『日本外史』―幕末のベストセラーを「超」現代語訳で読む

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569775906

作品紹介・あらすじ

平将門から徳川家康まで、武士の歴史を書き連ねた歴史書が読みやすい現代語訳でよみがえる。

感想・レビュー・書評

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  • 頼山陽が漢文で書いた有名武将達への評価を現代語の超訳している。朱子学の立場である彼から見た評価が、幕末のベストセラーになったということを学べた。
    徳川家康が朱子学で幕府への反逆を防ごうとしたことが、結局倒幕に至った皮肉な状況に思いがいきました。

  • 幕末に勤皇の志士の必読書であったという。漢文は当時の男子の常識。倒幕府思想の源流で天皇中心に善悪を判別していくが、不徳の帝は容赦なく批判。新田義貞を軍運用では拙劣としながらも行動原理は評価し楠正成は「逃げ延びることもできたが後世に名を残すのを選んだ」と最大評価。武士に怨霊はなく、家名揚げ日本人の憧れ典型。封建体制で徳川家康と自身の主君に甘い、が巧妙に言い繕って無理な感じはない。各章の解説にあたる部分が著者の博識なところで、旅行した経験や父から聞いた思い出などが盛り込まれ並の歴史書ではないリア充の面もある。

  • 蟄居中の頼山陽が資料を纏めまくって書きあげ幕末から明治にかけて大流行した本の現代語訳。読みやすい。
    当時大勢の人がこの本に大きな影響を受けたので、内容を知っていると近代史がもっと面白くなると思います。☆

  • 頼山陽資料館で、抹茶とか飲んでるくせに、実は「日本外史」読んだことないです。
    歴史でも知識として、名前を覚えたくらい。
    えーと、どんな内容なの?
    幕末の志士たちが、熱狂的に読んで、熱く語り合ったとかいうベストセラー。
    色々出てるのですが、漢文読めねえ。いっぱい注釈ついてないと、分からない。
    という、トホホな自分がやっとこ手に取ったのが、「超」現代語訳。
    ここまで易しくしてもらわないといけないとは、己の読解力に不安が出てきました。

    幕末の志士たちは、これを読んで、尊皇攘夷!て盛り上がっていたのですね。
    頼山陽の好き嫌いエッセイというか、歴史上のサムライたちの好き嫌いを熱く語っている本です。
    そして、我々もこれの影響をかなり受けているのだなと気づきます。

    今、人気のある武将たちは、ここから出ているといっても過言ではない?!
    ゲームやアニメのイケメン武将ブームのきっかけというか、これに取り上げられている人を、デフォルメしたのかなというぐらい、名前がばんばん出てきます。
    読んで、損はないでしょう。
    捉え方は自由ですが。
    ちょっと、足利と北条が気の毒だけど、尊王の立場だとしょうがないかな。
    毛利がべた褒めなのは、頼山陽が安芸の国の人だからでしょうね。

  • 「超」現代語なので、読みやすい。
    龍馬伝でも、少しだけ取り上げられていた。幕末のベストセラー。

    あらためて、本の偉大さを感じた一冊。

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著者プロフィール

(らいさんよう)序文

「2015年 『演義 三国志図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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