児玉清の「あの作家に会いたい」

著者 :
  • PHP研究所
3.48
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本棚登録 : 350
レビュー : 77
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569770048

作品紹介・あらすじ

小説って、本当に愉しいですね。芸能界きっての読書家・児玉清が、人気作家たちに根掘り葉掘り。「PHP」誌で大好評の連載対談、待望の単行本化。

感想・レビュー・書評

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  • メンツが思いっきり豪華。
    それ故1人当たりのヴォリュームが物足りないことこの上ない。
    この3倍くらいページ使ってもいいと思う。

    書く人と読む人、という対比はあるものの
    相手は児玉さんなのでその辺の線引きは曖昧なのかな。
    なんだかこの対談集を読んでいると
    自分も書けるんじゃないかという壮大な勘違いをしてしまうのが怖い。
    書いてみたいと思うのと、実際に書けるかどうかは天と地ほどの違いがある。
    そんなことを考えながら読んでたら、有川浩さんの『ストーリーテラー』を思い出した。
    それぞれのインタビューの最後についていたおすすめ本も気になる。
    こういうところから次の触手が伸びるんだよな。

    大体が和やかに進んで行ってる対談の中、三浦しをんさんと有川浩さんの回だけは
    新しい理解しにくい言葉が出てきて若干困惑気味な児玉さんの姿が見て取れる。
    失礼ながらおじいちゃんと孫の会話を覗き見しているような感覚が面白かった。

  • 児玉清さんと作家25人の対談集。
    豪華な方々だけど、みなさんあっという間で、もっといっぱい読みたいと物足りなく感じた。
    でも、短いながらも所々響く言葉があったり、それぞれの作家さんのオススメ本も載っていて、興味をそそられる。

  • 25人の作家中8割は新刊がでるたび読んでる大好きな作家さんだったのでこの対談集はすごくおもしろかったです。
    江國さんが石井桃子さんの影響をうけてると聞いてすごく納得してしまった。
    川上弘美さんのつまらない大人のくだりとか
    すごくよかったです

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      児玉清の本の話は読みたいと思いつつ手付かずでした。対談だとスマートさが際立ちそうで、今読みたくなりました。
      児玉清の本の話は読みたいと思いつつ手付かずでした。対談だとスマートさが際立ちそうで、今読みたくなりました。
      2012/03/23
  • 今は亡き、児玉清さんの懐の広さと知識の大きさを存分に楽しめる。
    短く纏められているけれど、きっと、対談自体は、
    相手の反応を伺う間があったり、脱線したりし、
    他の作家さんの作品をほめたたえていたり、
    もっと、ずっと長かったんだろうなと容易に想像がつく。

    きっと児玉さんが聞き役になってくれたら、
    要らないことまで口走って、「その話、いいですね」と
    どんどん有頂天になってしまうんだろうな。

    惜しい人を亡くしてしまいました。

  • 今をときめく作家と、名読書家・児玉清さんとの対談集。
    一つ一つの対談に、きらめくような言葉あり。
    それらに言葉を引き出すのは、やはり児玉さんの包容力のある
    人間性と、作家への尊敬の念を過不足なく表す上品に表すお人柄、
    そして小説への限りない愛情なのだろうなぁと、
    感心しながら読んだ。
    読みながら、児玉清さんの、あたたかい口調を思い出して
    切なくなった。本当に素敵な大人の人だった、と思う。

    • よっすーさん
      やはり、人間としての深さ、ですかね。
      それを深めていくのは、良い本を
      たくさん読む以外の近道はないように
      思うのです。
      やはり、人間としての深さ、ですかね。
      それを深めていくのは、良い本を
      たくさん読む以外の近道はないように
      思うのです。
      2012/07/30
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「良い本をたくさん読む以外の」
      良い本って言うのが、、、沢山読んで、良い本を知らなきゃ(どうしても玉石混交だし、喰わず嫌いあるし・・・)。
      「良い本をたくさん読む以外の」
      良い本って言うのが、、、沢山読んで、良い本を知らなきゃ(どうしても玉石混交だし、喰わず嫌いあるし・・・)。
      2012/08/01
    • よっすーさん
      そうですね。良い本とは?
      と、考えると難しそうです。
      ただ、読んだあと、「この本にめぐりあえて
      よかった」そう思える本こそが、自分にと...
      そうですね。良い本とは?
      と、考えると難しそうです。
      ただ、読んだあと、「この本にめぐりあえて
      よかった」そう思える本こそが、自分にとって良い本なのかな・・・と思っています。
      私も、まだまだ、読み足りないです(^^;;
      2012/08/01
  • 25名の人気作家との対談、児玉さんはあくまで話を引き出す役割。
    作家の方々の小説が生まれるエピソードや子どもの頃の体験等が語られている。東野圭吾氏のところでタイトルが素晴らしいって話題が一番に出てきて自分もすごくそう感じていたのでうれしい、「使命と魂のリミット」が出てきたところが又特に。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「児玉さんはあくまで話を引き出す役割」
      きっと聞きたいコトが沢山ある中から、ベストな問いを発しておられるんだろうなぁ、、、早く読もっと!
      「児玉さんはあくまで話を引き出す役割」
      きっと聞きたいコトが沢山ある中から、ベストな問いを発しておられるんだろうなぁ、、、早く読もっと!
      2012/07/27
    • okmbasilさん
      花丸ありがとうございますm(__)m児玉清さんは本当にすごい人です。
      花丸ありがとうございますm(__)m児玉清さんは本当にすごい人です。
      2012/07/28
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「児玉清さんは本当にすごい人です」
      読むのが楽しみ!この本の前に文庫のなってる「負けるのは美しく」と「寝ても覚めても本の虫」を読む予定。。。
      「児玉清さんは本当にすごい人です」
      読むのが楽しみ!この本の前に文庫のなってる「負けるのは美しく」と「寝ても覚めても本の虫」を読む予定。。。
      2012/07/30
  • もっと、本を読もうと思います。。


    町田康
    >ストーリーだけだったら、一回読めばわかりますが、本は、活字という記号を並べた、音楽でいえば楽譜のようなものです。活字を追いつつ、「この人物はこういう人間だ」などと頭の中で再現して楽しんでいるわけで、当然、読む時の気分や年齢などによって印象が違ってきます。

    江國香織
    >本が発散するオーラがあって、たとえば専門書、恋愛小説、雑誌などによって、それぞれ気配を持っている。それはたとえば読まなくてもかなり強いものです。
    >文章の方が、実物とはちょっと違うにしても、本物よりもずっと本物らしいですね。

    北方謙三
    >「主観的な言葉を選ぶ」ということです。例えば、赤い色を「美しい赤」と書けば、「美しい」は客観的な言葉だから誰でも理解できるわけです。次に「きれいな赤」と書く。「きれいな」には少し主観が入っているけれども、誰でも理解できます。これを「いい赤」と書くと、「いい」は完全に主観的な言葉です。そういう主観的な言葉を使って、なおかつそこに普遍性をもたせる。

    石田衣良
    >本を読まない人はソンをする。情報の九割は言葉でできていますから、読まないとますます情報格差が広がっていくでしょうね。

    浅田次郎
    >僕の芸術論は、なるべく世の中のことを経験しないほうがよいというものなんですよ。経験によって獲得するものも多いけれど、失われるものはもっと多い。
    >どれだけたくさん経験したかではなくて、その経験をどのくらい解析できるかです。経験だけなら、苦労した人間はみな成功するはずですよ。

  • 楽しい本です。
    PHP連載です。
    児玉清さんが25人の作家と対談しています。
    一人あたりの紙数が少なく、食い足りないところはありますが、写真も載っています。

    25人は、大崎善生、森絵都、荻原浩、東野圭吾、上橋菜穂子、万城目学、桜庭一樹、角田光代、真保裕一、あさのあつこ、三浦しをん、有川浩、北村薫、川上弘美、町田康、江國香織、北方謙三、山本兼一、石田衣良、小川洋子、夢枕漠、村山由佳、北原亜以子、浅田次郎、宮部みゆき、とそうそうたる人たちです。

    それぞれの作家のお薦めの本も載っています。
    角田光代さんのお薦めは吉田修一さんの「悪人」です。

    「週刊ブックレビュー」に出演したことのある作家が多いのは当然かも知れません。

    荻原浩さんが読書家の奥さんに書いたものを読んでもらったら寝てしまったということで、「自分のストーリーをただ綴っているだけでは人は読んでくれない」と思い知って、「面白い描写」を入れるようにしたそうです。

    桜庭一樹さんは戯曲が好きで、テネシー・ウイリアムズを愛読しているそうです。
    かつては高校演劇でも「罠」「財産没収」「バーサよりよろしく」などが上演されました。
    わたしもよく読んでいた時期があります。

    児玉清さんは川上弘美さんの書評集「大好きな本」を褒めていました。
    分厚い本ですが、書評というよりも川上弘美さんの人柄が語られているエッセイ集です。
    川上弘美さんは「つまらない大人が一番面白い」と言います。

    江國香織さんは幼少期に父親の書斎に出入りしていて、「積ん読」の効果について語っています。
    本は読まなくてもそこにあるだけで雰囲気が出てくるといいます。
    これは積ん読派にはありがたい言葉です。

    児玉清さんは1934年生まれ、75歳です。
    この年で精力的な活動を続けられていることに敬服します。
    「週刊ブックレビュー」の司会もこのままずっと続けていただきたいです。

  • 作家に優しく向かい合い、
    物語の世界に触れさせてくれる温かい本。
    良くも悪くも物語の世界は影響を及ぼしてくる。
    物語は無限で人を救うこともあれば、絶望に突き落とすこともある。
    絶望があるから希望が見出せる。
    現実世界では触れ合うことのないものと物語の世界を通じて触れて、可能性が広がる。

  • 名だたる作家たちと、愛読家の児玉さんとの対談集。
    作家たちの子ども時代、作家を志したきっかけ、小説を書く時に心がけていることなど、その人のルーツと言える部分にまで踏み込んだ話がたくさん。
    一人一人のパーツが短いので、スッと読める。

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