ウイルスって何だろう? 正体から生物進化とのかかわりまで (楽しい調べ学習)

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569789583

作品紹介・あらすじ

生物の定義である細胞を持たず、自己増殖もしない。一方で、DNA(RNA)をもち、生物の中心原理であるセントラルドグマを利用して増える。ウイルスとは何者なのか? その姿と増え方などの特徴、病原体として感染症を引き起こすしくみ、注目されつつある生物進化とのかかわりをわかりやすく解説。
[第1章]ウイルスは何者なのか?……ウイルスは生物?/ウイルスは何でできている?/ウイルスと細菌のちがい/ウイルスの種類/ウイルスはどうやって増える?/ウイルスとセントラルドグマ 他 [第2章]ウイルスと感染症……感染症とは/感染症を引き起こすウイルス/どう感染するのか?/ウイルスが病気を引き起こすしくみ/天然痘ウイルスとのたたかい/インフルエンザの大流行/コロナウイルス感染症の大流行 他 [第3章]ウイルスと生物進化……ウイルスはどのように誕生した?/巨大ウイルスの発見/ほ乳類の進化とウイルス/ウイルスが生物を進化させた?

感想・レビュー・書評

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  • 講談社ブルーバックスの武村先生の著書に入る前に、児童書の方を読んでみた。新型コロナウイルスにも言及している最新版だ。(2020年8月時点)
    大変わかりやすくて、ウイルスは生物ではない根拠も、増殖の仕方もスッと頭に入ってくる。児童書向けに表現を簡素にして、難しいことを説明するのが容易でないのにも関わらず、構成も図式も素晴らしいとしか言いようがない。
    ウイルスは漠然としていて怖いものだが、実は生きものの進化にも密接に関わっているという仮説がある。この辺りの詳しいことは、講談社ブルーバックスの『生物はウイルスが進化させた』で補完できるのではないかと思う。

  • 図解入りのとてもわかりやすい本だった。子供でも小学校高学年なら十分に理解できるのではないか。わかりやすくは書かれているが、構造や仕組みなど少し高度なこともしっかり書かれているので、正しく恐れるためにためになる内容だった。

    余談だけど、天然痘の人の写真を初めて見て衝撃。天然痘の根絶までの過程は、インフルエンザやコロナウィルスの根絶に長い道のりが必要であることを示しているが、それでもウィルスがどんどん変異を遂げて、本来の強さを失っていく未来を願わずにはいられない。

  • なかなか高度
    索引あり
    調べ物としては良

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著者プロフィール

武村政春(たけむら・まさはる)
東京理科大学教授。
巨大ウイルスの生態と進化にオタク的興味をもつ。
真核生物の起源にも多大なる興味。
現在は筋肉(筋トレは趣味ではなく、そのための単なる方法に過ぎない)にも大いなる興味をもっている。
もともとの専門は生化学とか分子生物学とか。
2001年細胞核ウイルス起源説を提唱。
2019年メドゥーサウイルスを発見。
出身は三重県津市。
1998年名古屋大学大学院医学研究科修了。
博士(医学)。

「2022年 『ウイルスの進化史を考える ~「巨大ウイルス」研究者がエヴィデンスを基に妄想ばなしを語ってみた~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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