貯金兄弟 (PHP文庫)

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レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569764016

作品紹介・あらすじ

エリートだが浪費家の兄と消防士で倹約家の弟。対照的な二人を通してお金の価値を考える一冊。『会計天国』に続くビジネスノベル第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • 自分の場合は弟タイプですね、ここまで極端ではないけれど。少なくとも兄のように後先考えずお金を借りてまで使いたいとは思いません。が物語を読むとどっちの生き方も一長一短といった印象、結局は自分が価値のあると思うもの、思う所に有意義にお金を使うことが人生の満足度を高めるということなのだと思います。決して貯めるだけ、ただただ使うだけではダメということですね。

  • 現代社会を生きていくうえで、必要不可欠な「お金」について、経営コンサルティング会社の代表取締役の竹内氏と、公認会計士、税理士、行政書士で明海大学の講師でもある青木氏が書いた、ビジネス小説シリーズ。

    お金の貯め方、銀行を選ぶという考え方、一生のうち家の次に高額出費となる生命保険の選び方、持ち家か賃貸かという永遠の課題、老後の過ごし方について、多くの人が人生のうちで一度は悩みそうなことが取り上げられていて、小説としての読みやすさに加え、興味をもってどんどん読み進めることができた。

    義理の父親から虐待を受けながら育てられた、金銭感覚の違う兄弟が主人公。

    兄は大学を卒業後、大手広告代理店に就職が決まり、派手にお金を使い、接待で銀座のクラブで飲み、クレジットカードや消費者金融を使い倒し、都心の高級マンションを賃貸し、子どもの習い事にも出費を厭わない。

    一方、弟は高校のころから質素倹約家で、スーパーのチラシで安売りするスーパーを6つも回り、節約をモットーとする。高校を卒業後、消防士となってからも、飲み会には参加せず、できるだけお金を貯金し、お金に対するリスクを無くそうと、保険や税金、生涯年収などにも敏感で知識も多くもっている。

    お互いに生活や気持ち、直面する悩み等が年代によって変化していく。
    そんななか、弟の特殊な能力を疑いだした兄が、事故を引き起こしてしまう。

    「お金」という誰にでも関係のある知識や情報をサラッと読むことができたけど、ある程度の知識があると、さらにサラッと読み終えてしまう。
    また、この兄弟がもつ金銭感覚ではない「投資」についての考え方をもつ人にとっては、世間にはこの兄弟のような考え方の人が多いよね程度で終わってしまう内容だった。
    シリーズとしては他にも数冊あるので、知識が少ない分野のシリーズは、勉強になると思った。

  • お金に対して、両極端な考え方の兄弟の話。とても現実的なお金の話のなかに、どーんと存在する弟の非現実的な能力が好き嫌い分かれるかも?私はファンタジーも好きだし楽しめた。

  • P168
    「俺がなぜ、雪永乳業に入社したか、教えてやろうか」
    この質問を振られたときに、宗一郎は「そんなの知りたくもねぇよ」と心の中で叫んだ。しかし、ぐっと言葉を飲み込んで、得意の“宗一郎スマイル”で「ぜひ、教えてください!」と笑顔で聞き返した。すると、神前部長は「まずは、キミの意見を聞かせてくれ」と、これまた面倒な言葉を返してきた。…


    小説風にしてあるけれど、どっちかというと保険や就職、ローンなどのお金と人生に関する考え方がわかる本。初歩的なので、今まで何にも考えてこなかった人向け。短絡的な損得でなく、長い人生になんだもの、長期でな目標と勘定で考えて行かないとね。

    引用文のように、金遣いの荒いけれどバリバリに働いて、素直な兄宗一郎の話し方が率直で面白い。極端だからこそこの兄弟の考え方、お金の仕組みがわかってくるし、自分自身を考えることができる。中途半端ではあるけれど、でもこうやって人生を考えていかないとな、と思える本です

  • マジで面白いお金の本。
    お金の事なんて、って言う前にお金の知識を付けよう!

    個人的には、大学生か就職してすぐぐらいに読みたかった。(無理だけど)
    なぜなら僕は生命保険について、全く知識がなかったから。今回、勉強になったので、見直そうと思う。
    そういう意味では、何事も「切り替える」ことが大事ってことかな。

  • 兄と弟、極端な2人が描写されているが、どちらも部分的には思い当たる部分がある人は多いかもしれない。
    2人のいいとこどりをするのが正解。

  • 浪費家の宗一郎と、ドケチの翔太。
    考え方も資質も対照的な兄弟があゆんでいく人生を通して、普通の人生に必要になるお金の話を学ぶ。
    貯金や保険、金融機関の選び方や不動産、教育資金、老後の資金まで、だいたいカバーしている。

    兄弟がパイロキネシスという火を操る能力を持っている―という話が、物語としては結構重要な要素になっていたことに驚く。
    生活の違いから疎遠になり、やがて兄の弟への激しい憎悪が生まれるが、最終的には穏やかな関係を回復していく。
    意外と身につまされたりしてしまうのは、私だけ?

  • 最後に、やっぱ人間バランスが大事だよねと、どっちの両極端にも成り切れない私は思いました。

  • 極端な兄弟の極端な話。ストーリーを進めながらお金の使い方を見直してしまう。

  • 竹内謙礼、青木寿幸『貯金兄弟』(2015.9)

    編集者から起業コンサルに転じた竹内氏、公認会計士の青木氏によるマネー小説シリーズ。

    貧乏な家庭で苦労して育った兄と弟。やがて兄は一流国立大から派手な広告マンとなり、弟は独自の考えから高卒消防士となる。

    浪費家で派手な兄、倹約家で節約や保険に詳しい弟。「高卒公務員は大卒よりも3,000万円も得」と喝破して進学を勧める兄を説き伏せ、高卒で公務員たる消防士となります。

    小説なので多少デフォルメしているとはいえ、弟のいうとおり、大卒でも保障のない会社でリストラに怯えていては学費や下宿代の払い損、一方で高卒公務員ならば生涯を平均して500万円の年収と安定しています。(ここで大卒公務員や高卒中小企業は考慮されていませんが)


    そんなコスパ最強の人生を生きる弟、やや常識を欠いたケチっぷりながら、その金銭哲学に上司や兄も彼を重く見るようになります。著者たちの会計的思考法が如実に現れる部分です。

    【本文より】
    ◯大卒の生涯年収が、高卒の生涯年収よりも、3000万円も低い理由

    ◯入社するときの倍率が高い人気の会社ならば、それだけ同期に優秀な人材が多くなるから、出世は難しいはずだよね。

    ◯「面白いとか、面白くないとかの問題じゃないだろ。65歳で定年したときに貯金がゼロだったら、みじめな最期を迎えることになるだろ。俺は、そんな人生は、絶対に嫌なんだよ!」

    ◯「棟方士長、その"来月から"という考え方がよくありませんよ。明日、すぐに銀行に行って手続きをして、今月から総合口座を開設して2万円を振り替えてください」

    ◯「生命保険は金融商品だから"買う"が正しいんだよ。買ってトクなのか、それとも損なのかを見極める必要があるんだ」

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著者プロフィール

経営コンサルタント

「2018年 『相続仮面』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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