- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569761718
作品紹介・あらすじ
ある男が訪ねたのは、「物語」を集めた不思議な博物館だった。奇妙な話、怖い話、ほろりとする話が詰まった珠玉のショートショート集。
感想・レビュー・書評
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星空博物館に展示されているのは、様々な物語たち。青い猫の学芸員に導かれて、四つの部屋を見て回ります。十二宮の物語、迷宮の物語、悪夢の物語、思い出の物語。全部見終わった後に現れる真実とは…?
星新一さんのようなショートショートが33作収録されている。それぞれ毛色が違って面白い。でも実は、私がこの本で一番気に入ったのは最初に書かれている星空博物館案内図で、それを見るだけでワクワクした気持ちが抑えられなかった。それと、ページの左下に描かれている猫がパラパラ漫画になっていて、とても可愛い!店頭で見かけたら是非開いて見てみてください。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幻想系ミステリ作家の太田忠司さんが紡いだSFホラー・ファンタジー色が濃厚な33の傑作ショート・ショート作品集の2冊目です。四つの展示室の内「十二宮の物語」「迷宮の物語」「悪夢の物語」はとにかく怖くて人間の残酷な一面をこれでもかとばかりに見せつけられるブラックな笑いに満ちた作品が目白押しですから気分が悪くなる事を含めてオチに辿り着くまでに相当の覚悟が必要でしょうね。著者はこういうものしか書けないのかな?と疑いだした所で最後の「思い出の物語」に来て漸くノーマルな善意の物語にホッとし心穏やかに読み終えられましたね。
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かわいらしいイラストに彩られた、博物館仕立てのショートショート集。
「第三展示室 悪夢の物語」におさめられたお話は、こんなに短いのにゾッとさせられるものばかり。前後の物語がないから、自分でよけい怖い方へ想像を転がしてしまうのかもしれない。
一方で、「第四展示室 思い出の物語」はしんみりするものばかり。
家出少年のプチ冒険「家出」、旅先から小さなお土産をいつも送ってくれる友の話「お土産」。物語の中で流れる時間は数十年だったり数時間だったりいろいろだけど、数ページの最後にはどれも「そっかぁ・・・」というしんみりした余韻を残してくれる。
最後の「ふたりの間に」なんて2ページしかないのに、うっかりすると涙がこぼれそう。
言葉を尽くさなくても、読み手の感情を揺さぶるショートショートの醍醐味がぞんぶんに味わえる。 -
挿し絵が…猫です(謎) やっぱり悪夢は何かがまとわりつくようで思い出にきてほっとしました(謎) 星空博物館て題名だったのね笑
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星座シリーズ面白かった。ショートショートって奥深い。
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いやぁ、ショートショートってほんとすごいよね。
この短さの中に物語がギュッと詰まってるんだから。
最後に、ぞわぞわひやぁ!となるお話が多くていったい太田さんはどうやってこんなに次々と怖いネタを思いつくんだろう。
パラパラねこちゃんに再会 -
ショートショート。
十二星座に絡んだ話、ホラーちっくな話、誰かの思い出に絡んだ話など、テーマ別にわけて書かれている。
この前読んだものよりはオチも別々でよかった。
十二星座に絡んだ話は、結構好きだった。
牛に関する話、水瓶に関する話、双子に関する話。
不思議だったり、温かかったり。
全てのテーマが終わり、ラストのオチは読めてしまうものだったけど、ハッピーエンドだろうからいいと思う。
登場する「猫」は前作と絡んでいる。
しかし、前作は面白くないからあまり勧める気にはなれないんだが・・。 -
好き。「子供とう名の病」が特に好き。挿絵も素敵。
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太田忠司さんが好きで。
星新一さんも大好きなのに、
このシリーズにはのることができないのは
なぜだろう。。。 -
【収録作品】第一展示室 十二宮の物語
①羊盗難事件/②予言する雄牛/③カストルとポルックス/④金星蟹の味/⑤獅子王の憂鬱/⑥乙女の姿しばし…/⑦天秤を観る男/⑧蠍館の女/⑨射手の計画/⑩山羊を討つ/⑪水瓶の中のカエル/⑫呑舟の魚
第二展示室 迷宮の物語
⑬浴室の宇宙/⑭子供という名の病/⑮硝子の家/⑯上を向いて歩こう/⑰ATM/⑱歯/⑲タクと過ごした半年間と
第三展示室 悪夢の物語
⑳シンボル・ツリー/㉑嗤う男/㉒子供たちは夏の中/㉓いつか見た子/㉔リカ/㉕プライベート・ビデオ/㉖手品師の憂鬱
第四展示室 思い出の物語
㉗家出/㉘蜂蜜/㉙秘密/㉚先生/㉛レスラー/㉜お土産/㉝ふたりの間に