書店ガール 5 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 662
レビュー : 122
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569765549

作品紹介・あらすじ

取手店の店長になった彩加は業績不振に頭を悩ませていた。そこに現れたラノベ編集者の伸光による意外な提案とは。人気シリーズ第5弾。

感想・レビュー・書評

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  • 最近の出版不況に残念な思いを抱いている読書愛好家の一人として、そんな現況を吹き飛ばしてほしい、楽しく痛快なシリーズ。
    書店の事情、出版社の営業及び編集者、作家のデビュー模様等々が如何にもリアルに書かれている。解説を読むと、著者は作家になる前、ライトノベルの編集者さらに副編集長まで勤めていたとある。どおりで詳しく描けるわけだ。
    とにかく、読んでいると町の本屋さんや書店員、それに出版社を応援したくなる。
    この第5弾が、シリーズの中での一番の出来とするレビューを、何件か見た。同感である。
    特に今回の舞台が取手とは。常磐線沿線に居住する身には、何とも親近感を感じる作品だ。

    • azu-azumyさん
      hongoh−遊民さん、こんにちは!

      実はこの本を読み始めたところです。
      シリーズ一番の出来との評判に期待が膨らみます!
      おっしゃ...
      hongoh−遊民さん、こんにちは!

      実はこの本を読み始めたところです。
      シリーズ一番の出来との評判に期待が膨らみます!
      おっしゃるように、このシリーズは本屋さん、書店員さん、出版社にエールを送りたくなりますよね!
      さっ、続きを読まなくては~!
      2016/06/22
  • 書店ガールも5冊目。
    主人公が微妙に変わっていくのですね。今回は前回に続いて彩加と、もうひとりは初めて男性~
    初回から出てはいる、亜紀のダンナの小幡くんです。

    宮崎彩加は、契約社員から駅ナカ店の店長に抜擢されました。
    取手という初めての土地は、吉祥寺とはかなり違い、駅ナカ書店の規模や意味も違います。
    バイトを雇うのも店長の大事な仕事。
    悪戦苦闘しつつ‥?

    一方、当初のヒロインだった亜紀の夫・小幡伸光は、馴染んでいるコミック編集者から、ライトノベルへ配置換えに。
    レーベルの編集長となり、新人賞をめぐって奮闘が続きます。
    こんな入り組んだ裏事情があったとは。
    彩加の店で働き始めたバイトの田中くんは、ライトノベルに詳しく、棚に並べる本についても目が利きます。
    そして‥?

    彩加と伸光の仕事が、交錯することに。
    やや上手く行き過ぎの感もありますが~
    面白さと読後感の良さでは、シリーズ一番でしょう。
    オススメできます☆

  • 書店ガール5作目。

    4作目から代替わりで主人公になった宮崎彩加が、駅中書店で店長になってからのストーリー。

    やっぱり書店ガールは、理子や、亜紀のイメージがつよくて1作目2作目が好きでしたが、今作品、良かったです。

    吉祥寺との違いに後ろ向きな感じだった彩加が、自分の好みだけでなく店の個性を出しにかかると同時にバイト店員たちとうまくいくようになったり、売り出したい本を見つけたり。

    ライトノベルをテーマに版元出版社の編集さんたちや書店員さんたちのリアルなところが描かれています。
    新人賞からデビューまでの話とかもおもしろかったし、編集者の仕事の仕方、人間関係とか痛感するとこもあったり、一気読みでした。
    編集者の小幡さんの絡みで、ちょっとだけ亜紀も登場します。

    すべて大団円でうまくいきすぎかもしれませんが、本を読んでこんなにいい気分になれて、さぁ、本でも買いに出かけようかといった気分。
    やっぱりこのシリーズは大変好みです。

  • このシリーズ5ですかぁ。
    ラノベは読まないのだけれど、読まないと決めてしまわないで機会があれば手にとってみるのもありなのかもね。うん。
    このシリーズを読むと本屋さんへ行きたくなる。
    田舎暮らしなので品揃えが抜群というわけにはいかないのだけれど雰囲気が好き。
    小さい本屋さんでも個性的な品揃えなら、それもまた魅力になると思うわ。その場合は、自分の好みと合ってないと通うってことにはならないだろうけれど……。

  • 面白くて一気に読んだ。
    駅中店の葛藤、ラノベの大賞になった人の家族関係、ラノベ編集者の苦悩。
    みんなが、それぞれの思いを胸に、最後で1つになる感じが、いいですね。
    一筋縄ではいかないけれど、それを乗り越えていくいい内容だったと思います。

  • 駅中書店の店長の彩加の客への不平が多い所や文学好きの中年客等前半は少し辟易した。編集長の小幡の営業による売り出しも、内容以前に書店員へのコネが大前提みたいで、話題作の現実として苦く納得しそうになる。元ニートの新人ラノベ作家が父親に対するわだかまりをぶちまける所等終盤に掛けて澄んでいって盛り上がった。

  • 待ってましたシリーズ続編。今回もまた楽しく読みすっきりとしました。このシリーズ一冊完読すると元気が出ます。

    前作から主人公が変わり、あらそうなるのかと思いましたがキャラが立ってきましたね。
    展開的に今回も「この人たぶん…」とか「きっとそれはああなるのでは」と予想のつく展開が目白押しで先が読めすぎてしまうのですが、それでも楽しく読めてしまうのは筆力なのでしょうね。現実にいらっしゃる今の作家さんや作品がぼんぼん作中に登場するのもこのシリーズの特徴であるもののその出しっぷりがどんどん遠慮なく(?)なってる気がします。そこもいい(笑)

    結構本屋さんや出版業界の裏事情的な話もたんと盛り込まれており、さすが元編集者(著者たしか、そうだったはず)とリアリティに感心しました。その辺りも読んでいて興味深く大変面白い。ここはどしどし出しにくいものもあるのでしょうが、今後もそんな裏事情的情報も読みたいところですね。

    気になるのはあと店長さんのもやもやした恋愛模様でしょうかねぇ。そして次はどんな書店の物語が読めるのか。乞う、早めの続編!

  • シリーズ5作目。前作で主人公が変わり、正直、期待せずになんとな〜く読み始めましたが、意外や意外!めちゃくちゃ面白かったです。今回の主役は前作に続き、書店員の彩加と亜紀の旦那さんの伸光。伸光が編集長を務めるレーベルの新人賞決定にわく編集部に舞い込んだ大ピンチと、ワケありの新人作家。全てが「いい感じ」で繋がっていき、ラストはお約束の総力挙げての販売活動。一気に読んじゃいました。

  • 「書店ガール」シリーズ、第5弾。
    4作目から世代交代し、新たなキャラクター達が主人公の座を引き継いだ。
    元からの読者の間には衝撃が走ったが、今作で、その引き継ぎがしっかりと、上手く行ったことが確認された感がある。

    サブタイトルは「ラノベとブンガク」
    ネタバレになるが、父と子の葛藤でもある。

    今回は、当初ダブルヒロインの亜紀ちゃんの旦那様の、編集者としての仕事にもスポットが当てられ…というか、ダブル主人公の一方として活躍し、シリーズのファンとしても嬉しいし、作家と編集の関係という新たな内幕を見る事が出来たのも興味深い。

    ラノベと文学…
    文学カーストというものがあるとすれば、やはり、頂点は純文学なのかもしれないが…
    人が成長する過程で、手に取る、楽しむ、救いを求める本は違ってくる。
    私などの世代は、少年少女向けの本は少なくて、児童書を卒業したら、あとは良くわからない文学を背伸びして読むしかなかった。
    等身大のラノベがたくさん存在する今の状況はうらやましい限りである。
    「自分の好み」というものは当然、その人にとって最上級の物。
    しかし、他人の好みも尊重する、最低でも、「否定はしない」
    そういう姿勢を保てることこそが、智的人間のたしなみであると思う。

  • 3作目から徐々に主人公の世代交代も進み
    もうこのシリーズにのめり込むことは
    ないんじゃないかと思っていた。

    なのに最後の方ではまたしても
    ぐっと涙を堪えなくてはならなかった。

    このシリーズはいつも
    本が大好きでそれに関わらない人生など
    考えられない人の心に
    直接的に働きかけて波動を起こす。
    なんだか居ても立っても居られない感じ。

    力のある作品を読むとたまらなく興奮する!
    そんなむずむずと湧きあがるエネルギー。

    編集者も読者も書店員もなく、
    自分のアンテナだけを信じて、よい本との
    巡り合いを探し求める人たちの真理が、
    本を愛する者に心地よく、描かれている。

    本ってやっぱいいよね!
    そう言って肩を叩き合いたい人たちに
    いつも出会えるのがこのシリーズ。

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著者プロフィール

碧野 圭(あおの けい)
1959年愛知県名古屋市出身。東京学芸大学教育学部卒業後、アニメ誌ライターやライトノベル編集者を経て、2006年、『辞めない理由』で作家デビュー。
代表作に、2015年に渡辺麻友主演でテレビドラマ化された「書店ガール」シリーズ、「銀盤のトレース」シリーズがある。

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