怪物商人 (PHP文芸文庫)

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  • PHP研究所
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569766607

作品紹介・あらすじ

死の商人と呼ばれた男の真実とは!? 大成建設、帝国ホテルなどを設立し、一代で財閥を築き上げた大倉喜八郎の生涯を熱く描く長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 実存した人物「大倉喜八郎」伝。…知らんかった人。
    百田先生の「海賊と呼ばれた男」ならぬ
    「怪物」と呼ばれた男なのね。幕末以来の武器商人、と。

    幕末、黒船来航から明治・大正・昭和初め迄ってなかなか
    「全般的にどんなだったんだろう?」と想像つかなかった。
    それを一般市民であり商人であり、現代では有名じゃ無い
    「喜八郎」視点で読めて非常に勉強になるぅ。

    あとがきで作者さんも書いている、世に
    「忘れられたり低い評価に甘んじている人物」に共感する
    とのことで、スポットの当て方がいいぞー、と思う。

    ちょうど読んでる間にNHKで「榎本武揚」の番組があり
    その頃から喜八郎は「武器商人」を始めるわけで。
    タイムリー。

    彼のやり方や性質の「良し悪し」は別として、
    (兵器を売ったり妾がいたり?わがママンw)怪物か?
    むしろひじょうに「人間」の権化の様相。欲望に忠実w
    とにかく他を信じず己のみを貫き時代に生かされた男。
    世論や群衆の批判なんてどこ吹く風、今はいないタイプ。
    彼が武器を売らなくても誰かが売ったとは思うけど、
    未来である「今」から読めば唯一彼だったわけで。

    賛否を問うものではなく、史実の一つとしてまた
    その時代の「商売人」物語として秀逸かも。
    別の本も読みたし。江上剛先生ね、覚えとこ。

  • 大河ドラマにして欲しい。
    そのくらいドラマティックで面白かった!

  • 戦争商人と呼ばれた大倉喜八郎の伝記。
    時代に即して鉄砲屋ほかさまざまな事業を起こす。
    他人と同じことはやらない
    妾のたま子が引くところが良い。
    また定吉と喜八郎の見えている世界の違いが面白い



  • 大倉喜八郎。「死の商人」「戦争屋」と呼ばれた実業家の生涯を題材にした一冊。
    江戸、幕末、明治、大正と、新潟の片田舎から飛び出した一庶民から、江戸で干物屋を商い、果ては国の情勢を左右させる程の人物に。
    幕末期の維新志士を題材に扱ったものは数多いが、この時代の財閥の走りになった人物達も胸を熱くする。
    中でもこの大倉喜八郎は実業家であるが、商人としての心意気、人格全てが豪毅な男である。
    また、一冊を通して幕末期の動乱から、日清、日露、第一次世界大戦、満州、一連の流れも非常に分かりやすい。
    著者の作品は初めて読むが、久しぶりの良書。激しく感化される一冊に出会うことは中々に少ないが、これは良い。

  • 大倉喜八郎の大倉財閥はよく出てくるので、知っていたが財閥解体でなくなったものばかり思ってました。大成建設がその流れとは全く知らなかった。凄い人物は、いるものだなあと、いつも感心する。喜八郎もそのような怪物であった。江上剛の作品はいつも、面白くて大好きです。また、安田善次郎ものも早く読みたくなった。

    • minami8893さん
      江上剛の作品らしい。
      江上剛の作品らしい。
      2018/10/17
  • 明治、大正時代の起業家、大蔵喜八郎の生涯。
    鰹節問屋を開き独立した喜八郎は新たな商売として鉄砲問屋を始め政府の御用商人となる。実業家として創業した企業は初代帝国ホテル、ホテルオークラ、大成建設、千代田火災海上(現あいおいニッセイ同和損害保険)、日清製油(現日清オイリオグループ)、東海パルプ、川奈ホテル、帝国繊維、サッポロビール 、リーガルコーポレーション 、ニッピ、日本化学工業、東京製綱、日本無線、本渓鋼鉄 - 中華民国・(のち満州国遼寧省本渓)、東京電燈、富士銀行 、太陽生命など。
    昔の実業家の推進力を今の経営者にも持って欲しいなぁ、、、

  • 死の商人という負の側面も感じなくはないが三井 三菱のような藩閥の恩恵に預からず立身出世を遂げたのは中々痛快。事を成す人は私心なく何らかの形で世の為 人の為に仕事をしている。

  • 面白そうと手に取りましたが驚きでした。
    大倉喜八郎をウィキペディアで調べると、
    https://www.wikiwand.com/ja/%E5%A4%A7%E5%80%89%E5%96%9C%E5%85%AB%E9%83%8E
    と言うとんでもない功績の人。
     
    こんな人が居たんですね。
    色々やり過ぎてて、映画化なんかは難しいだろうけど。

  • この人自身には魅力を感じるが…。

  • 幕末の越後・新発田藩出身で、一代で財を成し財閥を築き上げた大倉喜八郎の一代記。今なお大倉の名が残っているのは、ホテルオークラや関西大倉高校など。この本を読む前の大倉喜八郎のイメージは「死の商人」と「成金」だったが、そうではない、というより(この二つは合っている)それだけではない、という事が分かった。当時、薩長土以外で財を成すのは難しかったんだねえ・・・。次は安田善次郎(安田財閥の創始者。富山出身らしい。知らなかった!)の本を読みたい。

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著者プロフィール

江上 剛(えがみ ごう)
1954年、兵庫県生まれの作家、コメンテーター、実業家。本名、小畠晴喜(こはた はるき)。元日本振興銀行取締役兼代表執行役社長。元(旧)みずほ銀行築地支店長。
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、1977年から2003年まで旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)に勤務。2002年『非情銀行』で作家デビュー。2004年から2010年までは日本振興銀行に関わっていた。 
代表作に『隠蔽指令』、『庶務行員 多加賀主水が許さない』、『ザ・ブラックカンパニー』、『ラストチャンス 再生請負人』など。それぞれドラマ化されている。

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