人を動かす「文章術」 (PHPビジネス新書 106)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569771199

作品紹介・あらすじ

多くのビジネスマンが苦手意識を持つ「書く」コミュニケーション。しかし、ビジネスブログなどの広まりによって、文章を発信する機会はますます増えている。裏を返せば、いまこそ文章力を磨き、人より一歩先に出るチャンスなのだ。そこで必要なのは「うまく伝わり、実際に人を動かす文章」だ。本書では、そんな文章を「仕事文」と名づけ、それが機能するための6つの要素を紹介していく。豊富な実例と練習問題を交え、文章の基礎力が鍛えられる一冊である。

感想・レビュー・書評

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  • 【機能的に伝えるための7か条】①成果を生み出す文章であること「相手に正確に伝わる」「仕事を派生させる」「お金を儲ける」「信頼を勝ち取る」

    …文章には、どんな時でも、書いた人の「人となり」が露呈する。どんなに機能的に書かれた文章であっても、何となく信頼感がないなぁ~とか、あまり良くない印象を受けることがある。それは、きっと書いた人が正直ではないとか、その人の「人となり」が表れてしまっているのではないかと思う。常に信憑性のある情報を発信し、実行力のある人は、目的に合ったデータを開示し、相手にメリットを与える。

    【行動変容】新型コロナウイルスの影響下で、気になった言葉です。「爆発的な感染拡大を避けるためには、個人の行動変容が絶対に必要です。」という文脈で使われます。「個人の行動変容」を促す文章とは、どのようなものでしょうか。

     それは「信頼感がある人が発信した」「相手に(信憑性のあるデータなどに基づいた情報・事実が)正確に伝わる文章」と言えるのではないでしょうか。そう考えると、政治家が発信している情報は、前述の要素を満たしていない場合が少なくないので、国民を恣意的に動かそうとしているような感じがすることがあります。

  • 本書は、ビジネスに必要な文章術(仕事文)について書かれた本です。

    論理的な文章でも、叙情的な文章でもなく「うまく伝わり、実際に人を動かす文章」だとして定義しています。

    本文中何度も引用されるのが【仕事文として機能するための6つの要素】で、

    (1)書き手の主人公は誰か WHO
    (2)読み手は誰か WHOM
    (3)何を語っているか WHAT
    (4)どんな方法(特徴)か HOW
    (5)それはいつか WHEN
    (6)どんな文脈があるか CONTEXT

    を意識して使いこなせれば仕事文のレベルアップが図れるとのことです。

    書かれていることは良く分かるのですが。。。何となくピント来ませんでした。(汗)ただ、シンプルで短い文章で良いというのは良く分かりました。文章術に関しては、まだまだ、レベルアップが必要だと言うことだと感じました。

    それでも、例や練習問題的な内容もあって、参考になりました。

  • 「文章を書く」ことは
    ビジネスにおいて、大変重要なスキルです。

    ビジネス上で文章を書く目的は、
    こちらの意図を伝えて、
    最終的に相手に動いてもらうことです。


    本日ご紹介する本は、

    うまく伝わり、実際に人を動かすことのできる
    文章について紹介している本です。


    ポイントは
    「相手軸」


    仕事文として相手にとってわかりやすく伝えるには
    相手の立場に立って書くことが重要です。

    仕事の中で毎日書くものに、日報があります。

    しかし、日報はそもそも書く側が
    「読者」を意識していないので、
    他人が読むとわかりにくいものが多いです。

    一度、日報を読む人を思い浮かべて
    読む人の立場になって、日報を書いてみると
    いつもとは違った気づきが得られます。



    「ネタを仕込む」

    文章作りは料理のようなもの。

    まず、目標があり、そのための材料があって
    手順通りに料理をしていくと、完成です。

    何を書いたらいいのかさっぱり
    わからない人は、材料である情報を
    入れていないことが多いです。

    普段から、アンテナを張り
    関連する情報はストックしておく
    ことが、まずは重要です。



    「アウトプットを見据えた読書」

    情報をインプットする手段として読書があります。

    インプットの目的はアウトプットすること。
    アウトプットのないインプットは
    意味がありません。

    読書というインプットをする場合は、
    文章を書くイメージを膨らませながら、
    アウトプットを見据えて読書をする
    ことが重要です。


    本書は、文章を書くことに対する意識が
    高まる1冊です。

    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    自分という存在を無視して文章を書くことは不可能
    文章を書くには、普段からネタを仕込んでおく必要がある
    文章の技術は、正しいやり方でコツコツ努力していけば、必ず自分にとって剣になる
    年間120冊=読書量としては、日本人の上位5%以内にはいる
    本を読み切るために、時間制限を設ける。30分でビジネス書1冊
    仕事文として機能的に相手に伝える=「自分軸→相手軸」への転換
    日報は、そもそも書く側が「読者」を意識していないので、わかりにくい
    ブログ=自分を知ってもらうツールであると同時に、自分を拡大してくれるツールでもある
    物語の構造は、思考を現実化するための材料を提供してくれる
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    プロローグ 仕事の文章とは、忍術のようなものである
    第1章 機能的に伝える文章は司馬遼太郎に学べ
    第2章 文章の背景力を伸ばす
    第3章 コミュニケーションの基礎力を鍛える
    第4章 実践!人を動かす文章を書く
    第5章 最低限の文章技術
    エピローグ 秘伝6を相伝するために
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/b1dd53fd50bbb2ff.png
     

  • 斜め読み。

    自分の書いた文章を、俯瞰できるように気を付けようと思いました。

    「4W1H1C」が何度も出てきます。

    これが、人を動かす「文章術」、の秘訣です。

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著者プロフィール

編集者・作家。1968年横浜市生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒業。高野山大学大学院修士課程密教学中途退学。就職情報会社を経て、出版社へ転職。書籍編集長を経て独立。
書籍編集に従事するなかでビジネス書から音楽書、科学書、写真集など幅広いジャンルを手がけ、10万部を超える異色の作品を数々送り出した。専門は、国語力と仏教。
主な著書に『怒らない働き方』(新潮新書)『ブッダと始める 人生が全部うまくいく話』(三笠書房)『空海 人生の言葉』(ディスカヴァー21)『22歳からの国語力』(講談社現代新書)などがある。

「2014年 『空海ベスト名文 「ありのまま」に生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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