書店ガール 6 遅れて来た客 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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レビュー : 87
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569767352

作品紹介・あらすじ

彩加の任された取手店が閉店を告げられる? 一方、伸光は担当作品のアニメ化の話が舞い込み……。書店を舞台としたお仕事小説第六弾。

感想・レビュー・書評

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  • 書店ガールシリーズも第6弾になりましたね!

    取手駅の駅ナカ店の店長となった宮崎彩加。
    厳しい経営状況の中、3年で軌道に乗せるという本部の指令を達成すべく、彩加なりの書店づくりに励んでいたのだが、突然本部から閉店を言い渡される。
    それも4か月後!
    なんて非常な~!!

    取手店のバイトである田中。
    実は作家の原滉一。
    彼の『鋼と銀の森に雨が降る』が大ヒットし、アニメ化が決定。
    が、問題は山積。
    担当編集者である小幡伸光は作家を守るため、『鋼と銀』を守るため、アニメ制作者たちとの軋轢に悩み…

    碧野圭さんの本と出会ったのが『書店ガール1』。
    第1弾より、第2弾、そして第3弾と、シリーズを重ねるごとにどんどん『書店ガールの』魅力にはまっていきました。
    第6弾ももちろん面白かった!

  • 待ち望んでいた『書店ガール』の6冊目。
    今回は何と、前作で開店したばかりの取手店が閉店するという話!?
    どういう結末になるのか、一気読みになりそう(笑)
    確かに、10数年で3割の書店がなくなるというのは、ほかの業種では考えられない深刻で異常な事態。
    書店員が主人公の話ならば、避けて通れないテーマともいえる。
    さらに、閉店問題と並行し、小説のアニメ化における原作者、出版社、アニメ制作会社それぞれ相互間の問題も取り上げられる。
    一般読者には知りえない、本に纏わる業界情報小説ともなっていて、書店の憂うべき現状を描いたこのシリーズ、次はどういうテーマで書かれるか、今から楽しみである。

    また、閉店予定の取手店に、シリーズ1・2で主役だったあの西岡理子が顔を出す。シリーズ愛読者には、嬉しい場面がある。

  • 好評のお仕事小説シリーズ。
    同じ書店員の世界ですが、主人公は途中で変わっていきます。
    これは前作に続く内容で、読みやすく、わかりやすい。

    宮崎彩加は、取手の駅ナカ書店の店長になって1年半。
    吉祥寺店とは勝手が違い、小さな店でバイトも少なく、何かと制約も多い。
    それでも成果をあげようと工夫していましたが‥
    突然、社からもうすぐ閉店と告げられます。
    閉店とわかるとバイトも集めにくいので、直前まで話してはいけないという辛い立場に。

    ここでバイトを続けている田中くんは、実はめでたく作家デビューしています。
    ニートな若者だった彼も、だんだんしっかりしてきてますね。
    編集者の小幡伸光が担当なのですが、伸光は1作目の主人公(ダブルヒロイン)の亜紀の夫。
    なんと、このデビュー作のアニメ化が決まり、これは素晴らしいこと。
    ただ何かとトラブルが起きて、伸光は対処に追われて苦労します。
    作者の勤務経験が反映しているせいか、リアルな迫力がありますね。

    彩加には、別に気になっている問題もありました。
    ちょっと素敵な男性がいるのだが、進展しそうでしない‥?
    書店の閉店が相次ぐという現実を踏まえたシビアな問題を描きつつ、夢のある展望も見せて。
    読後感はスッキリ。
    彩加のあこがれの書店員・かってのダブルヒロインの理子もちらっと登場しました。
    特別出演、という感じ?(笑)
    7作目も出たようです!

  • 書店ガールシリーズ第6弾
    今回は、取手駅の中にある書店、本の森チェーンの店長を務める、宮崎彩加のエピソードと、出版社で、若者向け小説「疾風文庫」の編集長を務める、小幡伸光のエピソードが、2本のストーリーとして交互に出てくる。

    最初はそのつくりに戸惑ったが、彩加のストーリーは、まだオープン1年半、新米店長として頑張ってきたのに、会社の経営方針が変わり、突然の閉店を告げられるというつらい展開。
    無力感と、この先の人生の航路変更を考えなくてはいけない心細さなどが女性視点で描かれている。

    伸光の方は、コミックのノベライズで、漫画と小説の見せ方の違いで原作側と揉めたり、担当していた作品がアニメ化される運びになったことで、映像と小説、コミカライズという作り方の違うメディアミックスでの、今度は原作側として、また揉めたり。
    緊迫する会議のシーンのやり取りなど、まさに戦いで、男性的な雰囲気だ。

    「迷い」と「戦い」が交互に描かれることで、メリハリが付いている。
    そして、2つのストーリーを繋げるキーマンとなるのが、作家・原滉一こと、彩加の書店のアルバイト田中幹(つよし)だ。
    5巻から登場した彼は、オタクっぽくてコミュ障、引きこもりからやっと脱した感じの少々情けない青年だったが、アルバイトとしての責任感にも芽生え、作家としての立場も自覚し、めざましい成長を遂げた。

    学校司書になった高梨愛奈の、読書離れしていく子供たちに、どう、本の面白さを教えてあげたらいいのかという悩みも深刻だ。

    徐々に主役が交代していく感じのこのシリーズ、毎回、真剣勝負な仕事の場を紹介してくれる。
    次回も楽しみ。

  • 今回も安定の面白さ。書店ガール、何故にこんなに面白いのか。

    ラノベ作家の田中君がしっかりしてて、今回光ってました。

    それにしても、書店の経営、小説からのアニメ制作、一筋縄ではいかない世界なんですね。勉強になりました。

    続き、またありますよね。楽しみです。

  • 本にまつわるお仕事小説第6巻。今回も書店員、編集者、作家が織りなすドラマに、コミカライズやアニメ化の話が加わり、メディアミックスの話はすごく興味深かった!
    あとがきで、本から見つける心に残る言葉の話があったけど、確かにこの本で私もみつけた。今回の主人公の書店員と友人の図書館司書との話。

    「教育ってすぐに数字に表れるものじゃない。人の心を育てることだから時間もかかる」「子どもは今言われていることがわからなくても、十年後にわかることもあるのでは」「教育は長いスパンで影響力のあるものだから、短絡的な結果に一喜一憂しない方がいい。読書のよさだって働きかければいずれわかるようになる子もいる。読書って楽しいし、その楽しみを知ってる方が幸せだから。こころの偏差値は他の人には見えないけど、読書ってそういうものを育てる役割がある。」

  • 今回は取手店店長の彩加と亜紀の旦那さまで編集者の伸光の巻!どちらの話も読んでいて、胃が痛くなる(>_<)でも大変なところを乗り越えた後の達成感は気持ちよい(^^)♪最後の中学生が本を買っていく場面にジ~ンとした(--、)

  • 図書館の新着コーナーから借りてくる。
    このシリーズずっと読んでいるけど6出てたのね、と思って調べてみたら7もあるんだわ。次、借りないと(笑)。
    駅ナカ書店の店長で頑張っていたのに閉店とは……。これも時代なのか!?
    でも、次への道が見えている。きっちりとやるべきことをこなしていれば自然と道は拓けるものなのだろうか。そうあって欲しい。

  • 大好きな書店ガールシリーズ。

    今回は、メディアミックスに関わる小幡伸光編集長と、駅ナカ店で店長として頑張る彩加が、それぞれの問題に向かっていくストーリーです。

    いつも元気が出るこのシリーズ、本屋さんや本好きには、いろいろ舞台裏が見えたりの楽しみもあ って。
    今回はメディアミックス、アニメ化やコミック化がいかに課題の多きものかが垣間見れます。

    伸光が、妻である亜紀に話す形で、延々説明されるとこはちょっとなーと感じましたが、あとは概ね、共感しつつ話に入り込め、ついつい夜更かしして読み終えてしまいました。

  • 書店ガールシリーズ第6段。前作に続き、今回も彩加と伸光が主人公。
    新刊出てもこのシリーズはもう読まなくてもいいな、なんて前回思ったのをすっかり忘れてまた手に取ってしまっていた。

    私はやっぱり彩加が好きになれないので、全然お話に気持ちが入らない。惰性で読みきった感じ。
    伸光の回も今回は微妙だったなぁ。度々出てくる「嫌な奴」をそのまんまに描きすぎている気がする。「嫌な奴」に対峙する、「いい人の伸光」という構図にしたいのかもしれないけど、なんだか捻りがなさすぎ。単純に悪役として登場させたかっただけという気がしてならない。そんなんじゃなく、もっと人物に深みを持たせて欲しいなぁ。そしたらお話にもっと入り込めるかもしれないのに。

    それにしても、作中で実際存在する本を登場させる意味は分かるけど、何故に突然ELLEGARDENをぶっ込んだ? しかも解散したバンド扱い…。ほぼ解散したようなものかもしれないけど、一応活動休止なんです…。実在するものを取り扱うなら、それなりに責任を持って書いて欲しい。

    【2018年5月10日追記】
    ELLEGARDEN復活のニュースがヽ(;▽;)ノ
    待ち続けて良かった!嬉しい!

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著者プロフィール

碧野 圭(あおの けい)
1959年愛知県名古屋市出身。東京学芸大学教育学部卒業後、アニメ誌ライターやライトノベル編集者を経て、2006年、『辞めない理由』で作家デビュー。
代表作に、2015年に渡辺麻友主演でテレビドラマ化された「書店ガール」シリーズ、「銀盤のトレース」シリーズがある。

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