人の心は歩く早さがちょうどいい

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569777757

作品紹介・あらすじ

歩くことにこだわり続ける「現代の生き仏」が語る人生の知恵。

感想・レビュー・書評

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  • 先日、酒井雄哉師の説教というか、講演を聴きにいってきました。この本を読んで、同じような印象です。

    非常に平易な言葉です。特に目からウロコという内容のものではありません。
    ただ、同じ事を言っても話す人によってこれだけ聴き手に与える影響が違うのかということです。

    元々は高倉健さんのエッセイで存在を知ったのです。

    あの健さんが心服するのだから、すごいひとに違いない。(実際には健さとそれほど年齢差はないんですよね)

    比叡山で行われる千日回峰行という荒行を二回も満行したということです。比較するのもなんですが、寛平ちゃんがアースマラソンを二回やるかというと、やらないと思います。

    これを何遂げたのは延暦寺の歴史の中でも3人だけだとか。しかも、酒井雄哉大阿闍梨はこれを最高齢で成し遂げています。

    実際にお会いして、その小さな体から感じるエネルギーをいうのは尋常ではありません。

    で、様々な商売を経て、いろんなことを経験した上での出家得度。荒行満行。

    その口から出てくるお言葉ですので、説得力が違います。

    すごくやさしい語り口ですが、やはりそのバックには実社会においても行の中でも生死をかけた厳しさが滲み出てきます。なんか、素直になれるんですね。

    未だに信仰心などもてない自分ではありますが、素直に傾聴することはできるんだなあと・・・思います。

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著者プロフィール

■酒井 雄哉(サカイ ユウサイ)
天台宗の僧侶。1926年、大阪府生まれ。
太平洋戦争時、予科練へ志願し特攻隊基地・鹿屋で終戦。
戦後、職を転々とするがうまくいかず、比叡山へ上がり、39歳で得度。
7年かけて約4万キロを歩く荒行「千日回峰行」を1980年、87年の2度満行した。
天台宗北嶺大行満大々先達大阿闍梨、大僧正、比叡山飯室谷不動堂長寿院住職を務めた。
2013年9月23日、87歳で入滅。

「2019年 『人生を楽しく過ごしなさい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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