スカウト・デイズ

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569790374

感想・レビュー・書評

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  • 2010年刊行。プロ野球のスカウトの話。
    面白かった!!
    選手からスカウトに転向した久米は、プロ入り拒否選手を翻意させたり、無名選手を一位指名したり、その手腕を「堂神マジック」といわれるベテランスカウト堂神の元で働き始める。
    有力な選手を獲得するため、その選手や所属する学校の監督との駆け引き、その選手が他球団の目にとまらないような策略、情報を隠したり、嘘の情報を流したり、逆指名させたり、ドラフト会議での指名ぎりぎりまで攻坊が繰り広げられる。
    主人公の所属するチームがギャラクシー、ライバルチームがQBMホールディングス、そのほかG、T、Dなど実在のチームがすぐにわかるような設定も面白かった。
    (図書館)

  • 2010年に続き二度目の読了。自分が今まで読んだ中で、確実に五本の指に入る小説。

  • ☆4、5!か・な・り・よかった!ビリビリと緊張感が本から伝わってきた。どんでん返しにもやられた!!
    今年のNO.1候補!

  • プロ野球のスカウトを題材にした小説。
    選手としては大成できず、スカウトに転身した久米は、プロ入り拒否選手を翻意させたり、無名選手を一位指名したり、その手腕を「堂神マジック」といわれるベテランスカウト堂神のもとで働き始めるが、グレーゾーンぎりぎりの堂神のやり方に戸惑う。
    プロ野球のスカウトという日の当たらない存在を取り上げているが、選手の獲得におけるかけひきのドラマは読み応え充分。著者が実際のスカウトを綿密に取材したことが伝わってくる。
    堂神のモデルは根本陸夫氏なんだろうなあ。

  • スカウトという特異な分野に目を向けたことのなかった私にとっては、フィクション作品というより興味深く読んだ知識書みたいな感じだった。
    中身はとても男くさい(?)話で、スカウトという戦いに各球団のスカウトマンが時には冷淡に狡猾に時には人情深く挑んでいる姿にまずは感銘を受けた。
    人一人の若者の人生を左右する大事な仕事。
    きっと今この時代にもいるのであろう。
    ドラフトや入団に対しての見かたが大きく変わりそうである。

  • 球界の裏側も含めたミステリーの要素も入っていて、野球好きな僕には楽しめました。

著者プロフィール

1965年、神奈川県生まれ。明治学院大学卒業。産経新聞社入社後、スポーツ紙記者として活躍。2009年『ノーバディノウズ』が松本清張賞候補となりデビュー。2017年『ミッドナイト・ジャーナル』で吉川英治文学新人賞を受賞。2018年『傍流の記者』で直木三十五賞候補。著書に『四十過ぎたら出世が仕事』(祥伝社刊)『友を待つ』(祥伝社文庫)など多数。

「2023年 『あかり野牧場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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