猿の部長 マーケティング戦略で世界を征服せよ! (PHP文庫)
- PHP研究所 (2014年12月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569762241
作品紹介・あらすじ
アメリカの大学でMBAを取得した滝川は、中堅総合商社・ライフ商事への入社直前、こっそり忍び込んだ猿ケ島での祭礼中に気を失ってしまう。目覚めるとそこは、経済の中枢を猿が牛耳り、人間をこき使うパラレルワールドだった!! 滝川は、ライフ商事の5つの事業部で、猿の部長たちにマーケティング戦略を提案し、年間利益10億円を目指すのだが……。▼「即日完売なのに、利益が出ない不動産事業部」「立地も広告も有利なのに、赤字続きの美容室事業部」「データ分析をしても、ヒット商品が出ないキッチン用品事業部」「徹底的なコスト削減をしても、利益ゼロの寝具事業部」「絶品スイーツなのに、全く売れないインターネット事業部」など、問題だらけの事業部を建て直すことはできるのか? そして滝川は、元の世界に戻れるのか?▼マーケティング知識ゼロでもよくわかる実践的なマーケティング戦略が満載。最後まで目が離せない、笑いと恐怖の新感覚ビジネスノベル。▼文庫書き下ろし。
感想・レビュー・書評
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天国、ロボット、タイムスリップと来て今度は猿の惑星。プロットがまんま猿の惑星なのにはちょっと笑った。
相変わらずビジネスに役立つ知識のエッセンスが散りばめられている。エッセンスだけだから、これに興味を持ったなら本格的に勉強してみればいいだろう、というスタンスを感じる。
知識のお勉強部分は相変わらず分かりやすいけど、今回は小説のフィクション部分もだいぶ面白くなっていたように思う。
尤も、オチの部分はだいぶご都合主義だったけど。とはいえ筋書きはよく考え込まれていたと思う。楽しく読めた。
マーケティング、面白い!ちょっと勉強してみよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
猿の部長というタイトルに思わず惹かれて購入。
中身はマーケティング論を分かり易く書いたもので、主人公がその知識を使い、様々な業種の会社を再建に導いていく。
マーケティングの様々な手法を、それぞれの業種・市場での立場等から考え導いていくやり取りが、猿の部長との楽しい掛け合いで進められるので、ビジネス書の割にサクサク読むことができる。
ある程度知識を持った人は物足りないと思うが、入門書としては楽しく学べる一冊。
何故部長以上の要職が猿になってしまい、人は猿に使われる立場となったのか、そんな謎を追うプチSFミステリの意外な展開も魅力です。
最終消費者と直結した商売は、やはり面白そうだなと思う。
練った戦略やアイデアがハマった時には、たまらないやりがいを感じることだろう。 -
一言マーケティングといっても、状況に合わせた分析を使わなければ意味がないこと。分析だけではなくそこから打開策を考えられなければ改善もないこと。それが分かりやすく書かれていた。猿の部長ももしかしたらあるかもしれないなと思わせてくれるようなラストだった!
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ある有名企業の店長や管理監督者が集まる研修で実施したアンケートで、半数以上の方がこの本を読んだ感想を書いていたので、タイトルの不思議さもあり、気になったので読んでみました。
マーケティングの考え方が具体例を用いて書かれていて、とても勉強になりました。とはいっても小難しい話ばかりではなく、ストーリー展開もきちんとあるので、おもしろくて一気に読み進められました。続編あったりするのかなぁ(笑) -
『様々な視点のマーケティング』
・市場規模、ニッチ市場を見定めて競合脱却
・実行に移すまでのスピードをあげてチャンスを逃さない
・トライアンドエラーを繰り返す
サルが社会を牛耳る世界へワープ?した主人公が、マーケティングを武器にサル社会で活躍する意外なストーリー。だが勉強にはなる -
ある日、猿ヶ島で行われた祭礼を機に異世界へ。
そこでは、部長職以上は全て猿という世界。
それ以外は普段と変わらない。
そんな世界に送り込まれた主人公の任務はある企業を1年以内に10億円の利益を生み出すこと。
様々なマーケティング手法を用いて、各事業部の問題点を洗い出し、改善してゆく。
マーケティングはあくまでも手法であり、それを使うのは人間で、組織を作るのも人間。
マーケティングを効果的に発揮させるために最も重要なことは...
仰る通りな内容でした。
作中で風刺される前時代的な日本企業の在り方が痛々しい。 -
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
冒頭からの奇天烈な設定に半信半疑で読み進めたが、想定外の展開で小説としても楽しめた。
マーケティングについては素人のため、色々な業界をケーススタディによく知られる分析手法を確認できたため手軽なビジネス書としてもお得感のある一冊だった。 -
売れてるシリーズだけど、なんて言うか描いたった感が強くて。