あなたの不幸は蜜の味 イヤミス傑作選 (PHP文芸文庫)

  • PHP研究所
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本棚登録 : 713
感想 : 75
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569769455

作品紹介・あらすじ

いま旬の女性ミステリー作家による、「イヤミス」短編を集めたアンソロジー。見たくないと思いつつ、最後まで読まずにはいられません。

感想・レビュー・書評

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  • どの作家さんも流石でした。

    辻村さんの作品は実際ありそうで怖い。
    1番後味悪かったのは新津さんの「実家」。
    なんか今まで頑張ってきたのに、身内が誰も自分を必要としてないんだ・・・っていうのが続けざまにわかる感じ。
    自分もそうだったらって考えると悲しいし、
    最後は、あ~ぁって。
    乃南さんと宮部さんのは良いです。

  • 女流作家さんたちによる、イヤミスのアンソロジー。どの作品もクオリティが高く、心にドロっとした気持ちが残ること間違いなしです。
    特に好みだったのが「実家」と「祝辞」。
    「実家」はキリキリと世界が狭まっていくような息苦しさを感じ、女性として役割をこなしてきた(でも結果的に何かを間違い失い続けてきた)主人公の人生に思いを馳せてしまいます。苦しい時、同じことをしないと誰が言えるだろうか。そんな現実的な恐ろしさも。
    「祝辞」はラストのくだりが恐ろしく、読みながらも本をちょっとずつ離してしまいました。女友達の複雑な関係性がリアルなだけに、一番ありそうかも〜と思ってしまう。
    どちらも予想した展開にもう一個イヤを重ねてくれる、イヤミス好きにとってありがたい作品でした。

  • どの話もほんまに後味悪い。
    すっと読める話ばっかりやのにずーんとなる。
    どの作者さんもすごい。

  • 2019年7月PHP文庫刊。「あなたに謎と幸福を」と同時期に刊行された姉妹編です。文春文庫鍵のない夢を見る辻村深月:石路南地区の放火、双葉文庫贅肉小池真理子:贅肉、光文社文庫痺れる沼田まほかる:エトワール、徳間文庫孤独症の女新津きよみ:実家、新潮文庫夜離れ乃南アサ:祝辞、文春文庫とり残されて宮部みゆき:おたすけぶち、の6遍のアンソロジー。イヤミスなので、覚悟はして読んだが、全編にわたり、気が滅入って落ち込む程のインパクトでした。

  • 六人の実力派女性作家のイヤミスアンソロジー。
    深淵を覗き込めば、深淵もまたお前をみている(ゲーテ)の言葉を思い出す。

    既読のものもあったが、結末を覚えていない(いい本の読み方をしていると本気で褒められたことがある)ので、ドキドキして読んだ。

    辻村深月『鍵のない夢を見る』初出、「石蕗南地区の放火」。
    笙子は「いい人いないの?」と聞かれるお年頃。
    自意識が加速していくのは男も女も同じで、実はあまり年齢に関係ないが、面倒なのは、色々見えてきてしまうこと。
    勢いで行けないのだ。
    とは言え、デートくらいはするもので、お試しにと渋々会った相手は......。
    大林は、もう、何と言うか、「断られてんの、気付けよ!」「あーダメだ。ない。ありえない」な相手。
    だからこそ、の後味の悪さ。

    沼田まほかる「エトワール」、乃南アサ「祝辞」
    この二編はどちらもレディースコミック的な題材を扱う。
    不倫だの、女同士の友情だの、ドロドロの中にどうミステリーを潜り込ませてくるか。
    祝辞は、どんでん返し、ではないが、たまにこうした濁りを啜りたくなる。
    エトワールは、昔部活でした練習劇を思い出した。
    内容は全く違うが、紐に絡めとられる恐怖を思い出した。

  • タイトル通りのイヤミス短編集でした。
    期待を裏切らない作者さんたちなので、色々なイヤミスを楽しませてもらった。短編なので、サックリと読めてしまうのも良かった。(長編イヤミスは読後引きずることが多いので…)
    乃南アサさんの「祝辞」が特に好みでした。
    どんでん返しのようなラストの展開には驚愕。何かあるなと思ってはいたけれど、そんな爆弾をぶっこんでくるなんて。彼女がそんな女だったとは思いもしなかった。取り押さえられているのがセリフを通して分かるのもリアルでよかった。女って怖いなー。

  • 女のドロドロ満載。どれを読んでも、明日私がやってるかも…と思えて、そういう意味で背筋にひんやりしたものがくる。悲しくなり、寂しくなり、滑稽であり。でも、おもろい。まさに人の不幸は蜜の味。

  • イヤミス、好き。
    しかも人気のある大好きな作家さんが揃っているので自分的には後悔なし。

    短編でサクッと読めてうぅ〜って感じて…でも、イヤミスは短編よりしっかり長編で読みたい。

  • 気になってたけどずっと貸出中でやっと借りられた。
    みんなこういうの好きなんだなぁ。

    一番面白かったのは1話目の「石蕗南地区の放火」かな。
    合コンで知り合ったタイプでもない男がアプローチしてきて、自分にはその気がないなんて言いながらも「こんなに思われて困っちゃうわ」なんて思っちゃうさもありなんな話。

    男が放火して捕まったのは自分の気を引くためで、ヒーローになりたかったなんて供述は私への強い思いを隠すため…なんておめでたい話。

    勘違い女の話って痛いけど、読んでて面白いんだよなぁ。
    性格悪いかな。笑

  • イヤミスの割にサクッと読めるアンソロジー。
    読んだことのある話がいくつかありました。書き下ろしを集めたというわけではないのですが、良い?イヤミスばかりでした。
    他人のフリ見て我がフリ直せではないですが、自分はここまで...と思いたいものがありました。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。87年「我らが隣人の犯罪」でオール読物新人賞を受賞。『龍は眠る』(日本推理作家協会賞)、『本所深川ふしぎ草子』(吉川英治文学新人賞)、『火車』(山本周五郎賞)、『理由』(直木賞)ほか著書、受賞歴多数。

「2021年 『ブレイブ・ストーリー 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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