ホンのひととき 終わらない読書 (PHP文芸文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569767666

作品紹介・あらすじ

「週刊ブックレビュー」で長年司会を務め、年間300冊の本を読むなど読書家で知られる女優による、本への愛を綴ったエッセイ&書評集。

感想・レビュー・書評

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  • 読書好きで知られていた若い女優、そして脚本家になったという著者。彼女の子どもの頃からの本に親しんできた様子が本当に本を愛してきたのだということが身に染みて分かる文章だった。小説その中でも推理小説のウェイトが高いと感じたが、いずれも深い感性を具えていて、単なるミステリーとしてではなく、心の動きを捉えて自分自身を顧みているのだと感じた。彼女が本を何度でも読む、また難解な本も読むということを書いている中で、単に客体としての本を考えるのではなく、自分自身の心の状態を感じているということが良く分かるからだ。女優としては「学校」という映画の「江利子」役のことが書かれており、自身がその後脚本家になったことを彷彿とさせる逸話だと感じた。この人が薦める本は読んでみたいと感じるものが多かった。信田さよ子「さよなら、お母さん 墓守娘が決断する時」遠藤周作「砂の城」、児玉清「すべては今日から」、山口恵以子「月下上海」、伊集院静「星月夜」などである。本の選び方も新聞・雑誌の書評、口コミは私と共通点を感じるが、この作業が釣りに似ているという表現が愉快だった。

  • 3部構成の最初は、読書に関するエッセイ。目新しいことはあまりないが、読書が実生活の予行演習という考えには賛同できる。第2部は読書日記で、読んだ本を中心にした実生活の話題を綴る。この書きぶりが私は好きだ。どこか又吉君の本エッセイを彷彿させる。第3部は書評。本書で紹介された本のうち、既読5冊、積読2冊。読みたい本が6冊追加された。

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  • 祝文庫化!

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    「週刊ブックレビュー」で長年司会を務め、年間300冊の本を読むなど読書家で知られる女優による、本への愛を綴ったエッセイ&書評集。
    https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-76766-6

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著者プロフィール

俳優、作家、歌手。1973年大阪生まれ。89年芸能界にデビューし、数多くのTVドラマ、映画に出演。俳優業と並行して脚本の執筆を始め、2002年「納豆ウドン」で第23回「NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞」最高賞受賞。06年には第一作となる小説『結婚写真』を刊行し、小説、エッセイ、書評など文筆活動も積極的に行う。NHK-BS『週刊ブックレビュー』で長年司会を務めた。NHK朝の連続テレビ小説『走らんか!』ヒロイン、映画『学校』、『風の歌が聴きたい』などに出演。近著に『万葉と沙羅』(文藝春秋)、『残りものには、過去がある』(新潮文庫)、『水の月』(潮出版社)など。文化庁文化審議会委員。19年より歌手活動再開。

「2023年 『北條民雄『いのちの初夜』 2023年2月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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