おじさんの畑は、今日もにぎやか。

著者 : さげさかのりこ

• PHP研究所 (2009年11月17日発売)

感想・レビュー・書評

[Pecteilis radiataさんの感想 · 2012年7月26日]

　人が生きるということ。
　何が一番大切なのかと問われれば、この本のような毎日毎日を当たり前のように地道に過ごすこと、それが本当の人生にとって多くを得られる糧なのだなとしみじみ思う。
　もちろんこのような生活が楽だとは思えないがそれでもこの世界に何が必要なのかと言えば流れる時間の穏やかさだということなんだと感じる。
　世代を超えて続いて活かれることを切に願いたい。

[kirakira30さんの感想 · 2011年1月13日]

都会のどこかにある「おじさんの畑」。
何十年と畑で作物を作り続けてきたおじさんの知恵や知識は、
おばあちゃんの知恵袋ならぬおじさんの知恵袋。
たしかな経験に裏打ちされた、たしかな営み。
ひとつひとつ積み重ねられて過ぎていく毎日。
本当の「豊かさ」って、こういうことなんだなと感じるのです。

著者プロフィール

1963年静岡県生まれ。イラストレーター。
絵の仕事＝『ゴキゲンめいちゃん　森にくらす』（コスモスライブラリー）、『美術館にもぐりこめ！』『セミとわたしはおないどし』『子どもばやしのお正月』（以上、福音館書店）
エッセイ集＝『おじさんの畑は、今日もにぎやか』（PHPエディターズ・グループ）、『母と娘のエチュード』（WAVE出版）。

「2019年 『かえってきた竹間沢車人形』 で使われていた紹介文から引用しています。」