- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569707839
感想・レビュー・書評
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ドイツの哲学者が読書たるものを書いたもの。読書をかなり批判的に捉えていて、読書好きとしては新たな視点だった。
本書のポイントは、読書は本当に価値ある本を読み、ちゃんと自分で考えろ。ということ。
読書をするということは著者の思考をなぞっているだけで、自分で考えるということをしていない。
特に稼ぐことを目的とした流行本は過去の偉人の思想をよく理解もせず、あたかも最新の知識として書かれており読む価値がない。
本当の価値のある、何十年経っても読み継がれる名書を読み、そして自分で考えることが大切。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
岩波文庫の「読書について」を読むときに
さらっとまとまっていて見やすそうだったので参考にしました。
岩波文庫の方で難しくてわからない箇所も
こちらで読むとすっと理解できました。
右ページに要約、左ページに本文が書かれてるので
見返すのには非常に便利です。
ただ読みやすい分、ショウペンハウエル氏の厳しさや言語へのこだわりは
薄まっているように感じました。
なので、あくまでも原文に忠実な訳書の補足として読むのが良いと思いました。 -
岩波とどう違うのか?
→大きく違うところ。
デザイン。
右に抜書きしてあり、考えるヒントとして使いやすい。
岩波版だと読むこと自体が目的となってしまい、自分で考える機会がうばわれてしまうのではないか。
404は宣伝か?
→そうだと思う。
出版企画として本をよく読む層というよりも多読の脅迫観念に追われている層にフォーカスしているのではないか。
本読みバカという人種がいることは確かだ。
自分がそうならないように本書を座右に置き、折に触れて読み返したい。 -
200年も前の言葉が、昨今の多読・速読ブームに鋭い剣をつきつけている。研ぎ澄まされた文章が、情報を得ただけで満足しがちな私たちの頭をえぐってくる。
読書は他人の頭で考えること。自分の頭で考えることの方が価値があるし、吸収した知識を体系化できる。読書のあとに、自分で考える時間をとることで、関連づけて整理でき、真に身につけられる。
発想力豊かな人は、思考が体系化されているから、全く関連のないような事柄を結び付けられるのではないだろうか。 -
ひたすら本を読めばいい、というわけではないことがわかりました。
多読・乱読はただの時間つぶし。
他人の考えばかりを取り入れることで自分から湧き出る思考を妨げてしまう。
解説本より原著を読みなさい、などフムフムです。
そんなショウペンハウエルがオススメする本は、ギリシアやローマの古典文学です。
読んでみたいです。 -
多くの本を読もうとする中で警鐘を鳴らしてくれる作品。ある考えについての本を読もうとする時は、それを始めに提示した本を読むべき。
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爺さんの独り言
本人が楽しめる本を読めばいい -
なるほどとは思うけど、あまり響かない