引き抜き屋(1) 鹿子小穂の冒険 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569769707

作品紹介・あらすじ

かけひき、裏切り、騙し合い――新米ヘッドハンター・小穂が、一流ビジネスマンを相手に奮闘する、サスペンス&感動の連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • テンポよし!一話目主人公どん底に落ちて同情
    2話、3話とあれよあれよでよい展開になる!!

    典型的なドラマですね~

    引き抜き屋という言葉は知っていましたが
    どんなことをするのか知らなかったのでとっても良い勉強になりました。。

    自分の築き上げた会社を捨てて新しい世界へいく!!
    自分の意思ではなくヘッドハンティングされて
    必要としている経営者はどこを見抜いてわが社に来てほしいのか
    どうしても欲しい理由なんかも書いています。。

    時に恨みを買いながら、、その裏の深い愛なんかも知りえました

    お勧めですね~

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  • 図書館新着本(生徒からのリクエスト)でした。
    いろいろな「職業/お仕事」を題材とした小説はこれまでにもいくつか手に取ってきましたが、「ヘッドハンティング」を主題に置いた作品は初めてでした。
    主人公は同族経営の企業に就職していましたが、急遽社外に出されることとなり、ヘッドハンターの並木に拾われてヘッドハンティングの業界に進むことになります。

    最初は「世間知らず」だった主人公が、自身の力で人脈を広げたり、マッチングを考えて奔走したりする様子は、思わず応援したくなりましたし、TVドラマなどに映像化されても映えるような気もします。
    3つのエピソードが収録されていますが、どの話もスッキリとした読後感で、とくに3作目の「引き抜きやの冒険」では”リストラ請負人”の矜持にも唸らされました。

    キャラ小説の要素もありつつも、文体は軽薄すぎず、内容やボリューム感もシッカリとした読み応えのある作品でした。
    シリーズ作品で続巻も出版されているようなので、そちらも機会を見つけて手に取りたいと思います。

  • 微妙な感じ。最後の方はまあまあ面白かったけど、序盤は活字を機械的に読んでいる感じになった。

  •    社長の娘として次期社長を約束されていた世間知らずの千穂、ヘッドハントされてきた常務と対立して30歳で会社を追われ、ヘッドハンターになる。必要とする人材を探し出してマッチングするヘッドハンターという仕事の面白さ。

        マイブーム雫井脩介さんは、「犯人に告ぐ」「霧をはらう」「クロコダイルディアーズ」と★5が続いていますが、ヘッドハンターという新境地には驚きましたがこれも★5でした。



  • ヘッドハンティングという仕事についての話。
    父が創業した会社に勤める小穂は、父がヘッドハンターを使って連れてきた男によって会社を追い出されることになる。
    父から会社に入れと言われ、就職活動も中途半端になった過去を考えても、今の自分の年齢を考えても就職先を見つけるのは難しいと思われたが、流れでヘッドハンターとしてやっていくことになる。
    ただ単に優秀な人材を引き抜いて別の会社に紹介すればいいだけではない。
    人との繋がりやそれぞれの持つ背景等、思っていた以上に深いものがあった。
    涙腺が緩んでしまう場面もあり、引き込まれた。
    面白かった。

    2023.8.27

  • たしかに、雫井さんの新境地と思った。
    ヘッドハンティング会社のことが詳しく描かれているけど、堅苦しい内容ではない。
    本人が乗り気じゃないのに、候補者リストに挙げられ気の毒に思ったりするけどハッピーエンドで終わるから読後感は良いと思う。
    ほんと、求人ってお見合いのようなものですよね。

  • こんな世界もあるのかと面白かった
    鹿子ちゃんが元の会社に戻るのかヘッドハンターとして成長していくのかどうなるのか楽しみ
    途中から並木さんの出番が少なくなってしまって残念だった

  • 面白くて一気読みしました。
    この作家さんは暗く絶望感を感じる
    作品のイメージありましたが
    この作品は池井戸さんが好きな方にも
    おすすめ出来る企業系作品で
    文章も比較的柔らかめで読みやすいです。
    ドラマになっている様だが観てみたいし
    地上波や映画でやって欲しいです。
    題名が硬いので損しているかも。

  • ヘッドハンターが主人公という物語が斬新。
    ヘッドハントされる方の給料の相場みたいなのもわかって面白い。

  • ヘッドハンターとしての心得を読み取れる。キャンディデイトの本音をうまく引き出すこと、クライアントのニーズの裏を汲み取ること、情報の結節点として自在に動けるように闊達に活動すること、人の評価には、それぞれの側面があり、複眼的観測ができるようにレファレンスのとり方を工夫することなど。人と人との間にどういうケミストリーが働くのか、想定できる力量が試されるということか。

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著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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