日本人のための科学論 (PHPサイエンス・ワールド新書)

著者 :
  • PHP研究所
3.29
  • (1)
  • (7)
  • (10)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 108
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569791333

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • <目次>
    まえがき
    第一部 日本人のための科学論
     第一章 日本の科学技術の現在
     第二章 日本科学 これが大問題
     第三章 科学技術は文化である
     第四章 日本科学未来館での取り組み
     第五章 本来の科学リテラシーと、科学館の役割
     第六章 宇宙からの思索 宇宙への想い
    第二部 科学を伝える −人材を育てる −つながりをつくる
     対談にあたって
     第一章 高校生が未来館に夢中になる時
     第二章 科学とアート
     対談を終えて



    2015.08.01 科学未来館で見つける。
    2015.09.08 読了

  • すっごく分かりやすい「科学論」。誰が読んでも分かる内容。是非、読んでこれからの日本を考えましょう!

  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】402.106||M【資料ID】91102390

  • 所在:展示架
    資料ID:11001851
    請求記号:402.1||Mo45||033

  •  宇宙飛行士として活躍された毛利衛氏の著書。現在に本未来科学館の館長である氏が日本の科学の現状や問題点、科学リテラシーの大切さを説いている。
     毛利さんの「科学技術とは、芸術や文学と同様、少しでも多くの人が生き延びるための知恵や文化だ」という視点が面白かった。そして、その文化とは、固体利江の人間、集団としての人類を生きやすくして生命を次につなげていくために、我々が編み出した様々な知恵、いわば「総合知」であると定義している。
     宇宙飛行士である彼が、宇宙に浮かんでいる地球を見た時、生命が存在していることが奇跡であり、隕石なので人間が一瞬にして消えてしまう可能性もあるだろうと感じた。そして、この貴重な環境を少しでも長く保っていきたいと感じたようである。そうした意味でも、科学技術は人間ためのみならず、地球という奇跡の生命体を存続させていくためであるとも言える。
     しかし、福島原発事故のように科学が自然や人間に悪影響を与えてしまう危険があることを我々は知ってしまった。本書は、2010年12年3日に発刊されたため、原子力発電所の有意義を説いているが、その3ヶ月後に津波による恐るべき事態が起こるとは誰もが思っていなかった。自然とは、なんと偉大で恐れおおいものなのだろう、そして人間とはなんともろい生き物なのだろう。だが、そうした中でも科学も持つ役割は大きい。地震のメカニズムを解明するのも、温暖化を防ぐにも、自然を保護していくのも、全ては科学の持つ可能性である。人類が種として存続していくためには、科学技術は欠かせない物として認識していかなければならない。

  • 科学は人類が生き延びるためのものである。したがって、われわれはもっと科学について考えないといけない。

    これまでは、科学を狭く考えすぎていたのではないか?つまり、文系/理系、理論/実用、といった二分法はナンセンスである。もっと幅広く、科学をとらえよう。

  • ・科学コミュニケーションの手法は、ビジネスにも応用できる。
    だめな例:「このボールペンは四色で、色は・・」といった機能説明から入る。
    よい例:「これは何だと思いますか」「ボールペンですよ」「そうですね。でも普通のボールペンとどこが違うと思いますか」

  • 頭であまり面白みを感じずに投げてしまった。

  • 2010年12月に出版された、宇宙飛行士・毛利衛さんの本です。今年3月の大震災に端を発した原発事故によって揺らいだ日本の科学技術への信頼。みなさんの中にも、原発事故発生後に転換してしまった、戻れない原発観、ひいてはネガティブな科学技術観、未来観を持った方が多いかもしれない。そこまではいかなくても、何かしら、世界観がかしいだ方も多くいらっしゃるでしょう。3月以前の世界がどうだったか、その空気すらよく思いだせないようなことはないでしょうか。本書は、本当にその直前の空気感から、科学を論じてくれている貴重な本です。3月以前の世界から今へと取りもどせるものは、この本から感じることから取りもどしていけばいい、そう感じさせられる本でした。

  • 毛利さんというと宇宙飛行士という印象を強く持たれている方が多いと思うのですが、元々は科学者だった方でした。大変宇宙飛行士としてもずば抜けて仕事熱心な方だったそうですが、科学館の館長としても大変ご尽力されている様子がよく分かりました。今目の前にある仕事がその先どんなことに発展するかを良く考えていらっしゃるなと感心しっぱなしです。
    科学の楽しさは人に伝えて行くべきことなのだと改めて実感しました。

全15件中 1 - 10件を表示

毛利衛の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
國分 功一郎
冲方 丁
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×