化石ハンター 恐竜少年じゃなかった僕はなぜ恐竜学者になったのか? (YA心の友だちシリーズ)
- PHP研究所 (2019年6月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569788715
作品紹介・あらすじ
世界トップクラスの恐竜学者は学者志望ではなかった…? 著者が少年時代~青年時代の葛藤と挫折、それを乗り越えた体験を語る!
感想・レビュー・書評
-
恐竜学者:小林快次先生が、どのようにして学者になったのか、児童向けのいわゆる自己啓発本である。本のほとんどが恐竜に関することではなく、哲学書だ。恐竜を求めて読むと肩透かしを喰らうかもしれない。
一歩踏み出して「やってみる」。面白そうと思い続けば楽しくなってくると説いている。まるで論語の、「これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず。」
やはり、楽しんでいる人には到底敵わない。
プロでありながら、まだ道半ばという謙虚さ。知らないことを知らないと知ることのいわゆる「無知の知」の念を持つことが一流とも言っている。どの立場になっても学んでいこうとする姿勢に大いに共感した。
何をやってきたかでなく、今何が出来るか。
私もひとつの哲学として、心に刻んでおこうと思う。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
NDC分類 K457
「世界トップクラスの恐竜学者は学者志望ではなかった…? 著者が少年時代~青年時代の葛藤と挫折、それを乗り越えた体験を語る!」
「「おもしろい」と思ったことが、続けるエネルギーになる。恐竜が特別好きではなかった少年が、恐竜の研究者になる、その足あとをたどります」
目次
1 恐竜少年にならなかった少年(恐竜よりも好きだったもの;化石との出合い ほか)
2 「何もない自分」からの脱出(「玉ねぎ」の苦しみ;自分の「これだ」はどこにある? ほか)
3 三日坊主を始めよう(目の前の「一歩」をただ進む;三日坊主が「二十年坊主」に ほか)
4 「自分の足で歩く人」になるために(ずっとプロであり続けるには;「知らない」といえる勇気 ほか)
5 恐竜が教えてくれたこと(2億年ぶりの出合い;恐竜は役に立つ? ほか) -
周囲の評価を気にせず、自分らしく生きる事ができたら、素晴らしい。大人だって、難しい。空気なんて読まずに生きる。そうありたい。
-
アイデアを出すには煮詰まるまで考え続けるというところがすごく勉強になりました
視野を広く保つ事ができました -
ファンも多い有名な恐竜学者さんによる本。内容的には自己啓発になるのかな。夢はもたなくていい。三日坊主でもいい、試したことが大事…。発想の転換というか気負わなくていいんだなと思う。やりたいことが見つからない、進路に悩んでいるという子におすすめ。前向きになれる本です。
-
何になりたい?とか夢を持てとか、小さい頃からやたらと周囲の期待を背負わされる子どもたち。子どもの数が減っている昨今、それはかなりの重圧に違いない。
著者は、化石を見つけることが純粋に面白かったと語っている。でも、そこから網羅的に古生物の学名を覚えたり、図鑑を暗記したりという、所謂オタク的路線には進まなかったという。そして、特別な夢なんて持たなくていいという。非常に共感を覚える。
宣言するということは、自身を鼓舞することにはつながるが、周囲への見栄を切るだけの行為に終わってしまうことがある。そんな嘘を演じ続けるよりも、自身の感じた心に忠実に、やりたいことは何かを考える時間が幼少期や思春期には必要なのだ。 -
むかわ竜で一躍有名になった小林先生からの人生のアドバイス。
中高生向きとのことですが、普段から本を読む子なら小学校高学年でも大丈夫かも?
わかりやすい言葉で読みやすく、何だか講演や演説を聴いているような気分になれます。 -
好きをつきつめれば仕事になる。