Happy Box (PHP文芸文庫)

  • PHP研究所
3.43
  • (5)
  • (21)
  • (40)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 401
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569764542

作品紹介・あらすじ

あなたは「幸せになりたい人」or「幸せにしたい人」? ペンネームに「幸」が付く5人の人気作家が幸せをテーマに綴った短編小説集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 名前に 幸 がつく作者さんたちの、幸せ をテーマにしたアンソロジー。
    伊坂幸太郎さんのWeatherと、小路幸也さんの幸せな死神がお気に入り!
    Weatherは花嫁の手紙からの展開にぐっときた!清水かっこいい!
    幸せな死神は切なくうるっときた。

  • 名前に「幸」の文字が入っている作家さんの幸せがテーマのアンソロジーって、これはものすごく面白い企画だと思う。思いついた編集さんグッジョブ。
    このメンバの短編がまとめて読めるのも贅沢。
    とっぱじめの伊坂さんのでやられてラストの小路さんでまたやられて。たまらん。
    けど、このテーマのなかに真梨さんを入れたのはなかなかチャレンジャー。あの真梨さんがどんな「幸」話を書くのと。で、やっぱり真梨さんだ。ふつーの幸話を書くわけがない。幸せなだけが「幸話」じゃないってことだ。

  • Weather
    ナチュラルヤリチンが人生のテーマだった
    腐れ縁の男友達と
    その彼女(元カノ)のフォロー天気話

    天使
    人生を振り返りながら
    自分に似た環境の子たちに
    手を差し伸べた老掏摸女史

    ふりだしにすすむ
    ふたりの名前が同じなら
    信じる?信じない?信じてみたい?
    生まれ変わりってのを

    ハッピーエンドの掟
    濃いめのカルピスが飲めて
    ふりふりピンクのパンツが履けてしまう
    アイコちゃんに呪いをかけた同級生の告白

    幸せな死神
    死を確認に彼はやってくる
    彼女ってパターンがあるなら
    むやみにお酒をこぼしまくりたいわ笑

  • 5篇のうち、最初の2篇(伊坂幸太郎、山本幸久)がとても好みで面白かった。イヤミスの人(真梨幸子)のは、イヤミスであるがゆえに物語全体として好みではなかったけど、その幸せ観についてはけっこう共感した。自分が幸せに感じていても、周囲がそう思ってくれないというケースは、ままある。

  • どんな幸せな話が詰まっているのだろう、と期待して読んだ本。
    でも老女のスリ師やら死神やら来世の老人やら、謎な人物がたくさん登場し、全然幸せなんて詰まってなかった!

  • 幸せをテーマに「幸」のつく作家さんの短編集。
    しかしそれでも真梨さんのイヤっぷりが何とも言えない。
    伊坂さんの「Weather」良かった。

  • ”幸”が名前についている作家さんに”幸せ”をテーマに短編書いてもらおうって発想が面白いよね。個人的に、ああ、あの作家さんにも”幸”ってついてたか、そうかあって所に感慨深かったりして。

  • 読み慣れているせいか、やはり伊坂幸太郎が一番面白かったです。

  • ペンネームに「幸」の字がつく作家5人による作品集。いずれも60頁弱で、テーマは「幸せ」。収録順に、伊坂幸太郎、山本幸久、中山智幸、真梨幸子、小路幸也。このうち、伊坂幸太郎はもともと大好き。山本幸久は去年の私のマイブームながら、たまに受け入れがたい作品あり。中山智幸は読んだことなし、真梨幸子はどろどろしすぎていて苦手、小路幸也はまぁまぁ、という私にとっての布陣です。

    以下、オチの幸せ度についてネタバレが入ります。

    伊坂幸太郎の『Weather』は、主人公が友人の婚約者に会ってみたら、なんと元カノ。過去にわずか半年つきあっただけの元カノとはいえ、友人にはその事実を打ち明けられない。友人は無類の女好きで、それに気づいている様子の元カノからはスパイを頼まれる。予想のはるか上を行くハッピーエンディングで、さすが伊坂幸太郎。

    山本幸久の『天使』は、ベテラン掏摸の老婆がショッピングモールで幼い姉弟に遭遇。その姉弟は母親の恋人であるろくでなし男から、掏摸の手伝いを強要されているうえに、虐待も受けているらしい。他人にはできるだけかかわらずに生きてきた老婆だったが、姉弟を黙って見ていることができず、救いの手を差し伸べる。一見良さげ、このオチは嫌。

    中山智幸の『ふりだしにすすむ』は、日常にも仕事にもたいして楽しみを見いだせない女性が主人公。そんな彼女の前に「あなたの生まれ変わりだ」という変な老人が現れる。なぜ自分の生まれ変わりが、自分より何まわりも年上の、しかもおじいさんなのか。そして老人の頼み事とは。ややこしくも興味をそそる展開で、他の作品も読んでみたくなりました。

    真梨幸子の『ハッピーエンドの掟』は、母子家庭に育つ小学生女子の目線で。ホステスで稼ぐ母親は夜になると出かけてしまうから、いつもひとりぼっちの彼女。学校の先生は「お父さんがほしいでしょ」と押しつけがましい。いつもはドロドロの真梨さん、こんな微笑ましい話もお書きになるんだと思っていたら、最後はちっとも微笑ましくない。やっぱり真梨さんでした。

    小路幸也の『幸せな死神』は、イケメンの死神が家に居座るという話。ひょんなことから死神が見えるようになった主人公。目の前にいる死神がタイプなものだから追い出せない。死神が去らなくてはならないときとはどんなときなのか。面白そうではあるけれど、死神の話なら断然、伊坂幸太郎の『死神の精度』。

    結論としては、もともと好きだった作家の作品ならば短編でもやはりツボに入ります。もともと苦手な人は短編もやっぱり好きになれません。伊坂幸太郎には★4、初めて読んだ中山智幸には★3.5、あとは★3で。

  • 伊坂さんの作品が出てたので読んでみた。

    一作目、伊坂さんのweather。
    色男の友人が結婚する披露宴から。
    友人の彼女と話すと、うっかり墓穴を掘るために、当たり障りのない天気の話をするうちに天気の豆知識が豊富になってしまった主人公。
    披露宴にて白っぽいドレスやアクセサリーといった小さいマナー違反に逐一反応しちゃう生真面目な男性。
    いつもの伊坂さんワールドで、新婦から新郎の浮気の探りをいれらろと強要されて断れない主人公の独白にクスリ。
    でも最後は、疑われてると知らないモテ男こと花婿の粋な計らいに、素晴らしい!と叫びたくなった。
    遊んでる(た?)男が本気だすと、なんてすごいギャップを産み出すのか(笑)

    1作目がほがらかハッピーエンドだっただけに、2作目、3作目のダークな話が際立つ。

全33件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

伊坂幸太郎の作品

Happy Box (PHP文芸文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする