一行怪談(二) (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569768458

作品紹介・あらすじ

Twitterで話題! 「どんなに探しても見つからなかった婚約指輪が、焼いたばかりの母の骨に混じっていた」等、一行で怖い怪談集。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    絶叫の手話で鼓膜が破れる、のが最高

  • 句点を一つだけの、散文詩にならない物語としてのホラーを描こうとする意欲作の2巻。
    前回と違い、なんだかギャグのような感じもあり、怖いよりも不思議がかった印象?

  • 2はなんかちょっと幻想?っていうのか??
    不思議めなの多かったかも

  • 個人的に1が好きだけど2も傑作揃いでした。

    世界一お手軽ホラーな一冊。

  • 書き記されたたった一行の文章たち。一つの句点で括られたそれらは、常軌を逸した文字列だった。 一文読んだだけで、心は落ち着かず、背筋はぞわりとする。 はたして、なぜ私は、ここでこんなものを書く仕事をしているのだろう。

    ***

    一行怪談第2弾。相変わらずぞわぞわする一行が1ページに書き綴られている。読むたびにどこか座りの悪い気分になってきて不安にかられるが、次のページには何が書いてあるのかと気になって読み進めてしまうので不思議。現実ではあり得ないはずなのに、どこかであったことかもしれないと思えてしまう。書かれているのは、たった一行なのに情景がありありと浮かぶのは素晴らしい!不穏な内容なのに何でもないことのように書かれているのもおもしろかった。 結論が推察できるもの、できないものなど様々な種類の物語があり得ない非常に楽しめた。これ以降続刊がでていない様子なのが非常に残念。

  • 一作目より想像しやすかった。
    想像力がないと怖がれないので、
    想像する力をもっとつけたいと思った。

  • 1行でじんわりくる怖さというか、不安感。
    自分の足元が崩れるような錯覚を覚えた。

  • あの「一行怪談」の第二弾。今回も怖くてシュールでちょっとおかしな「たった一文」がたっぷりです。たった一文、されど一文。イマジネーションは膨らむばかり。本当に楽しいなこの本。
    お気に入りは「ただ水滴が落ちるだけのCM」の話。何気ない話に思えて、だけど考えれば考えるほど怖くなってきます。うーむ、いったい何なんだろうなあ。

  • 二冊目ともなると驚きも薄まるが・・・

    例えばこの1行(1ページ)をもとに
    それをワンシーンとして必ず入れることを条件に
    1本の映像作品をつくったら。。。
    見知った人が、実は見知らぬ他人、であることを気づいてしまった。
    1.生霊・悪霊
    2.時空のゆがみ
    3.異世界・異星人
    4.知覚している本人の狂気
    その人なりの解釈と創作を楽しむという
    別の楽しみもできるような気がする。
    映像化しなくても、これをお題に語り合うでもいい。

  •  「罰として永遠の眠りにつく呪いをかけられた男が極稀に目を覚ました際、それまでの期間に見た悪夢を一行で書き記したもの」という前作の前提(かも知れないコンセプト)とはまた別に、今作は「書斎に散らばる物語に句点を付けて繋ぎ止める仕事」を前任者から引き継いだ「私」による編纂の態で展開していきます。(例によってこれもまた「怪談」の一篇に過ぎないのかも知れませんが)

     怒濤の短文の連続の為、一気読みすると中弛み感が避けられないのは前作と同様ですが、個人的には前作の質のほうが高かったなあと感じました。
     「わけのわからなさ」ゆえの不気味さ、怖さという魅力は勿論今作でも健在な筈……なのですが、どうも直接的にグロい感じがする「だけ」、何となく怖い「気もする」、でもなあ……みたいな、いまいちピンとくる一文が無かったのが残念です。単純に私が前作で慣れてしまっただけなのかも知れませんが、シュルレアリスムの絵画をそのまま文字に落とし込んだような不気味さは一冊目のほうが優れていたかも……。この辺りは完全に個々人の感覚で分かれるところだと思います。

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著者プロフィール

怪談研究家。1980年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、ライター・
編集活動を開始。怪談サークル「とうもろこしの会」の会長をつとめ、
オカルトや怪談の研究をライフワークに。テレビ番組「クレイジージ
ャーニー」では日本の禁足地を案内するほか各メディアで活動中。
著書に『一生忘れない怖い話の語り方』(KADOKAWA)、『オカルト探
偵ヨシダの実話怪談』シリーズ1~4巻(岩崎書店)、『怖いうわさ 
ぼくらの都市伝説』シリーズ1~5巻(教育画劇)、『恐怖実話
怪の残香』(竹書房)、『日めくり怪談』(集英社)、『禁足地巡礼』
(扶桑社)、『一行怪談(一)(二)』(PHP研究所)など多数。

「2022年 『現代怪談考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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