比べず、とらわれず、生きる (PHP文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569768571

作品紹介・あらすじ

心配ごとや不安は自分で作っていることに気づいて取り除けられれば、ずっと楽に生きられる。禅語を道しるべに、豊かになる生き方を解説。

感想・レビュー・書評

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  • HSP(Highly Sensitive Person)というのは正式な医学用語ではないが、わかりみが深いというか、まさに自分のことだという気がする。そんな私にカウンセラーの先生がすすめてくれたのが、この枡野俊明さんだった。
    本書は生きづらいと感じている現代人に、禅語を使ってヒントを与えてくれる本である。といっても、決して難しいものではなく、むしろわかりやすく噛み砕いて教えてくれている。
    たとえば、最初に紹介されるのは「一切唯心造」という言葉である。すべては私たちの心が作り出しているもの、という意味である。われわれは何となく、心配や不安というのは外からやってくるものと思いがちだが、じつは自分が作り出している。そして、心配や不安のほとんどが、現実にはまだ起きていない。本当に心配なら、それが起こらないようにできるだけ努力する。それでもダメなら仕方がない。いちばんよくないのは、心配ばかりして何もしないこと。
    禅語は意外に身近な言葉である。「一期一会」や「日日是好日」が有名だが、なかには知らずに日常で使っている言葉もある。「主人公」や「挨拶」がそうである。生きるヒントは案外すぐそばにある。ときどきこの本を開いて眺めてみたいと思う。

  • <おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればいい。- 樹木希林>
    タイトルからこの言葉がよぎった

    生きていることに感謝し、死が隣り合わせであることを知る。
    困難から逃れる方法はなく、どうせ逃げ切れないのであれば自ら立ち向かって行くしかない。
    苦しみ、悲しみという負の感情でさえ心の糧とする。そうすることで心が成長する。
    <冷暖自知=全ての感覚は経験してこそわかる>

  • 枡野さんの本、沢山読んでいますが、その度に首肯できるものがあります。感謝

  • 人と比べて劣等感を抱いたり、自分自身に完璧を求めたり、何かに執着したり、そういうことを感じることが多いので、心をほぐして、考え方を改めて認識するのにとても良かった。

  • 悩んだ時、不安に駆られた時に読み返したくなるような一冊でした。様々な意見はあると思いますが、自分にとってこの本が心の支えになるなら、それでいいと思います。

  • 36の禅語になぞらえた説法集。禅語の解説としては分かりやすいものの、表面的な話が多く個人的にはあまり心に響いてこなかった。けど、書いてあるとおりの心持ちで暮らしてみたら今より少し楽になるかもしれないとは思えた。


  • 枡野俊明住職のおはなしは、こころの自然治癒力を高めてくれているように思います。

    好きで、何冊か読ませていただいてますし、お客様にもお送りさせていただいてますが、今回は、角畠がコーディネートに用いているのを目撃して、読みました。

    必要な方に、真理的なことばたちが沁み入りますように。

    ○見栄という荷物を積みすぎると、やがて心の船は沈んでしまいます。

    ○絶対に手放してはならないものとは何か。
    それが見えてきたとき、人生は豊かなものとなっていくのです。

  • 幸せは求めるものではなく、感じるもの。当たり前の毎日の日常に幸せは在り、転がっていて。だけどほとんどの人がそれを見逃し聞き逃し感じ逃してる。朝日が部屋の中を照らし影を作る美しさ、風に吹かれる気持ち良さ、家族との何気ない会話、ちょっと上手くできたご飯。パリッと乾いた洗濯物。湯気つきの美味しいコーヒー。逃さないようにしなくちゃ。幸せを逃さないで!そこにあるよ!って伝えても行きたいな。

  • 過去の自著のタイトル変えて出しただけ。

    【経緯】
    書店で見かけてパラパラと読み、今の自分が欲することが書いてあると考えて読んでみた。

    【感想】
    ところどころいいこと書いているとは思うのだが、イマイチ入ってこなかった。

    というのも、本の内容以外のところで個人的に残念な出来事があったので。

    この本を読み始めて少しした時に、同じ著者の別の本が図書館で確保できたので読んでみたら、なんと前書きがほとんど同じ。あれっと思って目次を見てみると、これもほぼ同じ。

    前書きの日付は平成26年と平成30年。
    後ろのところに、「この本は〜という本を改題、再編集したものです」という記載はあるのだが、それってアリ?と思った。
    雑誌で連載していた記事を本にまとめる、というのは良くあるけど、ある本をほぼ内容変えずに改題して出すのって普通なのか?

    名著と言われている本は「増補改訂版」とかにして書名は変えずに版を重ねていくイメージ。
    テーマ的に時代に左右されないないようなのは分かるけど、なんだか同じネタで何度も金稼ぎをしようとしているように見えてしまった。

    これが普通の著者ならまだいいのだが、自分が著者の「住職」という肩書きに勝手に抱いていた清廉なイメージとはかけ離れた行動であるように感じてしまった。

    そんな感じでミソがついてしまって残念。
    また何年かしたら、別のタイトルで出るかもしれないですね。

  • 仕事が向いてない、辞めたいと思っている今の自分にピッタリの本。一度立ち止まって時間の流れに身を任せてみようと思えた一冊。またしばらくしたら読みたいと思えた。

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著者プロフィール

枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年『ニューズウィーク』日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。近年は講演活動や執筆も積極的に行い、ベストセラー・ロングセラー多数。

「2023年 『仏にゃんのふわもこやさしい仏教の教え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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