会計天国 (PHP文庫)

  • PHP研究所
3.71
  • (49)
  • (125)
  • (96)
  • (13)
  • (3)
本棚登録 : 1073
感想 : 109
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569760674

作品紹介・あらすじ

突然、事故死した北条。そこに現われた黒スーツ姿の天使・Kが提案した現世復活のための条件とは? 今度こそ最後まで読める会計ノベル。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 注意:会計の知識がゼロのまま読み始めると、途中でつまずく。

    一章だけは初学者に向けて書かれており、貸借対照表の基礎部分をなぞるストーリーのため、感覚で理解できるが、二章以降は知識の蓄積ありきで人物が会話していく。多少なりとも会計知識が無いと、会話のほとんどが右から左に流れる。今から読み始めようと思っている方は注意してほしい。

  • Amazonプライムの読み放題にあったので読んだ。
    物語調でこんなに面白く読める会計(というか経営)本は初めて。すでにビジネス会計の知識がある人は退屈だが、多少かじっていたり簿記3級の知識があるくらいだと非常に楽しく読める。簿記の堅苦しい知識に翼を授けてくれる本。

  • 面白い!中小企業の財務会計を小説で、非常にわかりやすく解説。会計士が、どのような視点で財務諸表を見てコンサルティングするのか、の基本が書いてある。テレビドラマにしても面白そう。

  • 倒産に向かっていく会社を運営している社長たちに主人公がどうやって会社の問題点の部分を探すのか? どうやって再生をしていくのか? を教えていく物語です。
    決算書についての知識の前提段階の説明があまりないので、本当に会計がよく分からない人には難しいと思います。
    簿記をひと通り勉強した後なら、この資料はこんな風に使っていくんだ、と分かるので面白いのではないでしょうか?



  • 突如、事故死した経営コンサルタントの主人公。
    現世への復活をチャンスを得るべく、ブラックスーツの天使Kと共に、人生崖っぷちの5人に会計ノウハウを授ける。彼らのその後の人生が幸せになるか。
    とまぁ、物語としてはさして、どうこうと言うことはないが、ビジネス実用書としては、参考になります。
    会計士、税理士、経営者の方々には既知なことばかりだろうが、決算書の初心者や営業畑で売上だけを上げることに爆進する営業マンには良い。
    決算書といえば、
    会社の財務状況を表わす賃借対照表
    利益を計算する損益計算書
    会社のお金の動きを表わすキャッシュフロー計算書
    売上上がってんのに、さっぱり儲からねーな、何でだろなんて初心者から、中堅どころまでお勧めの一冊。
    経営者だけでなく、サラリーマンも陥りがちな例を物語仕立てなので、割と分かりやすい。

  • よくある会計本は単なる表の見方や数字の説明にとどまっているものですが、この本は実際の実務で生じる金額の動き、事象が財務諸表にどう表れるかについて、ストーリーをうまく活用しながら解説されていて、まさに生きた会計を学べる稀有な本ではないかと感じます。事業戦略まで含めたネタがストーリーにちりばめられていて、会計の知識を使ってでここまで「考える」ことができるとは(当方、会計の素人なので)オドロキでした。

  • 『会社は責任を押し付け合う場所ではない。社員が協力し合って、売上を上げて利益を稼ぎ、その中から給料を分け合う組織体なんじゃ。その給料によって、社員やその家族が幸せになって暮らせる、これを目標にすべきなんじゃないのか?

    だからこそ、世界中で会社という制度は繁栄してきたし、これからも存在できるんじゃ。責任を取らせる人を探す組織体で、不幸な人を増やすだけの存在なら、もうこの制度はなくなっているわい!』

    面白い!しかも、最後は泣ける。
    ストーリー仕立てのハウツー本ではなく、しっかり小説としても成り立っていて完成度が高い。
    経営の本質、決算書の読み方、会計知識の理解を分かりやすく助けてくれる素晴らしい内容。
    読んで良かったなぁ。他の作品も読んでみようかな。

  • 交通事故を起こして死にかけた主人公が、「5名の人間を幸せにしたら生き返れる」という天使からの指令で、様々な会社を建て直す、という話。個人的に会計に関する知識が多いので、苦も無く読めるけど、これ会計初心者が読むにはハードルが高すぎる内容じゃないかな、と思ったりもした。話自体はなかなかに面白く、個性豊富な登場人物達が多いので、個人的には割と楽しめたけどね。 

  • 書店の棚に平置きになっていた本書。タイトルとカバーデザインに惚れて購入。最初は会計制度を題材にした単なる小説だと思っていたのだが、読んでみると企業会計の計算書類の基礎と、それを活用した戦略のヒントを小説仕立てで読ませる実用書だった。発行がPHP文庫というのも頷ける。第4章の「会社は責任を押し付け合う場所ではない。社員が協力して、売上を上げて利益を稼ぎ(中略)社員やその家族が幸せに暮らせる、これを目標にすべきなんじゃないのか」にグッときた。

  • 会計の基礎が小説仕立てで分かりやすく解説されています。
    利益を出していくこと、固定費をあげて参入障壁を上げる、組織のモチベーションも維持しながらコストを削減していくなど、経営者として実感を持って読むことができました。

全109件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

株式会社 日本中央研修会/日本中央税理士法人
代表取締役 公認会計士・税理士
上智大学経済学部在学中に、公認会計士二次試験に合格。卒業後、アーサー・アンダーセン会計事務所に入社。銀行や大手製造業に対して最新の管理会計を導入する。その後、モルガン・スタンレー証券会社、本郷会計事務所において相続税の節税対策の提案、個人の資産運用の助言、不動産ファンドの組成などを行う。
2002年に独立。株式会社 日本中央研修会と日本中央税理士法人を設立して代表となる。
現在は、セミナーの開催を主な活動としている。
特に下記の生命保険の営業マンの方、税理士の方向けのセミナーは会員制で毎月開催している。

「2019年 『その領収書は経費になる!個人事業主が節税で得する100の方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

青木寿幸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×