星町の物語 奇妙で不思議な40の風景 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 231
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569760681

作品紹介・あらすじ

「星町」の人々の少し不思議な日常を描くショートショート集。数ページの物語に果てしない驚きとほんのりした温かさが詰まってます。

感想・レビュー・書評

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  • 久々にショートショートの物語を読んだ。
    怖い話もあれば、笑える話もある。
    それらがひとつの町にまとめられている。
    ショートショートは短い中にたくさんのものが詰め込まれていて、通常よりも想像力を掻き立てる。

    2014.11.8

  • 太田忠司の作品を読むのは『奇談蒐集家』に次いで本書が二作目。本書は星町という架空の町を舞台にした40編のショートショート集であり、星新一を敬愛する太田忠司の原点ともいうべき作品である。『奇談蒐集家』も連作短編集という形式の中にショートショートの醍醐味、面白味を窺うことが出来る。これについては本書のあとがきを読むと理解し易いと思う。

    恐らく、ある程度の年齢の読書好きの方々の中には星新一のショートショートから読書の面白さを知った方も多いかと思う。かく言う自分もその一人なのだが…本書を読むとあの時のワクワク感が蘇るかのようだ。笑いあり、恐怖あり、不可思議あり、はたまたほっこりするような話ありで、まさに喜怒哀楽全てを刺激してくれるようなショートショート集である。

    この本の左ページ左下には、小さなパラパラ漫画が掲載されており、思わずニヤリとした。

  • 星町という町で起きる不思議な話。挿絵のMAPが楽しい。
    好きな話を3つあげると、「本」、「ベス」、「球根」。

  • BRUTUS2017/1/1号、「危険な読書」

  • 挿絵がめちゃめちゃかわいいったらない。
    太田さんの話も挿絵に合っててかわいい。

  • ショートショート。長編も書く作者のショートショートを初めて読みました。巻頭のイラストと照らし合わせながら。あっという間に読めちゃいます。

  • とても読みやすい短編集だった。中には腑に落ちない作品もあったが、全体的に楽しめた。
    星新一さんの短編集も読みたくなった。

  • たまたま手に取った本なんだけど、久々にぐっと来た!
    なぜかカレンダーで泣きそうになってしまった。
    今日は特別な日だ。

  • 星新一を敬愛するという作者のショートショート集。
    不思議なことが起こる町を舞台に、それぞれの住民の体験した不思議なことが書かれているが、死ぬことが多くてちょっと怖い気もするし、個人的には好きではない。
    星新一はもっとファンタジーでSFちっくで、希望がある。

    とにかく人が死にすぎ。
    ショートショートは書くのが難しいからある程度は仕方ないけど、人が死なせないと話が終わらないらしい。
    また死ぬの?って感じで、単調で私は好きではない。

  • これも前から読んでみたかった本。
    太田先生は「狩野俊介シリーズ」が気になりながらも
    未読のままだったのですが、こちらはショート・ショート
    集なこともあり即読み。

    全ての作品が架空の町・星町が舞台なのですが、
    ちょっと微妙に世界観にばらつきがあった気がするので
    そこで★-1かなぁでしたが、
    好みのものは超好み!特に、3まであるとあるエピは、
    本の核になってますね。これは凄い好み!

    挿絵というかカットも凄く一体化してて良いです。

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著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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