- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569707617
感想・レビュー・書評
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主語のあとには「は」を使うべしとだけ認識していて、「が」には多くの用法があって混乱を招くので今までは使用することを控えていました。この本によって両者の違い(「が」は「こそ」と同様、強調するときに使うもの)が分かってこの本を読んだ収穫があったと思いました。また各接続詞についての解説があり、これも私にとっては参考になりました。
以下はためになったポイントです。
・助詞「が」は、事柄に対する疑問を表現したいときに使う、後の内容のほうを重視する(p21)
・世の中の詐欺は、事実と意見の境界にグレーゾーンを設けて、読み手を誘いこむのが常套手段、文を読むときには事実と意見(書き手の希望的観測)を明確に分離する習慣をつける必要あり(p26)
・「~は」は、主語ではなく、主題と考えるべき(p43)
・「が」は、排他強調したいとき使う助詞である(p49)
・文章の道しるべとしての接続詞として、1)具体例を教える(従って、そこで、その結果等)、2)反対意見や限定(しかし、逆に、一方等)、3)理由や説明(なぜなら、つまり等)、4)強調(とくに、大事なことは等)、5)情報の追加(および、しかも、さらに等)、6)仮定、7)類似、8)例示、9)言い換え(つまり、すなわち)、10)転(ところで、つまり、さて、では)がある(p78)
・三段論法の内容が適切であるかを検証するには、1)大前提の主部のキーワード=小前提の述部のキーワード、2)小前提の主部のキーワード=結論の主部のキーワード、3)大前提の述部のキーワード=結論の述部のキーワード、を確認すること(p87)
・序破急とは、「転」の情報を、「破」と「急」に入れ込んだと解釈するのが適当(p89)
・ポリフェノールが心筋梗塞に効果があるという結論を出すまでに取ったことは、フランスと同様に心筋梗塞による死亡率が少ない国はどこかを検証したことであった(p152) -
読解力を飛躍的に向上させる方法など盛りだくさん。
三段論法のチェック法は役立つな。
なるほどなるほどなるほどなぁぁぁぁぁ!! -
【内容】
著者は、テクニカルライター
ドキュメントを読んで理解するための入門書。の位置付けだそうです。
【話の展開】
ドキュメントを読みとくための話題が、5~6ページぐらいずつかいてあります。
【コメント】
自分の部屋で積ん読になっていたものを発掘。
これを手にしたのもやっぱり本のタイトルが気になったから。
この本は、わりとさらっと読めてしまいます。
気になるところだけ飛ばし飛ばしで気楽に読んでもよいです。
エセ三段論法の見分けかたのところは参考になった。
最後の文学作品の話題は読解の話しというよりは、著者の
趣味の話しかな?この章を読んでて、著者は好きなんだろうなぁ
と感じました。こちらは作品自体の紹介にとどまらず、
作家たちの人間関係やら生き方みたいなところまで
語られていて、そこまで含めて興味深かった。
ふだん夏目漱石や芥川龍之介など読まないけど、
機会があったら読んでもいいかもね。