- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569762920
作品紹介・あらすじ
誰よりも現実主義だった彼らは、なぜ新時代から姿を消したのか? 強大な幕末大名の“政治力”が失われる過程から、失敗の本質を学ぶ!
感想・レビュー・書評
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幕末の激動期に、主役として活躍した何人かの大名のことを、著者の視点で評価している本。ただ、私が知りたかったのは有名な主役級ではなく、日和見をしていた300の藩主がどのように振る舞い、どのような顛末を迎えたか、の方だったので、その意味では期待外れだった。
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幕末大名たちの権力闘争史として読むと面白い。
ペリー来航当時の老中筆頭阿部正弘は危機を迎えて人材登用に踏み切る。やがてそれは保守派譜代大名と改革派の親藩・外様大名の権力闘争を生むが、 -
失敗から学び組織運営に活かす。
目標、攻めと分裂を避けPM法について、更に学ぶ。 -
或いは本書のような論考は「歴史を学んでみる」ことの“真髄”のようにも思う。伝えられている事実、伝承等を検討し、「現代にも通じる教訓」を汲み取ってみようとする試みである…こういうアプローチは、或いは「ビジネスパーソンのための…」という色彩も帯びるのかもしれないが…何も読者対象を限定しなければならない理由は無いと思う。広くお勧めしたい一冊だ。本書は“要所”を厳選して語っている面も在るので、「煩雑な印象」、「密度が濃すぎる印象」を免れ得ない、幕末の経過を知る上でも有効な一冊として奨められる。