婚活食堂1 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 1162
感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569769547

作品紹介・あらすじ

名物おでんと絶品料理が並ぶ「めぐみ食堂」には、様々な恋の悩みを抱えた客が訪れて……。心もお腹も満たされるハートフルストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • ☆4

    シリーズ第1弾

    以前「バナナケーキの幸福」を読了して、山口恵以子さんの他の作品も読んでみたい!と思い、山口さんのたくさんの作品の中から「婚活食堂」シリーズを選ばせて頂きました。(他にも気になる作品がたくさんあるので、是非また読んでみたいと思います)

    出てくるお料理がどれも美味しそうで、特に葱鮪のおでんは初めて知ったので、ものすごーく食べてみたくなりました!(巻末にお料理のレシピが掲載されていたので、また挑戦してみたいと思います)

    ほっこり心温まる連作短編集で読みやすく、続きも気になるので、引き続きシリーズを読み進めていきたいと思います❁⃘*.゚

  • 本書は元占い師であるおでん屋の店主が常連と話をする中で結婚に導くお話です。

     婚活をしているのは主に女性で各々抱えている問題や背景が独特で、飽きずに読み切れました。本書の魅力はストーリーがリアルタイムで進展していく中で、おでん屋のメニューが変わっていきます。小説で時系列を説明する際は「汗ばむようになり」と外気のことや「世間はクリスマスシーズンで」とイベントにより指し示すことが多いですが、本書は芽キャベツのお通しが出るようになったり、トマトのおでんがでて夏を感じさせたり季節のアピールが独特で読んでいて楽しかったです。

    夜にゆったり読みない内容ながらお腹が空くので悩ましい一冊でした。

  • めぐみ食堂の女主人と常連さんのほっこりした物語。
    一人一人の人物像がしっかりと描かれていて、どんどん読み進んでしまいます。
    出てくる食事のレシピつき。
    この本で完結したように思いましたが、第二弾もあるようです。
    楽しみです。

  • 『ゆうれい居酒屋』シリーズを第1弾~第4弾まで読了し(第5弾の6月刊行が待ち遠しいですね)、山口恵衣子さんの作品にすっかり魅了された結果、次に手に取ったのが本書『婚活食堂』シリーズ第1弾です。
    『ゆうれい居酒屋』に負けず劣らず、このシリーズも私が読書に求めている”モノ”を持っていました。
    両シリーズに共通して言えることは、魅力溢れる主人公(いわゆる普通の人ではありませんが)と、周りを固めるレギュラー陣(主人公のお店の常連客達)が織りなす、心あたたまる人情劇であるということでしょう。
    系統の異なる(頬が緩むことがない)本を読んでいる間などに、両シリーズのようなを本をちょっと読みたくなるんですよね!
    山口さんの作品群に出逢えたことは幸運でした。
    こういう出逢いがあるので、本屋さんに行くのは楽しいし、止められないのです。
    唯一つの(贅沢な)悩みは、積読本が減るどころか、増える一方であることですね。
    であるにもかかわらず、次回、本屋さんに立ち寄った際には、『婚活食堂2』を持ってレジに向かっていることでしょう。

  • 食堂のおばちゃんでファンになった山口先生の本を購入。

    主人公のおでん屋になるまでの経緯を理解するのに時間がかかった。
    婚活は登場人物それぞれの悩み。常連さんの婚活話を聞いているうちに結婚がまとまっていったのだから、パワースポットと言われてもおかしくないかな。

    おでんネタはどれもおいしそうで、お店があったらぜひ行ってみたいっ。
    蟹面!ちょうどテレビでも見たばかり。おいしそう。

  • 山口恵以子さん初読み
    とても面白かった。良い感じにテンポ良く読める。
    今どきの結婚事情、いろいろ。
    ちょっと背中を押されれば、上手く行く事もあり、
    なのですね。

    何といっても、食堂メニューが美味しそう!
    つい、おでんなんか作りたくなる!

    最後に婚活食堂のメニューのレシピ集も有り。

  • 読みやすい1冊。
    真行寺さんの言葉が心に響いて
    夫婦ってそうだよな、恋愛ってそうだよな、と
    ひとつひとつ気付かされていく感覚でした。

    江戸時代の格言
    「恋と幽霊の噂は聞くが、本物を見たものはいない」というのも納得です。

    最後には作品中に出てきたお料理のレシピも
    書いてあったので、読了後実際に作ってみるという楽しみ方も味わえそうです( ¨̮ )

  • 常連同士温かい交流ができるお店っていいなと思いました。お店のメニューも、旬のものを取り入れながらも小洒落すぎてないところも良かったです。
    ただ、バツイチで婚活(恋活?)に疲れ断念した私としては婚活のシビアさが垣間見えてまあまあ苦しくなりました。。。無事恵さんの光のおかげでハッピーなお客さん達が増えて良かったです。だから恵さんも幸せになって欲しいです。
    最後に、レシピが出てきたのは驚きました。なんか作ってみようかな。

  • あっさり読めて良い

  • 占い師がおでん屋の女将になって身の回りの人たちとの温かい日常が流れる話。

    常連客から結婚する人たちが出てきたことから婚活食堂と呼ばれているが、こんなおでん屋があれば行きたいし、いろいろ話を聞いてほしいなって思った。

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著者プロフィール

1958年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年、『邪剣始末』で作家デビュー。2013年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞。その他の著書に「婚活食堂」「食堂のおばちゃん」「ゆうれい居酒屋」シリーズや、『風待心中』『ゆうれい居酒屋』『恋形見』『いつでも母と』、共著に『猿と猿回し』などがある。

「2023年 『婚活食堂9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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