書店ガール 7 旅立ち (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 316
レビュー : 59
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569768540

作品紹介・あらすじ

理子、亜紀、彩加、愛奈。4人の書店ガールたちが、葛藤と奮闘の末に見出したそれぞれの道とは。大人気シリーズ、堂々の完結編。

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズも、遂に完結。
    最終巻として、これまで活躍してきたメンバーのそれぞれを4章に分けて描いている。その中で、一番ページ数を占めており、読み応えのあるのは第3章の理子編。
    99年の歴史がある老舗書店を、合理化の名のもとに閉店移転する方針の本部に対し、現場の書店員が抗う。その狭間で苦悩するエリアマネージャーの理子。
    書店と書店員が苦慮している現状がリアルに映し出される。
    各地での書店の閉店は、出版不況の現代日本の深刻な問題となっている。
    そんな現状を少しでも歯止めとなるよう、電子書籍ではなく、町の本屋さんで本を買おう。図書館はなるべく使わず、財布の許す限り、できるだけ新刊を買おう。
    読み終わって、そんな思いを新たにした。

  • とうとう最後、面白かったです。
    登場人物4人の今。
    愛菜の司書としての学校でのビブリオバトル。私も読みたくなったし。
    彩加の昔の友人たちとの交流も、なんとなくわかる。
    亜紀も5年ぶりに店長として吉祥寺の店に復活する嬉しさも伝わってきた。

    そしてやっぱり私は理子が好きかな。
    彼女の章が1番長くて本部と店との間に挟まれる苦悩。
    読み応えがあって、心打たれました。
    解説にも書かれてるように理子の10年後、気になりますね。
    亜紀と同じように、田代さんとうまくいったらいいな。

  • お気に入りの『書店ガール』シリーズも第7弾。
    そして、ついに完結編。

    あぁ…、とうとうこの日がやって来たのね。
    と、大げさに言いたくなってしまうくらい、好きなシリーズ。

    『書店ガール』との出会いは2014年6月のこと。
    碧野圭さんとも初めましてでした。
    何んとな~く、古本屋さんで手にした本でした。

    ”書店で働く女性たちの物語”ということで、読む前から期待値が高かったせいもあるのでしょうが
    シリーズ第1弾の私の評価は☆3つ。

    特に前半は恋愛、妬み、嫉み等々、ドロドロ。
    店長と女性スタッフの関係が最悪なのが、極端すぎて違和感を覚え…
    第2弾に期待!
    という感じでした。

    そしてシリーズ第2弾。
    ペガサス書房から新興堂書店・吉祥寺店店長となった西岡理子。
    部下の亜紀も新興堂に移り、二人が奮闘する姿。
    この本を通じて、書店の厳しさを教えられました。
    そして、書店の楽しみ方、棚への興味等々。
    ますます書店に行くのが楽しみになりました。

    シリーズが進むにつれ、どんどん「書店ガール」が好きになり、シリーズ5・6・7弾は発売日を待って購入するほど(笑)

    出版不況のなか、書店の生き残りは本当に厳しい。
    それを教えてくれたのはこのシリーズ。

    好きな作家さんは応援したい!
    なので、好きな作家さんの本は新刊で購入します。

    そして、もうひとつの私の小さな野望 (笑)
    日本に帰国したら、近所にお気に入りの書店を見つけたい。
    大型書店ではなく、地域に根付いている本屋さん。
    書店員さんと挨拶できるぐらいの距離感で…
    店内の棚を楽しみに、足しげく通いたくなるような…
    たまにはおススメの本を紹介してもらえるような…
    散歩の途中、買い物のついで、なんとなく足を運びたくなる。
    そんな本屋さんを見つけたい!

    書店ガールは本を読む楽しみだけでなく、自分が手にしている本の重みを実感させてくれました。
    たくさんの人たちの思いが詰まった本。
    このシリーズに出会って、新たな読書の楽しみ方を知りました。

    このシリーズに登場する4人の女性。
    理子、亜紀、彩加、愛奈。
    たくさんの困難を乗り越えて、それでも本と関わりのある仕事で奮闘中。
    勇気をもらえます。

  • ここまで書かなくてはならなかったのでしょうか。
    シリーズ最初のころも 書店員の人間関係や
    仕事そのものの報われなさに しんどくなることが
    多かったですが…最後には痛快さに胸のすく思いを
    感じていたのです。

    最近は少しずつ…救われない感じが色濃くなってきて。。
    この最終巻では まるで中年サラリーマンの疲労を
    背負わされたような気怠さと無力感にさいなまれました。

    もがいてももがいても 書店には明るい未来はないのだな。。
    そう感じてしまった私はひねくれているのでしょうか。

  • 「書店ガール」シリーズ第7弾にして完結編。
    理子と亜紀の対決(?)から始まった書店ガールシリーズ。
    (なぜか、亜紀の引き出物のバカラのグラスをゴミ箱に叩き込む理子の姿が最初の印象に残っている)

    これでシリーズは「完結」するが、「解決」ではない。
    本屋を取り巻く状況は、簡単に答えが出せる問題ではないからだ。

    最新刊が出れば必ず読む、というシリーズがひとつ減ってしまうのは寂しいが、だらだら続けることをせず、出せば必ず喜ばれることが分かっていながら一度〆るというのは英断とも思える。

    タイトルに『書店』と入っているのだから、本屋の存続の問題が大きく取り上げられているが、「いかに本を売るか」だけでは正直、つまらない作品になっていただろう。
    書店員から始まって、もっと大きな世界、「本好き」のために何ができるのか、本好きの仲間をどう育てるのか。
    今までもたくさん描かれてきたけれど、次々と羽ばたいていく彼女たちを見送るのが、この完結編だ。

    第1章 愛奈
    高梨愛奈(たかなしまな)は、私立の中高一貫校である中学の司書教諭で、読書クラブの顧問をしている。
    「ビブリオバトル」で描かれる、生徒たちの生き方と本の存在。

    第2章 彩加
    宮崎彩加(みやざきあやか)は、吉祥寺の書店で働いていたが、故郷沼津の叔母の古い書店を改装してブックカフェを開く決意をする。
    都会では流行りのブックカフェだが、新しい文化を故郷に持ち帰ることに対する地元の意識は…?

    第3章 理子
    「書店ガール」といえば、西岡理子(にしおかりこ)
    書店の終焉に立ち会う苦労を一身に背負って、もはや「受難の人」である。
    初心に戻って、彼女の頑張りにとことん付き合う。

    第4章 亜紀
    久しぶりに現場に戻る、小幡亜紀(おばたあき)。
    さわやかな幕開けでもあるが、理子のバトンを、本当の意味で亜紀が受け取った瞬間でもあるのだろう。
    これから様々な洗礼を受けて、彼女も成長していくのだろう。
    しかし、今は輝かしい瞬間である。

  • まさかシリーズ最終巻とは!
    今までのことを思い返しながら、じっくり読みました。電子書籍に手を出してはいるけれど、やっぱりページをめくる感覚がとても好きです。
    そして、勝手におすすめの本を表示してくるネット書店より、棚を見て自分で選ぶ時間が好きです。

  • 主要キャストのストーリー集だがどれも読み応えがあった。特に第3章はこのシリーズを好きな読者にとっては考えさせられるところの多い作品だろう。本をネットや図書館で済ませる自分にちょっと反省。

  • シリーズ最終巻
    書店に関わる人の交流だけでなく、会社組織の中の書店運営まで描かれている
    その描写は部外者の自分には非常に生々しくも感じられ、綿密な取材を元に書かれたのではないかと想像する
    エンターテイメントとしても完成度が高く、終わりというのが残念でもあるが、終わる事で質が担保されると考えれば、良い締めくくりだったと言える

  • ペガサス堂のモデルになったと聞いたことのある吉祥寺のパルコ・ブックセンターは姿を消し、いつの間にかジュンク堂とMARUZENが合併した。書店を取り巻く環境は大きく変わったし、これからも変わっていくだろう。
    それぞれ全く完璧ではない、世間のしがらみに汲々としつつも、仕事に邁進する女性たちの姿を7巻に渡って応援してきた同作品。ここで終わってしまうのは寂しいけれど、たぶん全員これからも本と関わりながら生きていくのだろう。
    そういえば、最後に「おじさんの恋」というドラマの公式ガイドブックの話が出てくることで、本当にこの書店員たちが同じ時代を生きているのだと言う感が強くなった。しかし実際のタイトル「おっさんずラブ」は巧いタイトルだな…全然本と関係ない感想もついでに書いておく。

  • 図書館より。

    読み始めたら、止まらない。
    女性の職業モノは基本は好きでよく読むんだけど、これはちょっとリアルで、読みたいんだけど、ちょっと...って時がある。でも、読むんだけどね。
    時が過ぎ、あの時が思い出になり、でもその思い出があるから今がある。やっぱり実店舗の本屋が好きです!(笑)素敵なシリーズでした。

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著者プロフィール

碧野 圭(あおの けい)
1959年愛知県名古屋市出身。東京学芸大学教育学部卒業後、アニメ誌ライターやライトノベル編集者を経て、2006年、『辞めない理由』で作家デビュー。
代表作に、2015年に渡辺麻友主演でテレビドラマ化された「書店ガール」シリーズ、「銀盤のトレース」シリーズがある。

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