日本人が知らない世界と日本の見方 本当の国際政治学とは (PHP文庫)

  • PHP研究所 (2014年4月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784569761671

作品紹介・あらすじ

国際社会が重視する「戦争の教訓」とは、第二次世界大戦でなく、日本人に馴染みが薄い第一次世界大戦にこそあった? 長年、加盟を申請しているトルコはなぜEUに入れない? アメリカが主導した「世界のグローバル化」の流れが終焉し、「国家」の果たす役割が再び重要になってくる時代とは?――▼国際政治での矛盾とジレンマに満ちた実態を、「歴史的アプローチ」から受講者にまざまざと体感させる“人気の京大講義録”が待望の文庫化。▼アングロサクソン的な視点からの“解説学問”になりがちな従来の国際政治学の枠組みを超え、日本人の歴史的な経験や価値観を踏まえた“国家像”と“国家戦略”を指し示すことで、「世界の見方」がクリアになる一冊。▼幕末・明治の日本近代史、国際的な戦争の仕組み、革命というものの正体、歴史の因果関係、「一超多強」の世界秩序の構築まで扱うテーマは幅広く、飽きることがない。大人が読んでこそ楽しめる授業内容だ。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

国際政治の現状を深く掘り下げ、日本人が見落としがちな歴史的背景に光を当てる内容が魅力です。特に、第一次世界大戦を通じて国家と国民の関係を再考し、反戦教育の意義や限界についても議論を促します。また、グロ...

感想・レビュー・書評

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  • 意外だったのは、
    戦争を憎み、軍縮を正義とする日本の反戦教育は、幼稚な精神論で危険だという批判と、
    一国の超大国、二番手グループ、その他大勢の第三グループの3層構造になったとき、世界に安定が訪れる、という点。

    反戦教育がどういう背景で生まれたものなのか、今の時代に照らして、どういう議論が足りてないのかを考えないといけない。

    第一次世界大戦は国家が国民を騙す戦争だった。
    そこから、アナーキズムや社会主義、共産主義が出てくるわけだが、それも20世紀末に頓挫し、国際政治の秩序は崩壊し、次なる秩序が生み出される時代だが、その答えは明示されていない。

    グローバリズムとナショナリズムは繰り返す。
    グローバル化が終わりを見せたとき、どの国に属しているかが大事。環境、金融などの危機に財力を持って対処できるのが国家の強み。

    国家や政府の批判ばかりではなく、国家とその要素である私たちに何ができるのか考えさせられる本。

  • 国際政治の触りが物凄くまとまってわかりやすく書かれていた

    国際関係を見る力はこれからの日本をどうするかを考える力でもあると学んだ
    自分は日本人に誇りを持っている
    失われた30年と言われている悲しい日本を挽回するためにやれることがないかを考えるきっかけになった
    国のことを考えることは回り回って自分の生活や家族の豊かさにつながるとも考えた
    この本をきっかけ国際関係、国際政治に興味を持った

    筆者も書いているが歴史から学ぶことをスタートとしている
    愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶの通りなので信憑性も高いと思う

  • とても深い濃い内容でもう一度読み直したい本

  • もう少しいい題名を付けられなかったか? と思う。
    題名から想像する中身よりも相当濃い内容。2008年に行われた京大での国際政治学の講義を本にしたものらしいが、国際政治学がどうあるべきかを語る本でもないし、他国の考え方を紹介するだけのものでもない。歴史的にパックス・ブリタニカ、パックス・アメリカーナの時代が既に200年くらい続いている現在、各国、特に国連安全保障理事会常任理事国がどういう関係性を持ってどのように考え、何を目指そうとしているか、について文明、地域国家連合、国という単位で説明している。その単位の重要性がこれまでどう変わってきて、今後どうなっていくのか、についても触れ、日本は何でもアメリカに追従するのではなく、そういうことを独自に考えていかなければいけない、としている。長期的視点を失わずに物事を見て、何を目指していくか考える。そして実践・努力する。
    自分も一人の日本人として、ノンポリではいられない。本を読んで考え、自分なりの意見を持っておきたいと思う。

    この人の別の本も読んでみたいし、中で引用されていたサミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」も読んでみたいと思った。

  • 最後の方で「日本は大国側の国」という記載がある。
    たしかに過去の歴史では大国としての尊厳を持っていたような気がする。
    でも今はなぜ「大国」でないといけないのかすらわからなくなっている。アメリカの指示に従うことに何の不満も感じていない人も多いのでは?
    他国に侵略されても生きていればいいって平気で言うよね?
    そもそも何故2位じゃダメなんですか?
    何故第3グループじゃダメなんですか?
    もうみんなわからないんじゃない?
    本当に悲しいけど。

    でもやっぱり誇れる国であって欲しいよ。

  • サミュエル・ハンチンソン「文明の衝突」

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】
    ・図書館を斬るblog

    【ノート】

  • "近代の国際社会では、どんなことが起こってきたのかを、アングロサクソン的な思想体系から読み解く。
    自分の中で、良い気付きとなったところをメモしておく。

    「現実主義」とは、「自分はあえてそれを選ぶという姿勢」であり、起きてしまった出来事を容認するものではない。

    共産党宣言
    国家と革命
    ソンムの戦い
    西洋の没落
    構造革命
    大東亜戦争肯定論
    文明の衝突
    国家の主権とは?
    パクス・ブリタニカ
    パクス・アメリカーナ
    坂の上の雲
    歴史の終わり"

  • 中西輝政の筆体じゃないなと思ったら講義録だった。普段の中西輝政よりはるかに読みやすい。聴講生に向けてのメッセージが臨場感があり、読みながら気持ちが熱くなってくる。志もって国際社会を学ぶべき。

  • 日本の開国後から、日露戦争までを一括の時代として扱う話は、興味深かった。
    日本の外交は、その場のご機嫌取りで、国益になることを行えない政治家ばかりになっているのは嘆かわしい。

    天皇を戦後残すか残さないかにこれだけ各国の思惑があったのも興味深かった。

  • これから国際関係を学ぶ上で、とても良い本と巡り合えたと思います。
    グローバルとナショナリズムは繰り返され、今あるグローバル化もいずれは国家にもどっていくとゆう考えには思い至らなかったので、すごく勉強になりました。

    これからの世界で起こる様々なことを、この本で書かれていたことを思い出して見てゆきたいと思います。

  • 大局的な見地から国際情勢をつかむのに最適な1冊です.素晴らしい!

  • 2008年、京都大学での著者による「現代国際政治」の講義録。国際政治学への入門編ということだが、近代史を踏まえた戦争と国家の覇権、インテリジェンス、軍事力と金融支配力、そしてグローバリゼーションや官から民への流れに対する国家の再浮上論など、認識を新たにさせられる刺激にあふれていた。
    それだけに単純に鵜呑みにしてはならないし、自分で集めた情報による見識を持つことを心がけたいと感じさせられた。
    15-102

  • この本を読むと、
    知らなくてゴメンなさい、
    知ろうとしなくてゴメンなさい、
    分かってないことも分かってなくてゴメンなさい、
    と、ひたすら謝りたくなる。

    自分の置かれた立場も実力も知らず、情報も備えもない状態で、アメリカにケンカを売った(売らされた)先人たちが気の毒ながら、文句を言いたい!

    あなた方のせいで、後に続く者がどれだけ重荷を負わされたことか…

    この経験から、日本はもっと賢くなったか?
    むしろ、通すべき筋を失って昔より情けない有様ですが、このイカみたいな状態が意外と有効なのか、私にはよくわからない。

  • 日本のポジションが確認できます

  • ■書名

    書名:日本人が知らない世界と日本の見方 本当の国際政治学とは
    著者:中西 輝政

    ■概要

    戦争と平和、そして世界秩序とは何か?―国際政治の矛盾とジレンマ
    に満ちた実態を「歴史的アプローチ」から受講者に体感させた“人
    気の京大講義録”が待望の文庫化。「『列強』という言葉は不正確」
    「アングロサクソン由来の学問を直輸入できるか」「『国家』が再
    び重要となる時代へ」など、日本人の歴史的な経験や価値観を踏ま
    えた国家戦略を指し示すことで“世界の見方”がクリアになる一冊。
    (From amazon)

    ■気になった点

    なし

  • 戦争と平和、そして世界秩序とは何か?―国際政治の矛盾とジレンマに満ちた実態を「歴史的アプローチ」から受講者に体感させた“人気の京大講義録”が待望の文庫化。「『列強』という言葉は不正確」「アングロサクソン由来の学問を直輸入できるか」「『国家』が再び重要となる時代へ」など、日本人の歴史的な経験や価値観を踏まえた国家戦略を指し示すことで“世界の見方”がクリアになる一冊。

    第1講 戦争の仕組み
    第2講 地上のどこにもない場所
    第3講 幻滅の二十世紀
    第4講 アングロサクソンとは何か
    第5講 「一超多強」の世界
    第6講 日本文明が生き残るために

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著者プロフィール

1947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授、京都大学教授を歴任。石橋湛山賞(1990年)、毎日出版文化賞・山本七平賞(1997年)、正論大賞(2002年)、文藝春秋読者賞(1999年、2005年)受賞。専門は国際政治学、国際関係史、文明史。主な著書に『帝国としての中国――覇権の論理と現実』(東洋経済新報社)、『アメリカ外交の魂』(文藝春秋)、『大英帝国衰亡史』(PHP文庫)、『なぜ国家は衰亡するのか』(PHP新書)、『国民の文明史』(扶桑社)。


<第2巻執筆者>
小山俊樹(帝京大学教授)
森田吉彦(大阪観光大学教授)
川島真(東京大学教授)
石 平(評論家)
平野聡(東京大学教授)
木村幹(神戸大学教授)
坂元一哉(大阪大学名誉教授)
佐々木正明(大和大学教授)

「2023年 『シリーズ日本人のための文明学2 外交と歴史から見る中国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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