書店ガール 4 パンと就活 (PHP文芸文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569763569

感想・レビュー・書評

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  • 前向きな感じが好きです。が、、このシリーズの今までのやつよりなにか詰まるものがあったような、、。恋愛要素が入って年齢層が自分より若くなったからかなぁ?

  • 「合わない手袋をするくらいなら、手袋を持たなくていい」向田邦子に全賛成と思っていたけど、否定する人もいるのですね。そういう時代だったのかも。手袋がなければ寒いし、多少合わないくらい…。

    上梓が2015年。まだ契約から正社員登用があったのですね。「テンションを高く保つのは難しいかな」が印象的です。新店舗の一人店長。やっぱり、ある意味幸運だと思うし、学ぶチャンスと捉えた彩加の姿に、羨望を感じてしまった。人生無駄なことは無いよって。

    愛奈の就活については、もし可能ならば、理子さんや亜紀さんの意見やコメントが欲しかったかな。書店員さんの”ありがたさ”は、とっても感じるし、読書子としては絶対なんだけど、自分ができるか・選ぶかと言うと、きっとそうではない。就職の対象として”書店”を選ばせる側(迎える側)はどう考えてるのだろうかと、気になります。

    これから、就活のあり方や働き方が問われる中、二人の将来が楽しみです。就活・職業に悩んだ昔を少し思い出してしまいました。本書が「就活フェア」の片隅に置かれることを願いつつ。

  • シリーズならではの安定の面白さ。
    ネクストジェネレーションズの物語を堪能。

    理子と亜紀ほどキャラクター像が弱いかなぁ。
    理子、亜紀が登場したシーンだけが印象に強く残る。
    特に理子のファイト?シーンには震えるほど気持ちよし。

    次の巻は取手奮闘記になるんやろか?
    ささ、次巻へ。

  • 就活、友達、パン

    勝手な解釈だけど、パンの様な作品と思いました。

    表面だけしかみえないであろう就活の面接。
    表面も中身も自分次第な友達関係。
    表面はパリッと中身はもっちりなパン。

    そう、、、パンは偉大である!

  • 記録

  • 今回は就活が一つのメインテーマ。
    就活本を読んだり説明会に行ったりネットで調べたりするより愛奈が経験した仕事で感じる喜びや苦しみ、人との繋がりの方がよっぽど大事だと思う。

  • 沢木耕太郎の深夜特急を読んでみたくなった。

    大田さんが彩加に伝えた、「その場だけやさしいことを言う人が多い。耳あたりはやさしいけど、言葉に中身がない。相手のことを考えているんじゃなくて、自分がどう見られるか、そればかり気にしている人が多い。よき批判者を持つことは仕事をスキルアップするうえではとても大事なこと」というのがとても刺さった。
    まさに自分に当てはまること。彩加が勇気をもって愛奈に伝えたように、私もその場だけのやさしさにならないようにしたい。

  • 出てきた就活関連の本読みたい!

  • 就活を控える新興堂のバイト店員である愛奈と、その友人である他社の書店員彩加がメインの巻。 20年近く前、自分は学生が行ういわゆる就活というものをしないままに最初の仕事に就いたので、正直なところ就活の大変さというのは分かっているとは言えない(もちろんその仕事に就くための活動はしていたので、それが自分にとっての就活といえば就活に違いないが)。OB訪問というものがあるらしいとは聞いていて、常々なんだそのアホみたいな文化はと思っているのだけど、愛奈のパパはOB訪問を一笑に付し、この巻で1番好きなキャラとなった。

  • 出版不況。それは確かに不安だ。だけどいまの時代、これが絶対安全という業種などあるだろうか。だったら、自分の好きな業種を選びたい。それに、どんな仕事でもそこで一生懸命やっていれば、次に繋がる何かを身に付けることができる。

    母に借りた向田邦子のエッセイは面白かった。だけど、私も母同様、向田邦子とは違うと思った。どこかにあるかもしれない理想の手袋を追い求めるより、私もほどほどの手袋でよしとするだろう。だけど、それはそれで自分らしいと思える手袋を選びたい。既製品であわなければ自分で作る、なんてことは無理かもしれないけど、既製品にちょっとだけアレンジを加える、そんな程度でもいいんじゃないかと思う。これが自分らしい、と納得できれば、誰がなんと言おうとそれでいいのだ。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年『辞めない理由』で作家デビュー。大人気シリーズ作品「書店ガール」は2014年度の静岡書店大賞「映像化したい文庫部門」を受賞し、翌年「戦う!書店ガール」としてテレビドラマ化され、2016年度吉川英治文庫賞にもノミネートされた。他の著作に「銀盤のトレース」シリーズ、「菜の花食堂のささやかな事件簿」シリーズ、『スケートボーイズ』『1939年のアロハシャツ』『書店員と二つの罪』『駒子さんは出世なんてしたくなかった』『跳べ、栄光のクワド』などがある。

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