あたらしいあたりまえ。

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569776910

感想・レビュー・書評

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  • あいかわらず、文章が読みやすい。心も洗われる。
    「自分のカプセルをこわす」という項目が印象に残っている。自分のことだけでなく、外部で起きている事に対しても「自分事」として捉える。見て見ぬふりをしない。
    この本を読む前に、アドラーの「幸せになる勇気」を再読していた。「自分のカプセルをこわす」というのは「共同体感覚をもつ」とリンクさせて考えることができるのではないか。
    本作も面白かった。

  • 最初から終わりまで、あたりまえのようでありあたりまえにはできないことが書かれている。
    荒れることのない海の音が聞こえてきて、サラサラの砂の上を裸足で歩いているみたいに穏やかな気持ちになれます。

    だけど、私は読んでいる間もソワソワしてしまいました。
    そんなことはありえないという目線から読んでしまっていたのです。

    身の丈にあったものを身に付けましょう
    過去にあった怒りや恨みは水に流しましょう

    全部、いまのわたしには無理でした。

    「何を見るのかではなく、何が見えてくるのかである」はとても心に響きました。

    ただ、常に自分らしくいるために、変わらないために
    変化し成長していかなければいけないのは分かりますが
    、松浦さんが思う“成長すること”への捉え方が根本的に私とは違うと感じました。




  • 松浦さんの本はまだ2冊目ですが
    この方は本当に心に余裕がありすぎる仏のような方だと確信。

    私が既に意識して実践してること、これから意識しようとすること、まだ私にはこの境地は理解し難いこといっぱい書かれていました。

    一貫してるのは心の広さがあるからこそと感じ、
    毎日の積み重ねでこのような心を得られればいいと感じます。

  • あたりまえだと思ってただ過ぎてくのではなく、あたらしいあたりまえを見つけたい。

    「一度掘り始めたら、そのあとはひたすら同じ場所を掘り続けること。一途に継続し、そこに自分なりのよろこびを見つけ出すこと。一途さがその人の魅力になります。」
    「面倒くさいという言葉には、すべてを否定する強烈な打ち消しのパワーがあります。面倒くさいことのなかに、本当のたのしさがある。」

  • 松浦さんの本を読みすぎたことで、だいたいいつも同じようなことを一貫して書かれているために、★の数は少なくなってしまうけど、これは定番のごとく各論の最後に箇条書きでポイントを読者に語りかけるものがついているのが好き。(これが嫌いな人もいるだろう)
    変わらないために、自分を新しくしていくこと。そういうことがテーマでまとめられた本だったんだな、と、あとがきを読んで思い出した。

  • 仕事と暮らしにおいて、私たちが社会と分かち合うべきことは、自分が発見したり、工夫したり、気がついたりした「あたらしさ」なのである。昨日より今日を少しでもあたらしい自分で過ごすために、たくさんの「あたらしいあたりまえ」を収めたエッセイ集。

    今までに読んだ著者の他のエッセイは言葉がすっと心に沁みるように理解できたが、本書は抽象的、観念的な話が多くてなかなか馴染むことができなかった。しかしいくつかの話には、はっとさせられた。

    「約束の目的は守ることではなく、人を喜ばせることである。
     人を喜ばせるとは、その人の役に立つことである。」

    「ものごとには、功徳と福徳がある。
     功徳とは、まったく見返りを求めない無償の行い。
     福徳とは、品物の対価としてお金をもらうことや、すべての仕事である。
     あたりまえに暮らしていたら福徳は増えていく。
     だから意識して、功徳をしなければならない。」

    「『面倒くさい』という言葉にはすべてを否定する
     強烈な「打消しのパワー」がある。
     だから、どんなことがあっても絶対に『面倒くさい』と言わず、
     『面倒くさい』そのひと手間に本当の楽しさを見出すべきである。」

    「言葉づかいは、マナーではなくて相手への気持ちである。」

    こうしたことをちょっと意識して行動に移すことで、いつも通りの暮らしの中から新しさを得ることができるだろう。

  • 丁寧に暮らすことの大切さや、それによって襟の正される感じ、そういったことを思い出させてくれる一冊。
    読後、きちんとしようと思わせられる。

    けど、少しばかり文章や構成が宗教くさい感というか、自己啓発本っぽくて、書いてあることは胸を打つんだけど、大事な一冊にしたいなとは思えなかったのが、不思議、、、、、。

  • ●ゆったりするための1時間
    →秋でも冬でも1人サマータイム
    →1時間眠るより、1時間速く起きるほうが暮らしは心地よくなる
    ●心地よいリズム
    今日やることを、優先順位、効率を考えるのでなく自分にとって心地よいリズムでこなす
    ●手のきたない人は信用できない
    →文字通り「手入れ」する
    ●暮らしの引き算
    →増やしたら減らす
    →引き算し、毎日に余白をつくる
    ●一日一回さわる
    ●自分の使い道
    →自分という道具をえらんでもらうように手入れを怠らない。
    ●清潔なたたずまい
    →下向かない、斜めに立たない
    →正しい姿勢と素直な心

  • 余白

    というのが、キーワードとしてよくでてくるけど、例えば大好きなカレーだからこそ、たまーに食べる、とかお腹いっぱいにしすぎない、とか、好感が持てる。

  • 私には全くもって無理な生き方だが、こういう風に生きられたら理想的だと思う。
    余裕があるって素晴らしい。

著者プロフィール

松浦弥太郎(まつうら・やたろう):東京生まれ。アメリカの古書店にインスパイヤーされてm&co.booksellersを立ち上げる。『暮しの手帖』編集長を経て、現在は会社経営、執筆・編集活動、映像、コンサルタント、商品開発、メディア出演など、枠を超えた活躍を続けている。著書に、『仕事のためのセンス入門』、『センス入門』、『ほんとうの味方のつくりかた』、『僕の考える投資について』、『期待値を超える』など多数。

「2022年 『それからの僕にはマラソンがあった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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