- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569791722
作品紹介・あらすじ
世界トップクラスの「勝つ戦い方」を徹底解説。戦術のスペシャリストが初めて語るサッカー組織論。
感想・レビュー・書評
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残念ながら読み終えた後に何も覚えていなかった。
2002W杯の阿部の起用の分析はなかなかおもしろい。チームとしてのコンセプトを見なおした瞬間ではあるけど、ああもギリギリでよかったんだろうかとも思います。 -
読み物、的な。
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サッカー戦術の歴史に関しては、日本の第一人者である西部謙司氏の比較的新しい書。
最強の戦略・戦術とは書いてあるが、W杯南アフリカ大会後の、世界的な戦術の流れ、それぞの功績を戦術の面から解析した2010年版の西部調戦術本であると思う。
日本代表の欠陥だったとか、それぞれの各国リーグなど、あまり知らない人にも読めるように気を遣って説明していると共に、私のような戦術フリークにとっては、西部視点の現代の戦術についての知識をアップデートする意味でも良書だと思う。
ただし、「戦術クロニクル」のように、1つのことを追究しているわけではにので、どうしても内容は雑駁になっている。その点も含めて、2010年時の現状把握を、読書の目的とするならば★5つだと思う。 -
2006年の代表のつまづきはそんなところにあったのかとあらためて認識した。
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シム監督の登場により、日本では戦術やシステムについての話が誌上にも出るようになってきました。そんなこと全く気にせず漫然とテレビ観戦をしている私にとって、4-2-3-1、3-4-3、4-3-3など、それってなに?という感じでした。しかし、にわかサッカーファンから少し脱皮しようかと手に取った『オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える』読むにつけ、サッカーというスポーツには“なにか”があると、遅ればせながら察した私は、その後サッカーリテラシーを上げるべく、少しずつそれなりに分かりそうなものを読んでおります。
そこでこの間読了したのが、『サッカー 最強の戦略・戦術論』。著者の西部謙司さんは、たくさんのサッカー関連の本を出している方です。
ペレ、ベッケンバウワー、ベッカム、マラドーナなど、サッカーというスポーツを詳しく知らなくても、これらの選手の名前は聞いたことがあるという方は多いと思います。これらの有名選手は、一時代を築いた、時代や国を代表し、“英雄”“褐色の弾丸”など、様々な異名を持っています。しかしそういった優秀な選手は、チームの中の一人であり、決してその選手一人だけで勝利できるものではありません。かといって優秀な選手がいる方のが、いない場合よりも有利な場面もあります。でも、その一人を活かすためのバランス作りもまたたいへん・・・と、固と全体をほどよく活かしていくことはとても難しいものがあります。そこに監督が持っている戦略・戦術といったものがうまく噛み合えば、そのチームは最強に仕上がっていくのかもしれません。
と、わかったようなことを言いますが、まだまだ私も初心者。
本書は、一つのことを掘り下げたというよりは、いろいろな事例を上げているものです。サッカーに詳しい人が読んだら、物足りない内容だと思います。また、本の帯には、ビジネスにつなげる戦略論みたいな書き方がされていましたが、最初の2章くらいは申し訳程度に各章最後にビジネス的な見解が少し載っていましたが、それも無理やりと言った感じで、残りの章にはそのテーマは全く書き足されていませんでした。ですので、本書はサッカーリテラシー向上初心者が読むような内容で、ビジネスとは全く以って関係ないということを述べておきます。
個人的には、中村俊輔と中田英寿の起用方法、Jリーグ最強チームの一つであったジュビロ磐田のNボックスなどは興味深かったです。日本サッカーが世界に通用するかどうか、とても大きく飛躍できる可能性を持っていた時代があったにもかかわらず、それをうまく伸ばせなかったことへの苛立ちとともに、そこに一つの希望が沸いてきます。そしてまた、だからこそオシムさんの出番があったのだと思うのでした。