7割は課長にさえなれません (PHP新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569777016

感想・レビュー・書評

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  • 雇用問題のスペシャリストによる終身雇用崩壊の黙示録
    一言で「全ての大学生が読むべき1冊」と言ったところ

    非正規、中高年、新卒、女性、大学院生(博士)
    などの登場人物達を通して
    城ワールドで辛い現実を散文的に伝える


    読んでいて鬱になるが、希望を込めた最終章は
    城さんの温かい人間身を感じる

  • [ 内容 ]
    40歳になっても係長止まりのバブル世代。
    二人目が産めない女性一般職。
    正社員になれない団塊ジュニア。
    ああ、なんでこの国はこんなに生きにくいんだろう…。
    閉塞感漂う日本経済、終身雇用を望む新人の割合が過去最高を記録した。
    しかし「終身雇用=安定」は真っ赤なウソ。
    35歳で昇給を止める動きがすでに加速、生涯賃金は十数年前とくらべ三割減。
    まさに飼い殺しなのだ。
    二〇一X年、働くことに希望がもてる会社にするために、私たちがいまこそ心しておくべきこととは?雇用問題のスペシャリストが示す最終解答。

    [ 目次 ]
    第1章 年齢で人の価値が決まってしまう国
    第2章 優秀な若者が離れていく国
    第3章 弱者が食い物にされる国
    第4章 雇用問題の正しいとらえ方
    第5章 日本をあきらめる前に
    エピローグ 二〇一X年・明るい未来

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 表題の「課長にさえなれません」というのは、実力の問題よりも日本の雇用の仕組みの問題にスポットを当てて、ある派遣社員の物語を中心に、雇用現場の問題点について考える、というのが主なテーマです。

    皆様は、労働者の権利について考えたことはあるでしょうか?
    当たり前のことですが、会社の就業規則に縛られる一方、非雇用者にも守られるべき権利がきちんとあります。

    詳しくは書評ブログで!
    http://ameblo.jp/nori-shohyo/entry-10608341898.html

  • 「年功序列」「新卒至上主義」といった日本型雇用の歪みを指摘する内容。
    ショートストーリー仕立てになっていて読みやすい。

    ちょうど雇用のこととか考えてて読みたくなって、思ってた内容と一致することが整理されて書かれててすっきり。

    本当は学生のうちから考えておくべきなのでしょうが、雇われる身にならないと興味を持てなかったり実態が分からなかったりというのもあるでしょうし。

    新卒で乗り遅れたらチャンスが無いなんて、やっぱおかしいよねー。

  • 『若者はなぜ3年で辞めるのか?』 『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』 の2作も興味深かったが、今回もやはり興味深い。 作者・城繁幸氏によると今作は3部作の最終章とのこと。

    経済が成長していくことが大前提の年功序列。 それが崩壊しているのに、実際はまだ残っている現状。 われわれ若者がこれからずっと働いていく中で、 新しい雇用システムへの移行がなされなかったりすると、 日本の未来の見通しは本当に悪いだけに思える。

    正社員だから守られている、とかぬるま湯に浸かってられない。 雇用の流動化が実現したときに何ができるか、 スキルアップへの刺激としても読むに値する一冊。

    このシリーズ通して、賛同できることがとても多かったです。

  • 本書の最終章で描かれている社会が「失敗もあるが希望の持てる社会」であることには大いに頷ける。「勝ち組・負け組」とか「ワークライフバランス」「ワークシェアリング」という言葉を使っても、現実に基づいた改革を提示しなければ空虚なだけであることが良くわかる。

    若い人がこれを読んで理解し、投票行動に結びつけることを筆者は訴えているのだが、果たしてその目的は達成されるのか甚だ疑問。もちろん何もしないよりこうした本を世に問うのはいいことだと思うけど。

    と言うわけで、若い人には是非読んでもらいたい。お金が無ければ図書館でも借りられると思う。

  • う〜ん。
    わかる!
    わかるなぁ!
    サラリーマンだと。。

  • 今までの著者の本では一番わかりやすい。
    解決策は『雇用の流動化』が一番のポイント。
    しかし、国民の多数の理解を得ることが難しい。
    →政治家も怖くて言えない。国民の反感が怖い。

    あと、諸外国のように職務給制度とする。同じ会社でも
    職務別により賃金制度を変える。

    今のまま、何の改革もなければ、何も変わらない。

    全てを諸手をあげて賛成、とまではどうかと思うが、
    著者のいいたいことは一理ある。

  • 1.この本をひと言でまとめると
    日本型雇用体系をつぶせ
      ⇒タイトルから想像する内容と違って日本の労働システム全体の問題を述べている

    2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度
    ・どこかで誰かが調整弁の役割(p38)
      ⇒実際、去年身を持って体験しました
    ・幹部候補選抜を過ぎてしまった40代以上は「もうどうにもならない」(p46)
      ⇒自分がそうならないように
    ・日本企業におけるキャリアパスは管理職としてものしか存在しない(p78)
      ⇒私の会社は管理職以外のキャリアパスは…たぶん人事は考えてない
    ・経営責任を社会人経験のない若者に押し付ける労使は骨の髄まで腐りきっている(p107)
      ⇒新人を取らない会社はいずれ落ちていく
    ・これはカースト制度のような身分制度である(p114)
      ⇒時代逆行、日本から人が逃げていくやばい状況
    ・規制で全てが解決するのだと考える人はあまりにも現実を無視しているのではないか(p122)
      ⇒企業の側の視点がかけている。
    ・春闘とはプロレス(p126)
      ⇒なるほど、納得!
    ・身分制度を変えるには身分制度に苦しむ人自身が正しい理解をもたなくてはならない(p214)
      ⇒若い人にこの本を読んでもらいたい

    3.突っ込みどころ
    ・「消費税は弱者に振り向けるから上げても問題ない」は楽観すぎないか?
    ・テレビ局のスタンスが不明となっているが放送法の縛りがあるので仕方ないのでは?
    ・タイトルのつけ方は出版社の営業戦略的?
    ・よっぽど森永卓郎が嫌いなんですね。

  • 主張は概ね理解できるが、何故か味方であるはずの若年世代含めた全方位から攻撃されそうな内容。この本に記された、改革がなされた場合のアカルイミライと目の前の現実との乖離はものすごく大きい。雇用問題に限った事ではないが、結局は数十年にわたって積み上げられた強力な既得権を突き崩す明確な処方箋はどこにも存在しない。若年世代は絶望の中漂流し続ける事になるのだろうか。

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