吉田昌郎と福島フィフティ 原発事故に立ち向かった (心のノンフィクション)

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  • 本 ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569784533

作品紹介・あらすじ

福島第一原発事故発生後、吉田所長を中心に、現場はどう動き、何を感じ、どう闘ったのか。ノンフィクション作家が子ども向けに描く。

感想・レビュー・書評

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  • 福島原発事故の吉田所長の決死の覚悟と緊急対応。東京本店、首相官邸からの横槍と戦いながらも、現場にいる人たちの命を守り、日本の国を守った福島フィフティ(実際は69人)に感謝しかない。それにしても、一刻を争う緊急事態に大学の専攻が原子力だったからとの理由で現場に駆け込む菅直人は、首相としての危機管理能力が全くお粗末だったと言わざるを得ない。

  • あれから10年以上が経ったが、この災害、事故は歴史から消えることはないだろう。

    そんな歴史の現場に居た吉田所長と福島フィフティ(実際は69人)始め、現場員の方々の生々しい物語。

    特に印象的だったのはベント(圧力容器の爆発を防ぐために弁を開けて圧力を外に逃がすこと)の突入シーンだった。

    核放射線が充満する"死の現場"に誰が、どんな想いで行ったのか、是非読んでもらいたい。

    また、有名な"海水注入中断"も触れられていた。
    その判断、予想、決断はめちゃくちゃ恰好良いが、真似は出来んと感じた。

  • 福島第一原発事故時の吉田所長と、彼の元で働いた所員たちが、どれだけの覚悟と勇気をもって、事態の収拾に全力を注いだ姿は、だれが感動の物語です。彼らの対応が、日本を救ったのは間違いないと思います。
    ただ、美談として受け止めるだけでは正しくないのでないでしょうか。事故を未然に防げなかったのは、事実なので。

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著者プロフィール

作家、ジャーナリスト。1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社入社。『週刊新潮』編集部記者、デスク、次長、副部長を経て2008年独立。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。主な著書に『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)、『日本、遥かなり─エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』(PHP研究所)、『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『甲子園への遺言』(講談社文庫)、『汝、ふたつの故国に殉ず』(KADOKAWA)、『疫病2020』『新聞という病』(ともに産経新聞出版)、『新・階級闘争論』(ワック)など。

「2022年 『“安倍後”を襲う日本という病 マスコミと警察の劣化、極まれり!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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