありながら、会社周辺を掃除して、
掃除で様々な人脈を作り上げたという筆者。
それなりのお年と思われるため、様々な経験を通じ、
読者に訴えかけるような説明が続きます。
選択肢がある場合、筆者は相手が喜ぶような選択肢を選ぶとのことでした。
お金も自分のためでなく、人のために使うと、、、
文章全体非常に参考になることも多かったのですが、
この筆者が若い時はどう考えていたのだろうか?
会社周辺を掃除する話はたくさん出てきますが、
自分の会社の掃除もしているのだろうか?
など、文中からは筆者のバックボーンがあまり読み取れないのが
少し残念なところかもしれません。
人生の作法というタイトルですが、これを全部やっている人は
正直やりすぎだろうと思いました。
色々経験して晩年このような思想になったというのであれば、
非常に合点がいくのではと思います。
筆者は相手が第一ですが、たまには自身も優先しないと
人間っぽさがないと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鍵山氏の世界観に共感する部分が多い。誰でもできそうなことをきちんとやることが、面倒くさいかもしれないが、実はいちばんストレスがたまらない生き方である。また、そういうことがきちんとできる人が、本当に強い人である。
-
今までの自分の生き方に反省しつつ読んでます。
-
トイレ掃除を素手で行うことで有名なイエローハット社長の鍵山氏の人生観です。すべてはマネできないが、一つでもできたらと思うほど清廉な生き方です。
恐らく若い方には、なかなかすんなりと咀嚼できない考え方が多いのではないかと思います。私のような年配者ですと、書かれている考え方に一定の理解もできるし共感できる部分もあります。
鍵山さんの生き方の原点は、ご両親の教育(生き方)によるものだと感じました。このような清廉な生き方を仕事を通して身に着けることは、かなり困難ですから、子供時代にいかに「人生の作法」の基礎を身に着けさせるかが大切だと思いました。
鍵山さんの座右の銘とされてる言葉で、
「真の幸せは、自由(勝手気まま)のなかにあるのではない。義務を甘受する中に存在する」というのがあります。
フランスの作家サンテグジュペリの『夜間飛行』の序文に出てくる -
イエローハット創業者鍵山氏の本。徹底した掃除哲学と徹底した「人に迷惑をかけない」人生訓は、昨今の世間の価値観に一石を投じるものだと思う。ただ、著者の「私はすばらしく気遣いをしている人間だ」的な説教くささというか、断定的な語り口が惜しい。「日本を美しくする会」が「カルト」だとネットで報道されたこともあるようだけど、そうなる危険性はあるだろうなあと思う。
何箇所かある違和感の感じる部分を除けば、自分の周囲に対する気遣いのやり方にはっとさせられる部分は多く、ためになった。 -
先日、鍵山秀三郎氏の講演会を聞いたおりに、購入した本。
実践から紡ぎだされる生き方は、武人のような切れ具合が
あるのだけれど、その生き方を支えているのは、人や
環境に対する真摯な思いで、深く、やさしい心づかいにあふれている。
鍵山氏の生き方の一つを紹介する。
『幸せな人生を送るためには、少しでも人を喜ばすことです。
大切なことは、「必ずしも自分がしなくてもいいことを、
少し多めにする。反対に、「自分に与えられた権利を
控え目に行使することではないでしょうか。』 -
人のために損得なしでどれだけのことを行動に移せるのか。
それを行動に移せる人が、いわゆる魅力のある人。
そんな本物人間を目指そう。 -
登録日:9/30
-
鍵山秀三郎」
この人物をすでにご存知の方も知らない方も、この人は『掃除』を多くの人に広めた方です。現在はNPO法人日本を美しくする会『掃除に学ぶ会』やイエローハットの取締役相談役として活躍されています。また、様々な本を出しており、主な著者に『鍵山秀三郎「一日一話」』『掃除道』などがあります。この『人生の作法』では詳しく掲載されていないので、ホームページなどをご覧になると著者の人物像がより詳しく分かると思います。
私がこの本を読み終えて、感じたことがあります。
まず、著者は自分の考えをしっかりと持っていて、それを貫けるだけの忍耐や我慢強さを兼ね備えている人だと感じました。そのことを感じた項目が「人様や社会に迷惑をかけない」という部分です。著者が育った家の家風は、「自己主張」ではなく「自己抑制」に重きが置かれていたようです。そのおかげで、日常の些細な決めごとを守り通すことが、生きていくうえで何よりも大切なことだと確信するようになりました。そのエピソードの一つとして、「掃除を休まず続けるためには、例外をつくらない。天候に関係なく掃除をするのは当然のことです。平日はもちろん、元旦、日曜、祝日も私は出社して掃除をしています。」があります。会社が休業しているのに掃除のために出社していることに驚きました。会社が休業のときには家で休養か出掛けるかのどちらかだと思います。このエピソードを通しただけでも掃除に対する強い気持ちが感じたし、持続させることの大切さを学びました。中途半端な生活をするよりとことんこだわってやってみる。そういう生活は世界がきらきらしているように感じます。私自身、小さい頃から現在まで続けているものはないに等しいです。しかし、今続けているモノ(ゼミ・アルバイト・ボランティア)・心がけている事(早起き・部屋をキレイに保つ)など些細なことでも守り通そうと感じました。
他にも数々の著者の人物像が分かるようなエピソードが数あります。ここでは紹介しきれない数々のエピソードをぜひ手にとって読んでほしいと思います。
この本は項目ごとに著者が一番伝えたいことを見出しに全八章で構成されています。様々な経験をされている人生の先輩です。この本を通して、人生の先輩から多くのことを学びましょう!