- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569760674
作品紹介・あらすじ
突然、事故死した経営コンサルタントの北条。そこに現われた黒スーツ姿の天使・Kが提案したのは、現世に復活するチャンスだった。ただし、人生崖っぷちの5人を、会計ノウハウを使って幸せにするという条件付で……。▼その5人とは、▼黒字続きなのに給与と家賃が払えないアパレル会社の元アイドル社長。▼アニメグッズを販売する直営店ビジネスが大コケして株価が急降下したオタク社長。▼親が買収した子会社で粉飾決算が発覚した経理担当の娘。▼決算書が読めないのに「売上至上主義」で出世できた大手専門商社のやり手部長。▼多角化経営に失敗して資金繰りに行き詰った青年実業家(実は娘の婚約者)。▼北条は追い詰められた彼らを救い、現世に戻って娘の結婚式に出席することができるのか――。▼初心者でも「財務3表」が読めて使えるようになる。仕事で役立つ決算書&会計知識が満載。8万部のヒット作となった笑いと涙の実用会計ノベル、待望の文庫化!
感想・レビュー・書評
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注意:会計の知識がゼロのまま読み始めると、途中でつまずく。
一章だけは初学者に向けて書かれており、貸借対照表の基礎部分をなぞるストーリーのため、感覚で理解できるが、二章以降は知識の蓄積ありきで人物が会話していく。多少なりとも会計知識が無いと、会話のほとんどが右から左に流れる。今から読み始めようと思っている方は注意してほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Amazonプライムの読み放題にあったので読んだ。
物語調でこんなに面白く読める会計(というか経営)本は初めて。すでにビジネス会計の知識がある人は退屈だが、多少かじっていたり簿記3級の知識があるくらいだと非常に楽しく読める。簿記の堅苦しい知識に翼を授けてくれる本。 -
面白い!中小企業の財務会計を小説で、非常にわかりやすく解説。会計士が、どのような視点で財務諸表を見てコンサルティングするのか、の基本が書いてある。テレビドラマにしても面白そう。
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突如、事故死した経営コンサルタントの主人公。
現世への復活をチャンスを得るべく、ブラックスーツの天使Kと共に、人生崖っぷちの5人に会計ノウハウを授ける。彼らのその後の人生が幸せになるか。
とまぁ、物語としてはさして、どうこうと言うことはないが、ビジネス実用書としては、参考になります。
会計士、税理士、経営者の方々には既知なことばかりだろうが、決算書の初心者や営業畑で売上だけを上げることに爆進する営業マンには良い。
決算書といえば、
会社の財務状況を表わす賃借対照表
利益を計算する損益計算書
会社のお金の動きを表わすキャッシュフロー計算書
売上上がってんのに、さっぱり儲からねーな、何でだろなんて初心者から、中堅どころまでお勧めの一冊。
経営者だけでなく、サラリーマンも陥りがちな例を物語仕立てなので、割と分かりやすい。 -
よくある会計本は単なる表の見方や数字の説明にとどまっているものですが、この本は実際の実務で生じる金額の動き、事象が財務諸表にどう表れるかについて、ストーリーをうまく活用しながら解説されていて、まさに生きた会計を学べる稀有な本ではないかと感じます。事業戦略まで含めたネタがストーリーにちりばめられていて、会計の知識を使ってでここまで「考える」ことができるとは(当方、会計の素人なので)オドロキでした。
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企業会計ズブの素人でも抵抗なく読めます。細かく知りたい人には向かないかもしれませんが、ストーリー仕立てて「会計難しそう…」と言う苦手意識がある私のようなレベルの人にはちょうどいいと思います。
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『会社は責任を押し付け合う場所ではない。社員が協力し合って、売上を上げて利益を稼ぎ、その中から給料を分け合う組織体なんじゃ。その給料によって、社員やその家族が幸せになって暮らせる、これを目標にすべきなんじゃないのか?
だからこそ、世界中で会社という制度は繁栄してきたし、これからも存在できるんじゃ。責任を取らせる人を探す組織体で、不幸な人を増やすだけの存在なら、もうこの制度はなくなっているわい!』
面白い!しかも、最後は泣ける。
ストーリー仕立てのハウツー本ではなく、しっかり小説としても成り立っていて完成度が高い。
経営の本質、決算書の読み方、会計知識の理解を分かりやすく助けてくれる素晴らしい内容。
読んで良かったなぁ。他の作品も読んでみようかな。 -
交通事故を起こして死にかけた主人公が、「5名の人間を幸せにしたら生き返れる」という天使からの指令で、様々な会社を建て直す、という話。個人的に会計に関する知識が多いので、苦も無く読めるけど、これ会計初心者が読むにはハードルが高すぎる内容じゃないかな、と思ったりもした。話自体はなかなかに面白く、個性豊富な登場人物達が多いので、個人的には割と楽しめたけどね。
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書店の棚に平置きになっていた本書。タイトルとカバーデザインに惚れて購入。最初は会計制度を題材にした単なる小説だと思っていたのだが、読んでみると企業会計の計算書類の基礎と、それを活用した戦略のヒントを小説仕立てで読ませる実用書だった。発行がPHP文庫というのも頷ける。第4章の「会社は責任を押し付け合う場所ではない。社員が協力して、売上を上げて利益を稼ぎ(中略)社員やその家族が幸せに暮らせる、これを目標にすべきなんじゃないのか」にグッときた。